日本たばこ産業(JT、2914)の配当利回りは、6.0%程度(株価2,564円で計算)に上昇しています。(最新の配当利回り)。
株価の暴落と増配によるものです。
積極的に投資する方針だったので、迷わず買いを入れました。
しばらくホールドですね。
現状、含み損ですが気にせず持ち続けます。
買いまくっています。永久保有予定。
この記事では、日本たばこ産業(JT)の
- 配当金推移、増配率
- 配当利回り
- 配当性向
について、まとめています。
≫ たばこメーカーは増配を繰り返す高配当株。保有するJT、MO、BTIの配当金推移
日本たばこ産業(JT)の株価急落で追加投資
我が家は夫婦揃って大のタバコ嫌いですが、たばこメーカーへの投資をすることで、すこし吸っている人を見ても寛容な気持ちで見ることができますw
たばこは常習性があるので、売れ続けます。
そして、売る側は儲かるビジネス。
大きな設備投資も不要ですし、稼げるビジネスです。
日本も1985年まで専売制でしたね。
JTは世界4位のタバコメーカーです。
中国煙草総公司、フィリップ・モリス(米国)、ブリティッシュアメリカンタバコ(英国)、そして、JT(日本)となっています。
2015年の資料なので少し古いですが、イメージとして。
中国煙草総公司を除けば、JTは世界第3位のたばこメーカーです。
おひざ元の日本市場は当然のことながら、海外市場でもロシア内ではトップシェアメーカーです。
このほか、多くの国で高いシェア率を保持しています。
今後は、海外の売上をいかに増やしていけるかが鍵ですね。
JTのM&A戦略
JTは買収巧者としても知られています。
投資銀行に丸投げするのではなく、自社内で買収先を見つける能力を有しています。
JTは「M&Aを成長の時間を買う」と位置付けています。
特に1999年のRJRナビスコの米国外たばこ事業を買収に、海外たばこ事業を飛躍的に成長させています。
そして、この経験をもとに2007年に当時世界たばこ5位の英ギャラハーを買収し、世界3位の地位を確固たるものにしました。
JTは、スイスにある海外本社のJTIを中心にこうした買収を続けて、国内喫煙者の減少を海外で補おうとしていますね。
買収年 | 買収会社 | 買収額 |
---|---|---|
1992 | マンチェスタータバコ(イギリス) | |
1999 | RJRナビスコ(アメリカ) | 9,240億円 米国外タバコ事業 |
2007 | ギャラハー(イギリス) | 1兆7,310億円 |
2011 | ハガー(スーダン) | 350億円 |
2013 | ナラハ(エジプト) | 非公表 |
2015 | フラクソ(ブラジル) | 非公表 |
2015 | アリヤン(イラン) | 非公表 買収当時イラン第5位のメーカー |
2016 | ラ・タバカレラ(ドミニカ共和国) | 約20億円で株式50% |
2016 | レイノルズ・アメリカン(アメリカ) | 約6,000億円 米国外のたばこ事業 |
2017 | マイティー(フィリピン) | 約1,100億円 |
2017 | カリヤディビア・マハディカなど2社(インドネシア) | 約1,100億円 |
2017 | ナショナル・タバコ・エンタープライズ(エチオピア) | 約490億円で、出資比率70% |
2018 | ドンスコイ・タバック(ロシア) | 約1,900億円 |
2018 | アキジグループ(バングラディッシュ) | 約1,645億円 バングラデシュのたばこ市場シェア2位 |
JTののれん代は積みあがっているのが懸念とも言えますが、買収したたばこ事業が大きな損失を出すものでなければ特段問題ありません。
公式 JTのM&A戦略
また、こちらの本はおすすめです。JT投資なら読んでおくべき。
JTの営業利益率は見劣り
収益性の高いビジネスモデルですが、世界的なタバコメーカー、アルトリアグループ(MO)やブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)と見比べると、見劣りしますね。
JTは傘下の医薬品なども含めた営業利益率ですが。
見劣りこそしますが、25%の営業利益率でも高い部類ですけどね。
配当利回りが5.0%超
株価が急落したことで、配当利回りも一気に上がりました。
そして、2019年期は4円増配の1株154円の配当を実施しています。
JTは株主還元にも積極的ですので、今後も増配が期待できる銘柄です。
→ JTの最新株価
16年連続増配へ
JTは15年連続で増配を続けています。
2019年は4円の増配を予定しているので、16期連続増配となります。
今後も増配を続けることを期待したいです。
100株で税引前ですが、年間15,400円の配当をもらうことができます。
年間2回の配当を予定しているので、7,700円ずつもらえますね。
12月期(JT) | 配当金(円) | 期末配当利回り | 増配率 | 配当性向 |
---|---|---|---|---|
2010 | 34 | |||
2011 | 50 | 2.15% | 47.1% | |
2012 | 68 | 2.27% | 36.0% | 37.6% |
2013 | 96 | 2.96% | 41.2% | 40.8% |
2014 | 100 | 3.00% | 4.2% | 50.1% |
2015 | 118 | 2.64% | 18.0% | 53.2% |
2016 | 130 | 3.33% | 10.2% | 55.2% |
2017 | 140 | 3.86% | 7.7% | 62.4% |
2018 | 150 | 5.55% | 7.1% | 71.2% |
2019(予想) | 154 | 2.7% | 74.6% |
2012年10月にJT株を購入していれば、そのときの株価は1,200円ほどでしたので、配当利回りは12%以上にもなります。
増配銘柄の強みですね。
株価が下がらなければ、増配が続く限り、配当利回りはどんどん上がっていきますからね。
日本たばこ産業の配当性向
配当性向は、2018年決算期で70%程度となっています。
徐々に切り上げていますが、まだ増配余地はありますね。
今後は収益アップをしてくれないと、増配率が下がってきそうです。
JTの増配率
増配率は7%程度で推移していましたが、2019年は2.7%と急減しています。
たばこシェアを広げて、増配できる収益をどんどん作ってほしい。
JTの大株主は政府
ご存知の通り、もともと国営企業でしたので、今でも政府(財務大臣)が33.3%のJT株を保有しています。
法律で決まっているので、法律改正しない限りは、これ以上保有割合が下がることはありません。
財務省としても金の生る木であるJT株を保有し続けたいでしょうしね。
JTの配当方針
JTの配当方針ですが、配当性向を目安にしていません。
・1株当たり配当金の安定的・継続的な成長を目指す
・自己株式の取得は、事業環境や財務状況の中期的な見通し等を踏まえて実施の是非について検討
・なお、引き続きグローバル FMCG(注2)の還元動向をモニタリング
(注2)ステークホルダーモデルを掲げ、高い事業成長を実現している Fast Moving Consumer Goods(日用消費財)企業
ベンチマークが、消費財メーカーで成長率の高い企業(どこだろ)を掲げています。
強固な財務基盤と収益性の高いビジネスモデルですので、今後も配当を期待できるところ。
JTの配当支払日(配当金はいつか?)
JTは12月決算ですので、6月と12月が基準日です。
- 6月の配当は9月上旬
- 12月の配当は3月末
に入金されます。
2018年は、3月28日に11,156円を、9月3日に173,316円の配当金の入金がありました。
2019年は、3月22日に227,103円の配当金の入金がありました。
JTの権利確定日
次の権利確定日時点で株式を保有することで配当金を得ることができます。
【2021年6月の権利確定日】
- 6月末日が権利確定日の権利付き最終日は6月28日(月)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、6月30日(水)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
- 6月末日が権利確定日の権利付き最終日は6月28日(月)(この日までに株保有が必要)
【2021年12月の権利確定日】
- 12月末日が権利確定日の権利付き最終日は12月28日(火)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、12月29日(水)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
- 12月末日が権利確定日の権利付き最終日は12月28日(火)(この日までに株保有が必要)
JTの営業キャッシュフロー・マージン
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフロー・マージン(営業キャッシュフロー÷売上高)は、20%前後で推移しています。
15%以上あれば、稼ぐ力が強いといえますので、JTは豊富なキャッシュ創出力があります。
JTの株主優待
株主優待は、2019年12月31日から変更されます。
↓
年2回の優待から、年1回の優待に変更されますが、利回りはアップしますね。
200株以上保有すると利回りがアップするので、200株保有がおすすめ。
高配当株の資産を増やす
配当金は、不労所得として安定しています。
ただ、株をがっしりと持ち続ければいいだけですからね。
たばこメーカーは、世界的な嫌煙ブームで逆行ですが、収益性の高いビジネスモデルです。習慣で購入する商品なので、今後もなくなることはないでしょう。
加熱式たばこがブームになるなど、新たな商品も出ています。
JTはM&Aにも長けている企業ですし、新興国での買収を進めています。どんどん配当金を増やしてくれるといいですね。
現状、JT、アルトリアグループ(MO)、ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)と保有しています。
今回のJTへの買い増しで、たばこメーカーへの比率が高まっていますので、ほかの高配当株の購入をしていきたい。
(この記事を書いた後、さらに株価が下落しましたがさらに買い増ししました)
日米の金利差を考えると、超低金利の日本で配当利回り5%超えは、MOやBTI以上にすごいことです。
ガンガン買い増したい銘柄です。
私の投資方針は、
【高配当株の投資方針】
- 複利効果重視で、配当再投資による配当金増加をめざす
- 原則、配当利回り 3.5%以上(4%以上が望ましい)
- 割安な株 PER 15倍以下(もしくはPEGレシオ 1倍以下)
- 配当性向 50%以下
- 営業費用売上倍率(売上÷営業費用)=1.15倍以上
- 営業利益率 15%以上
- 営業キャッシュフローが安定して推移
- 営業キャッシュフローマージン 15%以上(営業CF÷売上高)
- EPSが毎年上昇している
- 自己資本比率 50%以上
- 増配銘柄 連続増配年数 5年以上
- 過去10年の間に減配なし
- 安定したビジネスモデル
参考記事 減配リスクを減らす5つのポイント
オススメ 配当再投資で報われる銘柄を選ぶ方法。
です。
日本たばこ産業(JT)をあてはめると、
2018年決算 | JT | 判定 |
配当利回り 3.5%以上か | 5.77% | ○ |
PER15倍以下 | 12.9 | ○ |
配当性向50%以下 | 74.6% | × |
営業費用売上倍率 | 1.35 | ○ |
営業利益率15%以上 | 25.6% | ○ |
営業CFマージン10%以上 | 21.2% | ○ |
連続増配5年以上 | 16年 | ○ |
配当性向は50%を超えていますが、それ以外は文句なく投資対象です。
毎年100株以上買い増しする銘柄と位置付けています。
配当金を出し続けることができる企業の株は、株価下落にビビることなくがっちりホールドの方針。
配当金という不労所得を増やして、家計の安定度をあげていきたい。
証券会社は手数料の安いSBI証券を利用して、投資をしています。
ではでは。
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