株主優待が魅力的なクリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)の株価の下落がすさまじいです。
私も優待目的で100株のみ保有していますが、含み損がすごくなってきました。
コロナ禍により外出自粛、外食敬遠などもあり、外食産業は軒並み苦しい決算が出ています。
生のこうした決算数字を見ると、心が痛むくらいです。経済活動をここまで止めてよかったのかとも感じます。
そのクリエイト・レストランツですが、優待内容が良いので、100株買い増しするか悩んでいますが、改めて、業績や財務も確認してみました。
すごいひどい‥‥結果です。
業績の悪化がすさまじい
クリエイトRHほか、子会社のSFPH(3198)、同業他社ではコロワイド(7616)や居酒屋チェーン展開している鳥貴族(3193)との四半期決算の比較です。
クリエイトRH、SFPHは売上が前年同期比で70%近くも減少するなど、かなり壊滅的です。
売上推移
業績の推移を見てみると、21年2月期は非常に厳しい予想が出されています。
第1四半期の決算が発表されましたが、前年同期比で見ると、
- 売上高 ▲63%
- 営業利益 ▲373.7%
言葉を失うくらい苦しい状況です。
株主還元
配当金については、前期は50%減配を実施しており、今期は無配濃厚かと思います。
配当金を出している余裕などないからです。
気になる財務!クリエイトレストランツは大丈夫か
クリエイト・レストランツの財務面を見ておきます。
有利子負債が急激に増えており、自己資本比率は10%にまで下がっています。かなり悪いです。
先日出された今期の1Q決算時点では、
自己資本比率は5.2%
まで下がっており、
極めて危険な水準
にまで下がっています。
危ない危ないと言われるペッパーフードが2%台ですが、変わらないくらいです。
他社とも比較すると、クリエイト・レストランツはそれほど財務は良くなかったですが、悪化していますね。コロワイドは財務悪かったんですね!
なお、鳥貴族の20年7月期は反映していませんので0%表示となっています。
流動比率も見ておきます。
流動性が高ければ債務返済能力が高く、倒産の可能性は低いわけですが、クリエイトRHは20%台にまで大きく下がっています。
手元流動性を確保するため、銀行借り入れを実行しており、現金等は179億円から407億円にまで拡大し、潤沢にあります。
このため、倒産リスクは低いと考えられます。
ただし、借入金は277億円から627億円までわずか3ヵ月で膨れあがっています。
このほか、長期借入金も226億円残っていますので、果たして返していけるのだろうか。
約200ブランド、連結店舗数1149(2020年2月)を展開していますので、潰れることはないと思いますが、アフターコロナ後も借入返済にかなり苦しめられるのではないでしょうか。
経済自粛が企業を蝕んでいますね。。。。。
20年2月期決算時点では、手元流動性(現預金+有価証券)は186億円ありますが、手元流動性から有利子負債を差し引いたネットキャッシュは831億円のマイナスです。
月商のどのくらいの手元資金があるかを見る手元流動性比率は1.6ヵ月分程度となっています。
キャッシュフロー
借入をかなり増やしていますが、今後は返済が求められますので、投資がしにくい環境になり、成長をそぐ可能性があります。
先ほどの借入を返すのにどのくらいかかるんでしょうか。。。
株価の推移
100株取得単価700円ほどなので、大きな含み損を抱えています。
株価は下げ止まりの気配を見せてないですね。
3387 クリエイト・レストランツ・ホールディングスの株式指標 | |
株価 | 540円(R2.7.15) 最新の株価はこちら |
PER(予) | N/A |
PBR(実) | 6.19 |
ミックス係数 | N/A |
配当利回り(予) | N/A |
配当性向(予) | N/A |
増配率(3期平均) | N/A |
営業利益率(予) | -5.8% |
PSR (時価総額÷売上高) | 0.73 |
PEGレシオ (PER÷EPS成長率) | N/a |
ROE(実) | -78.2% |
ROA(実) | -4.1% |
営業CFマージン(実) | 7.0% |
自己資本比率 | 10.9% |
D/Eレシオ | 6.24 |
ネットD/Eレシオ | 5.11 |
ネットキャッシュ(百万円) | -83,160 |
手元流動性(ヵ月) | 1.59 |
売上債権回転日数 | 1.34 |
棚卸資産回転日数 | 2.60 |
仕入債務回転日数 | 10.11 |
キャッシュ化日数(CCC) | -6.17 |
財務面の悪化が気になりますね。
株主優待
100株保有で年2回の優待で合計4000円もらえます。
優待利回りは8%近くありますね。
優待だけ見ると魅力的なんですが・・・・。
まとめ
株価はわずか5万円程度であり、倒産リスクは低いと考えますが、万が一を考えて追加投資は見送ることとします。
余りにも財務が悪く、自分の資金を投じる理由は今のところ見出せません。
それにしても、外食産業の中でも、特に居酒屋系は厳しいですね。
クリエイトRHは大手であり、短期借入でキャッシュは潤沢なので倒産はないと思います。
しかし、何があるか分かりませんので、今の財務情報を見る限り、投資は避けようと思います。本来ならさっさと損切りすべきですね。
多額の借入を返済しながら成長できる要素が見出せません。
100株は塩漬けます。
ではでは。
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