ロボアドバイザーで約1,200億円を運用するまでに育っているウェルスナビ創業者で、元財務官僚である柴山和久さんの本を読みました。
人間は損したくない気持ちの方が強いので、相場が下落時に売ってしまい、相場が上がっているときに買ってしまう行動に出てしまいます。
それでは、パフォーマンスを得ることは難しい。
高値で買い、安値で売るのを防ぐのに最適な方法として、「長期・積立・分散」の資産運用が大事であると改めて感じます。
正しく資産運用するための6つのステップ
2018年末には相場が急落し、狼狽売りも多かったのではないでしょうか。
私もどこまで下がるか分からないので、半ば恐さもありましたが、コツコツと個別株ですが、投資をしました。
積立投資感覚で個別株も投資をしているので、下げ相場で仕込むことができています。
もっと買えばよかった・・・との思いもありますが、さらに下げていれば買い増しするチャンスを逃してしまうことにもなるので、それはそれで結果論かな、と。
強く思うのが、長期でリターンを生んでいくためには、相場から撤退しないこと。
相場に残り続けるため、キャッシュポジションを残しつつ、積立投資をすることです。
ウェルスナビの柴山氏は、著書で資産運用の6つのステップを提示してくれています。- 資産運用の目標を立てる
- 最適な資産配分(ポートフォリオ)を作る
- 具体的な銘柄を選択する
- 取引の前に、もう一度リスクを確認する
- 積立を設定する
- リバランスを着実に行う
これを正しく実行できれば、長期での投資が可能になるわけです。
資産運用をすると、どうしても最初は値動きが気になってしまいます。
その際に、資産運用を止めないで続けるためには、「目標」を文字化しておくのが大切ですね。
目標は、取り組みが長期的で、挫折や我慢が予想されるときほど効果を発揮します。
最適なポートフォリオ運用
私は株式オンリーのポートフォリオです。
現物不動産を組み入れたいですが、まだ実現できていません。REITは近々買おうと思っています。
約2年前は、現金比率がとても高かったです。
そのあとは、コツコツと積立投資を実行していくことで、現金比率と株式比率は逆転しました。
これは、現金とリスク資産の比率を、
で考えているからです。
現金比率 | 投資比率 | |
20歳 | 20% | 80% |
30歳 | 30% | 70% |
40歳 | 40% | 60% |
50歳 | 50% | 50% |
60歳 | 60% | 40% |
ほぼほぼこの比率になっていますね。
分散投資では、年金資産を運用するGPIFのポートフォリオも参考になります。
GPIFの株式比率は約50%となっていますね。
- 国内株式 25.14%
- 外国株式 23.88%
- 国内債券 27.50%
- 外国債券 14.77%
ノルウェー政府年金基金(約110兆円、2018年3月末)は、長期で運用をし続け、その資金を増やしてきています。
- 株式 66%
- 債券 31%
- 不動産 3%
という割合ですね。
年金という大切な資金を扱う基金も、長期運用でリターンが見込める株式の比率が高くなっています。
GPIFに話を戻すと、2001年以降、リーマンショックやチャイナショックなどを乗り越えて、その財源を増やしています。
そして、そのほとんどが株価指数に連動するパッシブ運用によるものです。
GPIFの国内株式の運用資産40.7兆円(18年3月末時点)のうち、90.44%が株価指数に連動する #パッシブ運用 です。外国株式38.7兆円(同)では、パッシブ運用の占める比率は86.32%です。[業務概況書] https://t.co/vVntS7Fc8x pic.twitter.com/G4aHXEApdQ
— GPIF (@gpiftweets) February 15, 2019
お金から自由になる手段が資産運用
今の社会を生きていくうえで、お金は人生と切っても切り離せない存在です。
お金に働いてもらうということは学校では習いません。
しかし、資産を増やしていくためには、株式投資を始めとする複利運用が大事なことは言うまでもありません。
「長期・積立・分散」の資産運用を続けていける環境を維持していくことで、お金から自由になる手段となってくれます。
ウェルスナビのサイトでは、そうした長期・積立・分散投資で世界経済の成長を取り入れることがいかに大切か、効果を上げるかを解説してくれます。
ぜひ一度覗いてみてください。
≫ ウェルスナビ
私は、セゾン投信やひふみ投信 といったアクティブファンドへの積立もしていますが、インデックスファンドで、かつ、自動でリバランスもしてくれるウェルスナビも魅力的です。
また、創業者である柴山氏の本では、繰り返し、「長期・積立・分散」の資産運用の重要性を教えてくれます。
手っ取り早くお金持ちになる方法ではありませんが、時間を味方につけ、コツコツと投資と向き合うことで、お金の自由を手に入れることができるのです。
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