大丸や松坂屋を傘下にもつJ.フロントリテイリング(3086)は、大丸、松坂屋で使える株主優待がなかなか魅力的です。
傘下に商業施設パルコを運営するパルコを有していますので、パルコの優待割引券ももらえます。
また、配当金も増配を続けており、なかなか魅力的な銘柄です。
我が家は、連続増配株への投資を主としていますが、普段の生活に使える優待株は持っておこうと思い、J.フロントリテイリングに投資をしています。
J.フロントリテイリング 大丸・松坂屋・パルコ
百貨店業界は、右肩下がりでなかなか苦しい業界ですが、このところはインバウンド効果もあり、業績が好調です。
以前、丸井グループを見てみましたが、百貨店事業から、金融や不動産事業への転換も図っており、魅力的に見えました。
J.フロントリテイリングは、丸井グループほどではありませんが、クレジットカードや不動産賃貸への転換も進めています。
J.フロントリテイリングの由来
2007年に大丸と松坂屋が経営統合してできた会社です。
分かりにくい名前だなぁと思っていたのですが、
J.(日本)
フロント(先頭)
リテイリング(小売業)
から来ています。
大丸、松坂屋など百貨店を連想させる企業名をあえてやめたわけです。
株主還元(配当金)2月権利確定
配当金も毎年増配を続けており、なかなか魅力的です。
健全な財務体質の維持・向上を図りつつ、利益水準、今後の設備投資、キャッシュ・フローの動向等を勘案し、連結配当性向30%以上を目処に適切な利益還元を行うことを基本方針としています。
また、資本効率の向上及び機動的な資本政策の遂行などを目的として自己株式の取得も適宜検討していきます。
配当金については、連結配当性向30%以上としています。
2020年2月期で9期連続の増配を予定しています。
毎年、増配を続けている姿勢は、配当金を得る目的で保有する株主としては、ひとつの指標となりますね。
10期連続と二桁をめざしてほしいところ。
株主還元(株主優待)2月権利確定
株主優待も実施しています。
内容は、主に3つです。
- 大丸・松坂屋百貨店での10%割引カード
- パルコ買い物優待券
- 大丸・松坂屋・パルコの有料文化催事への入場が無料
大丸や松坂屋百貨店での10%割引は、保有株によって変わります。
限度額の範囲内であれば使えるカードなのでかなり使えますね。
2月末ご所有株数 | ご利用限度額 |
---|---|
100株以上 500株未満 | 50万円 |
500株以上 1,000株未満 | 100万円 |
1,000株以上 2,000株未満 | 200万円 |
2,000株以上 3,000株未満 | 300万円 |
3,000株以上4,000株未満 | 400万円 |
4,000株以上 | 500万円 |
3年以上継続して1単元以上所有で利用限度額を上記金額に対し、100万円加算されます。
なお、2月権利確定が通常の優待ですが、8月31日現在の新規株主に対しては、上記のお買い物ご優待 年間ご利用限度額の半額に設定した、翌年5月31日まで約半年間ご使用いただける株主様お買い物ご優待カードを11月中に発行されます。
初めて株主になれば、8月でも優待がもらえますね。
10%割引は、クレジットカード払いをする場合は、大丸松坂屋のクレジットカードのみが対象です。
また、ポイントアップとの併用はできません。
現金払いや百貨店のギフト券での買い物も10%OFFの対象です。
【10%割引対象外の商品】
書籍・CD類、たばこ、切手・印紙類、商品券類、各種商品引換券・ギフト券類、金・白金・銀の地金、貨幣類、各種送料・箱代・修理代、レストラン・喫茶、理容・美容室、エステティックなどの施術サービス、旅行代金、その他(ルイ・ヴィトン、ティファニー、ブルガリ、カルティエ、エルメス、シャネル、ヴァン クリーフ &アーペル、ロレックス、パテックフィリップ、東急ハンズ、ユニクロ、H&M、ポケモンセンター、ICI石井スポーツ、ユザワヤ、ラオックス、ヨドバシカメラなど)特に各社が指定したもの。
パルコの優待
パルコでの優待券ももらえます。
2月権利確定です。
税込2,000円以上2,000円ごとに100円分としてご利用いただける「パルコお買い物優待券」40枚綴りがもらえます(5月中旬に届きます)。
利用期限は翌年5月31日までとなります。
J.フロントリテイリングの業績
J.フロントリテイリングの業績も見ておきましょう。
事業構造
売上収益は、百貨店とパルコで8割、営業利益も7割と小売りがメインとなっています。
このほか、不動産事業やクレジット金融事業も伸ばす方針。
大丸心斎橋の新本館では、店舗面積の65%が定期借家となる賃貸業が中心となっています。
業績推移
リーマンショックのときは、大きく減益となり、減配になっています。
しかし、その後は見事に立て直していますね。
特にインバウンド事業は、かなり好調ですね。
大丸や松坂屋に行ってみると、中国をはじめとするアジア系の旅行客がかなり多いです。
中国景気がやや冷え込んできつつあるようですが、訪日外国人は上昇傾向ですし、J.フロントリテイリングにも恩恵はまだ続くのかなと思います。
J.フロントリテイリングの株価・株価指標
最後に、J.フロントリテイリングの株価です。
7月に入ってから株価は上昇傾向です。
まだ、昨年の高値には遠いですが、逆に言うと仕込み時かなとも思い、保有しました。
株主還元も手厚く、配当と優待目的でのんびり保有できる銘柄です。
【J.フロントリテイリング(3086)のまとめ】
- 9期連続増配中(2019年度予定含む)
- 配当利回り3%前後
- 株主優待(大丸・松坂屋での10%割引、有料催事無料、パルコ買物優待券)
- 株価 1,287円
- PER 12.03倍
- PBR 0.82倍
- ROE 6.8%
- 営業キャッシュフローマージン 7.6%
- 配当性向 33.6%
営業キャッシュフローは、毎年プラスと現金を稼ぐ力はありますね。
インバウンドもそうですが、不動産・金融事業を伸ばしていければ、収益力は上がりそうです。
その点、成功しているのは丸井グループですね。
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