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【優待利回りは8%】株主優待人気株のクリエイト・レストランツへの投資をどう考える?

2月優待
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株主優待が魅力的なクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)の株価の下落がすさまじいです。

私も優待目的で100株のみ保有していますが、含み損がすごくなってきました。

コロナ禍により外出自粛、外食敬遠などもあり、外食産業は軒並み苦しい決算が出ています。

生のこうした決算数字を見ると、心が痛むくらいです。経済活動をここまで止めてよかったのかとも感じます。

そのクリエイト・レストランツですが、優待内容が良いので、100株買い増しするか悩んでいますが、改めて、業績や財務も確認してみました。

すごいひどい‥‥結果です。

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業績の悪化がすさまじい

クリエイトRHほか、子会社のSFPH(3198)、同業他社ではコロワイド(7616)や居酒屋チェーン展開している鳥貴族(3193)との四半期決算の比較です。

クリエイトRH、SFPHは売上が前年同期比で70%近くも減少するなど、かなり壊滅的です。

3387 クリエイトレストランツ 四半期 比較 マネックス証券より

3387 クリエイトレストランツ 四半期 比較 マネックス証券より

売上推移

業績の推移を見てみると、21年2月期は非常に厳しい予想が出されています。

3387 クリエイトレストランツ 業績

3387 クリエイトレストランツ 業績

第1四半期の決算が発表されましたが、前年同期比で見ると、

  • 売上高 ▲63%
  • 営業利益 ▲373.7%

言葉を失うくらい苦しい状況です。

株主還元

配当金については、前期は50%減配を実施しており、今期は無配濃厚かと思います。

3387 クリエイトレストランツ 配当金

配当金を出している余裕などないからです。

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気になる財務!クリエイトレストランツは大丈夫か

クリエイト・レストランツの財務面を見ておきます。

有利子負債が急激に増えており、自己資本比率は10%にまで下がっています。かなり悪いです。

3387 クリエイトレストランツ 自己資本比率

3387 クリエイトレストランツ 自己資本比率

先日出された今期の1Q決算時点では、

自己資本比率は5.2%

まで下がっており、

極めて危険な水準

にまで下がっています。

危ない危ないと言われるペッパーフードが2%台ですが、変わらないくらいです。

他社とも比較すると、クリエイト・レストランツはそれほど財務は良くなかったですが、悪化していますね。コロワイドは財務悪かったんですね!

なお、鳥貴族の20年7月期は反映していませんので0%表示となっています。

3387 クリエイトレストランツ 自己資本比率 比較

3387 クリエイトレストランツ 自己資本比率 比較

流動比率も見ておきます。

流動性が高ければ債務返済能力が高く、倒産の可能性は低いわけですが、クリエイトRHは20%台にまで大きく下がっています。

3387 クリエイトレストランツ 流動比率

3387 クリエイトレストランツ 流動比率

手元流動性を確保するため、銀行借り入れを実行しており、現金等は179億円から407億円にまで拡大し、潤沢にあります。

このため、倒産リスクは低いと考えられます。

ただし、借入金は277億円から627億円までわずか3ヵ月で膨れあがっています。

このほか、長期借入金も226億円残っていますので、果たして返していけるのだろうか。

約200ブランド、連結店舗数1149(2020年2月)を展開していますので、潰れることはないと思いますが、アフターコロナ後も借入返済にかなり苦しめられるのではないでしょうか。

経済自粛が企業を蝕んでいますね。。。。。

3387 クリエイトレストランツ DEレシオ

3387 クリエイトレストランツ DEレシオ

負債資本倍率(Debt Equity Ratio)。企業財務の健全性を見る指標のひとつ。企業の借金である有利子負債が返済義務のない自己資本(株主資本)の何倍かを示す指標。数値が低いほど財務内容が安定していることを意味します。
D/Eレシオ=有利子負債÷自己資本(株主資本)
ネットD/Eレシオ=(有利子負債-現預金)/自己資本

20年2月期決算時点では、手元流動性(現預金+有価証券)は186億円ありますが、手元流動性から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは831億円のマイナスです。

月商のどのくらいの手元資金があるかを見る手元流動性比率は1.6ヵ月分程度となっています。

3387 クリエイトRH 手元流動性

キャッシュフロー

借入をかなり増やしていますが、今後は返済が求められますので、投資がしにくい環境になり、成長をそぐ可能性があります。

先ほどの借入を返すのにどのくらいかかるんでしょうか。。。

3387 クリエイトレストランツ CF

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株価の推移

100株取得単価700円ほどなので、大きな含み損を抱えています。

株価は下げ止まりの気配を見せてないですね。

3387 クリエイトRH 株探より

3387 クリエイトRH 株探より

 

3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株式指標
株価540円(R2.7.15) 最新の株価はこちら
PER(予)N/A
PBR(実)6.19
ミックス係数N/A
配当利回り(予)N/A
配当性向(予)N/A
増配率(3期平均)N/A
営業利益率(予)-5.8%
PSR
(時価総額÷売上高)
0.73
PEGレシオ
(PER÷EPS成長率)
N/a
ROE(実)-78.2%
ROA(実)-4.1%
営業CFマージン(実)7.0%
自己資本比率10.9%
D/Eレシオ6.24
ネットD/Eレシオ5.11
ネットキャッシュ(百万円)-83,160
手元流動性(ヵ月)1.59
売上債権回転日数1.34
棚卸資産回転日数2.60
仕入債務回転日数10.11
キャッシュ化日数(CCC)-6.17

財務面の悪化が気になりますね。

株主優待

100株保有で年2回の優待で合計4000円もらえます。

優待利回りは8%近くありますね。

株主優待 クリエイトレストランツHD

株主優待 クリエイトレストランツHD

優待だけ見ると魅力的なんですが・・・・。

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まとめ

【クリエイト・レストランツ】
  • コロナ禍の外出自粛の影響大
  • 自己資本比率はわずか5%にまで低下し危険水準
  • 手元資金は借入金によって潤沢
  • ただし、今後は返済に追われ、成長余力乏しい?!
  • 配当金は今期無配濃厚
  • 優待利回りは8%近くと高水準

株価はわずか5万円程度であり、倒産リスクは低いと考えますが、万が一を考えて追加投資は見送ることとします。

余りにも財務が悪く、自分の資金を投じる理由は今のところ見出せません。

それにしても、外食産業の中でも、特に居酒屋系は厳しいですね。

クリエイトRHは大手であり、短期借入でキャッシュは潤沢なので倒産はないと思います。

しかし、何があるか分かりませんので、今の財務情報を見る限り、投資は避けようと思います。本来ならさっさと損切りすべきですね。

多額の借入を返済しながら成長できる要素が見出せません。

100株は塩漬けます。

ではでは。

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