ストックビジネスは定期的な課金収入を持っている銘柄は、導入されると継続的な利用が見込めます。
このため、安定した収入源を持つことになり、安定したビジネスができますね。
想像してみてください。
このコロナ禍でも、スマホを解約しようなんて思わなかったはずです。
スマートフォンの契約先であるNTTドコモやKDDIに私たちは毎月通信料を支払っているわけですが、通信会社としては安定した収入源を持っていることを意味します。
投資先を選ぶ際にも、こうしたストックビジネスを持っている銘柄への投資を重視していますが、いくつかピックアップしてみました。
ストックビジネスで成長が期待できる銘柄
サブスクモデルなど継続的な収入源を持っていると、投資先としても長く保有しやすいと考えます。
継続的な収入源を持っていても、解約率が高かったりすると魅力的ではありませんが、解約率が低く、安定して売り上げが伸びている銘柄は投資先として非常に魅力的ですね。
いくつかの銘柄をピックアップしてみました。
3762 テクマトリックス
ITシステム会社のテクマトリックスは、セキュリティなどの情報基盤事業、クラウドなどのアプリケーション・サービス事業を展開しています。
ストックビジネスを展開しており、その比率は4割~5割程度を有しています。
業績も好調で、営業利益率も年々上昇傾向。
非常に魅力的な銘柄ですね。
3969 エイトレッド
エイトレッドは、ワークフローのシステムメーカーです。
クラウド型のワークフローシステムも手掛けており、安定した収益構造であるストックビジネスを展開しています。
営業利益率は35%を超えており、導入企業はすでに3000社以上となっています。
解約率も大手ではゼロ、全体でも1%程度とかなり低く、安定したビジネスを展開していますね。
今後も成長が期待できます。
6544 ジャパンエレベーターサービスホールディングス
独立系のエレベーター保守会社であるジャパンエレベーターSHD。
国内主要メーカー製機種(三菱電機、日立製作所、東芝エレベータ、日本オーチス・エレベータ、フジテック)に対応しており、保守契約台数は54,900台に上ります。
エレベーターがなくなることはなく、保守点検における需要は永遠に続くでしょうから、今後も安定した成長が期待できますね。
4431 スマレジ
クラウド型のPOSレジを展開するスマレジは、8万店舗以上が同社のサービスを利用しており、解約率はわずか0.7%程度です。
コロナ禍でやや有料プランの店舗数は減少しましたが、6月月次は増加に転じています。
基本レジ機能、リアルタイム売上分析、在庫管理、電子マネー決済などの機能を持つサービスです。
「スマレジ・ウェイター」は飲食店向けオーダーエントリーシステム、「スマレジ・タイムカード」はカメラを利用した簡易認証つきクラウド型勤怠管理システムも展開しています。
スマレジのプラットフォーム化へのバージョンアップも近日発表予定であり、成長が期待できますね。
4391 ロジザード
クラウド型在庫管理サービス会社のロジザードもクラウドサービスを展開しています。
物流・在庫に特化、倉庫や配送センターで商品の保管・入出荷・棚卸業務を支援する在庫管理機能、倉庫から出荷された店舗商品の在庫管理機能をクラウドWMSサービスで提供しています。
社長はアダストリア創成期の元社員ということもあり、アパレルの知見も有しているので、こうした在庫管理のサービスの重要性を知っている方です(それが起業のきっかけのようです)。
ITバブル崩壊のときにサービスを始めていますので、かなり早く物流にITを取り入れていますね。
EC需要の増加は今後も続くと予想されますので、同社のサービス需要の増加はますます顕著になると考えて、期待できる銘柄と考えています。
4488 AI inside
AI-OCRサービスを展開している会社です。
ディープラーニングによる手書き文字認識AIを開発、AIで手書き文字を認識してデータ化、ユーザインターフェースを備えたAI-OCRサービス「DX Suite」を提供しています。
月額課金により、安定した収入源を有しています。
営業利益率は20%を超えており、高収益企業です。
また、地方自治体への営業も展開しており、導入自治体が増えていけば、安定した収入源として育っていくと考えられます。
NTTデータと協業し、地方公共団体向けに行政専用の閉域ネットワーク 「LGWAN」内データセンターに「AI inside Cube / DX Suite」を提供をしています。
3994 マネーフォワード
最後は、家計簿アプリで有名なマネーフォワードです。
「マネーフォワードME」の利用者数は900万人・プレミアム課金ユーザー数21万人超(2019年11月)を超えています。
利用者拡大のために広報宣伝費等の影響で利益率は赤字ですが、売上は順調に増えています。
ストックビジネス企業を探してみよう
ストックビジネス企業で成長している企業は、成長力とそのサービスの良さがあります。
見るべき点は売上高の伸び率と考えますが、ほかにもたくさんありますので、こうした銘柄を見つけるのも楽しいですね。
銘柄 | 株価 | PER | PBR | PEGレシオ | 営業利益率 | 営業利益増益率(3期平均) | 売上増加率(3期平均) |
3762 テクマトリックス | 1,878 | – | 5.5 | – | — | 17.4% | 6.8% |
3969 エイトレッド | 1,885 | 32.3 | 5.3 | 1.24 | 36.3% | 27.8% | 17.7% |
3994 マネーフォワード | 6,770 | – | 19.1 | – | — | -82.3% | 56.4% |
4391 ロジザード | 1,793 | 38.3 | 5.5 | 0.87 | 14.0% | 39.6% | 13.4% |
4431 スマレジ | 3,590 | 68.9 | 10.2 | 1.85 | 20.9% | 35.6% | 35.5% |
4488 AI inside | 34,950 | 289.3 | 54.0 | – | 21.9% | 137.9% | 127.5% |
6544 ジャパンエレベーター | 3,555 | 75.6 | 28.1 | 2.39 | 13.5% | 32.8% | 14.6% |
コロナ禍で大きく減益している企業もたくさんありますが、ストックビジネスを有する企業は堅調のように思います。
特に、Saas銘柄などは今後も成長が期待できそうですね。
ではでは。
コメント