少ないながらもまとまった投資資金として夏のボーナスを活用しようと思い、投資先を物色しています。
目をつけている銘柄のひとつが、丸井グループ(8252)です。
百貨店を運営しているイメージが強いですが、実は中身は異なったもの。
成長株であり、将来の高配当を期待できる銘柄
だと思っています。
その丸井グループの株主還元策や業績について見ておきます。
ただの百貨店事業を展開しているわけではない丸井グループ
丸井グループには、年間2億人が訪れる○I○Iを持つ同社は、事業展開の変換を踏まえて、高成長・高収益企業に変わってきています。
営業利益率15%以上の高収益
丸井グループの営業利益率は、ここ数年右肩上がりで急上昇しています。
とにかく、稼ぐ力がどんどんついている感じですね。
21年3月期はコロナの影響があるため、未定で発表されています。
他社の百貨店企業で見てみると、営業利益率の比較ですが、
【営業利益率の比較】
- 丸井グループ 16.4%(2019年3月期)
- Jフロント(大丸や松坂屋) 8.89%(2019年2月期)
- 高島屋 2.29%(2019年2月期)
- 三越伊勢丹H 2.44%(2019年3月期)
規模の違いはあるにせよ、
丸井グループは圧倒的な収益力を誇ります。
コロナの影響で小売りは大きく下がっていますが、エポスカードを持っているのが強みですね。
丸井グループの配当金・配当性向・増配率
圧倒的な収益力を誇る丸井グループの株主還元ですが、
8期連続の増配
を予定しています。
21年3月期は、コロナ禍で厳しい環境下でも、増配という発表をしています。
配当性向は40%を超えてきていますが、安定した増配が期待できると考えています。
また、増配率も直近5年間は、10%を優に超える増配率を誇っており、株主還元を強化しています。
株主としては、大変にありがたい傾向ですね。
丸井グループの事業
丸井グループは、百貨店事業を単に展開しているわけではありません。
中身は店舗を貸し出す不動産業、エポスカードなどのフィンテック事業が躍進しています。
小売業が約130億円の売上に対して、フィンテック事業が390億円と3倍ほどに成長しています。
2019年3月期には、EPSは過去最高となる116円となっていますね。
百貨店は不動産型
通常、百貨店は「商品を仕入れて販売する」仕入型の店舗です。
丸井グループはこの仕入れ型店舗から脱皮しており、「スペースを貸す」不動産型のSC・定借化を進めています。
すでに2019年3月期で、定借化率100%を超えており、テナントスペースを貸す業態に完全に変わっています。
つまるところ、賃貸不動産業となっていますので、安定した賃料収入が見込めます。また、SCによる歩合家賃となっていれば、丸井にとってもインセンティブが働きますね。
課題は、事業利益利回り・NOI利回りが期待利回りをやや下回っている点です。
収益力が高まれば、丸井グループの更なる収益化が実現できそうです。
高収益・フィンテック事業
フィンテック事業の成長が凄まじいですね。
毎期30億円以上の増益が続いています。
フィンテック事業の中心となるのが、人気のエポスカードです。
エポスカードの取扱高は2兆円を超えており、年平均成長率+19%と主要カード平均+7%を大きく上回る成長をしています。
エポスカードは、海外旅行傷害保険や全国の飲食店での割引優遇などの特典が人気を得ていますね。
このエポスカードを使って、家計全体に踏み込む戦略を取り入れています。
通常、家賃は口座振替が多いですが、
住友林業やエイブルと提携し、家賃をエポスカードで支払うサービスを展開しており、エポスカードの取扱高の10%程度に至るまでになっています。
また、家賃保証はグングン成長していますね。
貯蓄・証券では、tsumiki証券を発足し、家計全体を丸井グループのサービスで手掛けられる体制が整いつつありますね。
そして、家族全体のエポスカード展開(特にゴールドカード)を進めており、エポスカードを中心とした事業が着々と進められています。
将来の高配当か?株主還元策は手厚く
株主還元も手厚く、配当金は7期連続で予定しています。
配当性向も徐々に引き上げており、40%を超えていますね。
今後の方向性としては、
24年3月期までに配当性向を55%へ引き上げる
としています。
もちろん、利益成長ありきではありますが、配当性向にコミットしてくれているのは、投資する側としては心強い宣言です。
増配率については、
年平均15%
をめざしているので、長期保有していくのに期待できる銘柄だと考えます。
もし、この通り実現できれば、24年3月期の配当利回りは約4.5%程度(現在2.5%程度)にまで引きあがる形ですね(株価がそのままであれば)。
追記:20年3月期決算説明会資料より
コロナの影響で増配ペースが落ちていますが、それでも増配を続けていることはすばらしいですね。
参考 丸井グループの株主還元策
株主優待
丸井グループは、当然のように株主優待を用意してくれています。
1000ポイント=1000円です。
利用の際には消費税がかかります。
年2回の優待を実施していますね。
ご所有株数*1 | ①お買物券 (年2回) | ②Webクーポン (年2回) | ③エポスポイント(年1回)*2 | |
---|---|---|---|---|
エポスカード | ゴールドカード プラチナカード | |||
| 1枚 1,000円分 | 1,000円分 | 1,000ポイント | 2,000ポイント |
| 2枚 2,000円分 | 2,000円分 | 2,000ポイント | 4,000ポイント |
| 3枚 3,000円分 | 3,000円分 | 3,000ポイント | 6,000ポイント |
| 4枚 4,000円分 | 4,000円分 | 4,000ポイント | 8,000ポイント |
| 5枚 5,000円分 | 5,000円分 | 5,000ポイント | 10,000ポイント |
100株保有で、優待利回りは0.91%(3月権利確定分は1.03%)程度となっています。
参考 丸井グループの株主優待
エポスポイントは、VJAギフトカードやクオカードなどにも交換できるので、実質ギフトカード・クオカード優待銘柄でもありますね。
エポスカード
丸井グループの株価・指標
丸井グループは、そこそこ大きな企業でありながら、営業利益は10%ずつ増えている成長企業でもあります。
ただ、株価はこの1年間は低迷していますね。5年前からは約2倍に成長しています。
最後に、丸井グループの指標を見ておきます。
【丸井グループ(8252)】
- 株価 1943円
- PER -倍
- PBR 1.44倍
- 配当利回り 2.62%
- 時価総額 約4340億円
長期保有では十分報われる銘柄だと考えます。
株価が2倍くらいになれば、1兆円企業の仲間入りも視野に入ってきますが、今後の成長に期待したいです。
長期保有による安定配当、そして、優待ももらえる銘柄だと思います。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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