どのくらいの金融資産を持っているのだろう?って、気になったりしませんか。
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査では、毎年、金融資産に関するアンケート調査を実施しています。
若干サンプル数が少なめではありますが、毎年しているので見るようにしています。
- 金融資産を持っていない世帯はどのくらいいるのか?
- 金融資産3,000万円以上持つ世帯は?
- 金融資産と言ってもどんな資産を持っているの?
をまとめてみました。
最後に金融資産の持つ力も紹介します。
金融資産を持っていない世帯はどのくらいいるのか
年代別に金融資産を持っていない世帯を見てみました。
運用目的に考えていない世帯は、意外に多いという印象。
2人以上の世帯では、1割程度いる感じですね。
30代は優秀で1割を切っていますが、40代になるときゅんと上がっています。
金融資産を持っていない世帯の年間収入別に見てみました。
1,200万円以上の年収で金融資産持ってないってどんなや・・・
すでにリタイアした世帯が4割近いと見て取れますが、年収が高くても5%程度は金融資産を持っていない世帯がいますね。
単身世帯の3~4割は金融資産を持っていない
続いて、単身世帯も見てみましょう。
単身世帯の金融資産を持っていない世帯比率高すぎてビビる
単身世帯になると一気に増えますね。
60歳代で金融資産を持っていないと、結構辛い状況です。。。。
金融資産はどのくらい持っているの?
平均値と中央値を見てみましょう。
実態に近いのは中央値と呼ばれます。
平均値はめちゃくちゃ高いか少ない人が多い場合、それに引っ張られるからですね。
中央値で見ると、
- 20代は135万円
- 30代は400万円
- 40代は520万円
- 50代は800万円
- 60代は875万円
- 70代以上は1000万円
老後2,000万円問題とは・・・
3,000万円以上を持つ世帯は?
3,000万円以上を持つ世帯も見てみましょう。
30歳代以下ではほとんど皆無と言ってもいいですね。
40歳代では7%ほど、50歳代では13%います。
国の統計である国民生活基礎調査で見ても、30歳代以下ではほとんどいません。
40代、50代となってくると徐々に増えてきますね。
傾向としては似ているので、50代で3,000万円以上を持つというのが一つの目標と言えるでしょうか。
金融広報中央委員会の統計に戻って、3,000万円以上を持つ世帯の年収です。
年収が高いと有利ですね。
年収が高くても、金融資産を持っていない世帯もわずかにありましたが、やはり稼ぐ力がお金を貯める基本とも言えるような数値。
どんな金融資産を持っているの?
預貯金が半分以上、保険かけすぎ。
保険には個人年金保険も含まれています。保険の比率高すぎ。
株式・投資信託の比率は各年代10%~20%程度。
思ったより高い比率です。
野村アセットマネジメントが調査した数値も合わせて見ておくと、40代でも2割くらいは投資をしているんですね。
もっと少ないかと思っていましたが、意外に保有しています。
しかし、8割は運用をしていないので、お金がお金を増やす機会を失っています。
なぜ運用が大事か
3,000万円の運用資産を持つことができれば、毎月10万円を使っても、利回り3%であなたの資産は45年6か月も持ちます。
運用しない場合と比較して、20年以上も長く持つのです。
下記はセゾン投信の取り崩しシミュレーションです。分かりやすいので引用します。
資産が尽きる不安が大きいほど、お金を使わないことになりますが、墓場にお金は持っていけません。
お金は使うためにあるものですが、運用をしていくことで、資産を長持ちさせる手段となりますね。
ちなみに、3,000万円の運用資産は大きな資産です。
利回り3%では、20年・毎月9.2万円積立することで、貯まる金額です。
全ての金融資産を運用に回すわけにはいかないので、プラスアルファ生活防衛資金として1か月の生活費の6か月分程度は最低でも預貯金で保有すべきですが。
金融資産を持っていないと悲惨
人生100年時代と言われています。
40歳の場合、半数以上は95歳まで生きるとも言われています。
人的資本は大前提ですが、金融資産もある程度保有していないと老後貧乏になりかねないです。
60歳で引退して、70歳で天国に行く場合は10年の引退期間でした。
それが、65歳で引退して95歳で天国に行く場合は引退期間が30年間もあります。
金融資産を長く持たせることが大事になってきます。
- 年金受給を遅らせる(遅らせるほどに受給額はアップする)
- 長く働く
- 金融資産を長く持たせる
このためには、金融資産を持たせる選択肢も持っておきたいですね。
運用資産3,000万円あれば、毎月10万円使っても、利回り3%で運用できれば、資産は45年も持ちます。
このレベルになれば、資産が底をつく心配はゼロと言えますね。
詳しくはこちらの記事を読んでみてください。
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