コロナ禍の外出自粛の影響を色濃く受けた業界のひとつが百貨店業界ですね。
月次情報を見ていると徐々に回復しているようですが、依然として厳しい状況が続いています。
私も百貨店に行く機会もありますので、気になる業界。
一部、保有銘柄もあるため、業績動向は気になっています。
そんな百貨店銘柄ですが、株主優待も魅力的であり、また、保有する不動産も多いのも特徴ですね。
含み益も多く保有しており、実際は低PBR銘柄として投資妙味があるように感じます。
百貨店銘柄の株主優待は10%割引が多い
まずは、株主優待をまとめてみました。
今回取り上げる銘柄は、
- 3099 三越伊勢丹HD
- 3086 J.フロントリテイリング
- 8233 高島屋
- 8252 丸井グループ
- 8244 近鉄百貨店
- 8237 松屋
の6銘柄です。
3099 三越伊勢丹ホールディングス
百貨店業界1位の三越伊勢丹。
百貨店などのグループ店舗で、10%割引(一部除外あり)を受けることができます。
セールや食品にも利用することができるので、重宝しますね。
エムアイカード発行のクレジットカードを使えば、オンラインストアでも使えるのが特徴ですね。
3086 J.フロントリテイリング
百貨店業界2位の大丸と松坂屋が統合してできたJ.フロントリテイリング。
大丸や松坂屋などの店舗で10%割引(一部除外あり)を受けることができますね。
10%割引なので、重宝します。
8233 高島屋
百貨店業界第3位の高島屋です。
こちらも高島屋の店舗で10%割引(一部除外あり)。
8244 近鉄百貨店
近鉄百貨店も同様に、近鉄百貨店で10%割引(一部除外あり)の特典を受けることができる優待です。
このほか、あべのハルカスの入場券や近鉄百貨店内の飲食店で使える5%割引券などももらうことができます。
運営するホテルの割引券もありますので魅力的ですね(一部ホテルは売却しているので今後優待はどうなるか・・・)。
8237 松屋
老舗百貨店の松屋。
割引対象商品が10%割引の特典があります。セール品は2%割引などやや割引度が落ちますね。
8252 丸井グループ
丸井グループのみ、ほかの百貨店銘柄と違って10%割引の特典ではなく、株数に応じた割引券がもらえる優待です。
3月・9月の年2回もらえるのは魅力的ですが、100株保有の場合、2,000円(1000円×2回)相当の買い物割引券ですが、WEBクーポンやエポスカード保持でもそれぞれ2,000円相当がもらえますので、年間6,000円分ですね。
百貨店で6万円も年間使わない方は、丸井グループの優待のほうが10%割引よりもお得と言えます。
百貨店銘柄は不動産も魅力的
取り上げた百貨店銘柄は、各店舗で使える10%割引に使えるカードがもらえて、有料の催事などが無料で見ることができるのも魅力的ですね。
さて、この6銘柄は不動産も多く保有しており、含み益も大きいですね。
高島屋は約5,000億円の不動産を保有していますが、時価は約7,000億円と含み益は2,000億円にもなります。
同社は1兆円を超える資産もあり、業績はコロナ禍で苦戦していますが、なかなか資産のある会社ですね。
業界1位の三越伊勢丹、業界2位のJ.フロントリテイリングも多額の不動産と含み益がありますね。
含み益率で最も大きいのは、丸井グループです。
保有する不動産の約2倍の含み益があります。
同社は百貨店銘柄のなかでは、金融事業や不動産会社のような感じですね。
生活メリットのある株主優待が魅力!
百貨店銘柄の株主優待は、生活メリットのある優待ですね。
私も保有しているのですが、ケーキなどを買う際に10%割引を受けることができるのは、家計メリットもあって助かっています。
優待カードを出すときに、ちょっと嬉しい気持ちになります。
最後に同社の指標面を見ておきましょう(21年2月の本決算前に書いた記事なので、最新が反映できていません・・・)。
業績は最終赤字でPERが丸井を除いて算出できませんが、注目はPBRでしょう。
特に、業界トップ3である三越伊勢丹、J.フロントリテイリング、高島屋はPBR0.5倍前後とかなりの割安さです。
加えて、見た来たように多額の含み益がありますので、含み益を考慮した実質PBRはさらに下がることになりますね。
株価は底値から反発を始めていますが、
極めて割安な銘柄
であると言えるでしょう。
株主優待のメリットがある方は、100株保有しておくのも良いかなと思うくらいですね。
月次も見ることができますし、ポートフォリオの片隅においていても問題ない銘柄かと考えています。
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