配当金は不労所得して、安定した収入源になる点は魅力的です。
一方で、高配当株と言われる高配当銘柄では、配当性向が高かったり、業績が悪かったりと株価が下がりそうな銘柄がある点では注意です。
でも、やっぱり配当金をもらえると嬉しい・・・ものですね。
今回は、時価総額5,000億円以上の大型株の中から、配当利回りが高い銘柄をピックアップしたいと考えます。
単に配当利回りが高いだけでなく、
- 時価総額5,000億円以上
- ROE12%以上
- 営業増益
- 配当利回り2%以上
で、抽出してみましたよ。
配当利回りが高い大型株で魅力的な銘柄3銘柄
日経平均株価の平均配当利回りは1.8%程度ですので、2%以上ある銘柄はその水準よりも高い銘柄です。
あまり高い利回りでスクリーニングしてしまうと、配当力のある銘柄を見逃してしまいかねません。
そのため、2%以上としています。
また、ROEが高い銘柄は、株主資本の増加が期待できます。
ROE12%以上としたのは、12%の水準が続けば、6年で株主資本は2倍、10年で3倍となります。
株主資本の増加は、株主メリットに繋がりますので、ROEをスクリーニング指標として選びました。
言わずもがなですが、ROEだけで見ているわけではありません。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
8001 伊藤忠商事
まずは、総合商社の中でも魅力的なのが、伊藤忠商事です。
総合商社のなかでも、断トツと言ってもいいかと思うくらい、株価、収益面、配当の安定度は高いです。
ほかの総合商社と比較して、景気動向に左右されにくい非資源分野の比率が高いことが特徴ですね。
配当金は、7期連続で増配を続けており、配当性向20%台と低い状況ですね。
無理なく配当を出すことができています。
中期経営計画では、1株94円の下限配当と実質累進配当政策を取り入れています。
累進配当政策は、減配せず、配当を維持または増配する株主還元方針のこと。
減配リスクなく、約3%近い配当をもらえるのは、嬉しいですね。
ROEは安定して10%以上を続いており、株主資本も安定して増加しています。
EPSもBPSも増加傾向にある点が良いですね。
伊藤忠商事の株価チャート
株価チャートは右肩上がりで推移しており、コロナ後も伸びていますね。
今の株価はやや高く、13週線を割っている点はやや気になりますが、魅力的な銘柄であることは変わりません。
8035 東京エレクトロン
半導体製造装置で世界3位の東京エレクトロン。
株価も堅調そのもので、コロナ後も絶好調ですね。
半導体業界は、5G、スマホの高度化、データセンター需要、自動車産業など需要がすごいですね。
東京エレクトロンは、1株150円を下限に、配当性向50%を株主還元方針としています。
2期連続で純利益が出ない場合は、配当方針を見直すとしています。
2015年3月期以降は、業績も拡大し、大幅増配を続けていますね。
配当金は、リーマンショック後の2010年3月期と比較すると、22年3月期予想では、なんと約100倍にも配当金を増やしていますね。
当時の配当利回りが仮に1%なら100%に・・・毎年投資額分の配当金がもらえる状態とすごいことになっていますね。
ROEの推移を見ておきましょう。
2014年3月期を底に、ROEは切り上がっており、半導体需要が増加していることとあわせて、業績が拡大していることが分かりますね。
株価の推移
株価も最低単元で500万円と、サラリーマンでは買えない水準にまで上がっています。
LINE証券やLINE証券など、単元未満株でも売買手数料が安い証券口座を活用して、購入するのも一手ですね。購入タイミングの分散化もしやすいですし。
4704 トレンドマイクロ
情報セキュリティソフトで、世界3位・国内首位のトレンドマイクロに着目してみました。
PER27倍とバリュエーションとしては、割安!というほどではないですが、それほど高くない印象です。
配当金推移を見てみると、今期(21年12月期)は配当予想を未定としていますが、配当性向70%を目安に配当を出す方針です。
毎年増配しているわけではなく、減配と増配を繰り返していますね。
EPSの成長にばらつきがあるからです。
ROEは安定して15%前後で推移しており、稼ぐ力の強い会社です。
株価はボックス相場が続いており、出来高を伴えば上昇局面に入るかもしれません。
当面は6900円が壁となりそうですね。
地域別では、国内の売上が大きいです。
北米市場にも進出していますが、やや売り上げは鈍化しており、苦戦を強いられていますね。
クラウド型セキュリティの進展、IoTビジネスの注力と分野を広げています。
同社の営業利益率は20%以上で推移しており、高い収益力を誇ります。
トップラインも営業利益も微増ですが、増加傾向であり、安定成長は期待できますが、もう一声欲しいところ。
IoTビジネスに期待ですね。
時価総額5,000億円以上の安定配当株
時価総額5,000億円以上の大型株の中から、2%以上の安定配当が期待できそうな銘柄をピックアップしてみました。
いずれも、その分野で高いシェアを誇る企業であり、魅力的ですね。
東京エレクトロンは、さすがに単元買うお金はないので、チビチビと1株(それでも5万円!)ずつ買うのもアリかなと考えています。
持たないリスクを感じますね。
配当の安定度では、伊藤忠商事!
今後の業容拡大期待では、トレンドマイクロ!
といったところでしょうか。
大型株の場合、体力(利益剰余金が豊富)がある点では、安心して保有できると感じますね。
コツコツと増やしていきたい。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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