価格.comや食べログを運営するカカクコム(2371)という会社があります。
カカクコムは、14期連続増配をしている増配銘柄です。
営業利益率40%超えの超高収益会社であり、自己資本比率80%と盤石の財務を持つ会社でもあります。
普段、外で食べるときには、食べログで探すことも多いので、もう私たちの生活必需品のような存在ではないでしょうか。
ライバルのぐるなびは業績悪化、リクルートの運営するホットペッパーグルメなどが競合となりますね。
そんな食べログを運営するカカクコムの配当金推移などを見てみます。
食べログや価格.comを運営するカカクコム
カカクコムは、インターネットを活用したメディア事業を展開しています。
食べログが代表的ですが、ふるさとぷらす、スマイティなどの多くのサイトを手掛けていますね。
四半期別の売上構成
カカクコムの四半期別の売上構成を見てみると、「価格.com」と「食べログ」で80%を超えています。
この両事業がカカクコムの屋台骨です。
一時期、食べログは★★★の数を操作するような営業手法が批判されていましたが、売上は順調のようです。
14期連続の増配銘柄・配当性向推移
あー美しい増配履歴です。
14期連続の増配を予定しています。
配当性向は、グングン伸びていますが、まだ50%未満と十分な余力があります。
増配率
配当金も積極的に増やしてきています。
グラフが切れてしまっていますが、
- 2018年度→2019年度 12.5%
- 2019年度→2020年度(予) 11.1%
となっています。
増配率は落ちてきていますが、10%の増配があれば十分な数字です。
給料が増えるのって3%もありません。
元本は違えど、配当金が毎年10%ずつ増えてくれれば、文句なしです。
増配を支える業績
この増配を支えるのが、好調な業績です。
売上高
好調な食べログなどを背景に、売上は2ケタ増が続いています。
2019年3月期決算における質疑でも「食べログの増収効果が大きい」と答えています。
20年3月期では、30%以上の増収を予定しているもよう。
食べログの認知度は高まっていますが、まだ食べログを通じてのネット予約は低調のようです。
私は飲み会などを任されたときは、食べログのネット予約は手軽にできて便利に使わせてもらっていますが。
決算資料を見て、やや気になるのは有料プラン契約の店舗数は、そんなに増えていないことです。
食べログは、店舗と私たちユーザーの有料会員、そして、食べログに載せる広告料などが収益モデルです。
有料会員はストックビジネスですので、増えれば増えるほどいいわけです。
20年3月期は、有料契約店舗数は約6万店舗をめざしています。
営業利益率は驚異の40%超え
カカクコムの利益率は、半端ないですね。
なんと44~45%程度で推移しています。
オフィスの増床やスタッフの採用などで、やや営業利益率は下がってきていますが、成長投資のためですし、そこまで落ちている印象はないですね。
EPS推移
1株純利益の推移です。
成長はやや鈍化していますが、しっかりと利益を積み上げていますね。
価格コムは使ったことないですが、食べログは店舗数を増やし、公平な評価をし続けていれば、ユーザーからもっと使われるでしょう。
こうした店舗を探すサイトは、一度使って「使いやすければ」、次からも使ってしまいますからね。
業績は良し!キャッシュは稼げているのか。
大事なのは、キャッシュの動きです。
そのキャッシュの動きをみておきましょう。
キャッシュフローの推移
青色の営業期キャッシュフローは常にプラスで、きちんと現金を生み出しています。
そして、黄色のフリーキャッシュフローも常にプラスで、会社にお金が貯まる体質ですね。
私は、営業キャッシュフローマージンという指標はとても大事にしています。
営業キャッシュフローマージンは、現金を稼ぐ力です。
会計上の利益がいくらよくても、現金を稼ぐ力がなければ、投資もできず、最悪は黒字倒産もあり得るからです。
カカクコムは全く問題ありません。
問題ないどころか、非常に強い「現金を稼ぐ力」を有しています。
15%以上あれば合格ですが、30%を超えていますからね。
安心して保有できる銘柄です。
業績予想
2020年3月期の業績予想ですが、もう当たり前のように「増収・増益」予想となっています。
食べログの増収が大きく寄与するようですが、新興メディアの求人ボックスも20~30%の増収を予定しているようですね。
財務戦略~株主還元~
決算資料で、株主還元に触れていないとその会社の姿勢を疑ってしまいますが、カカクコムはきちんと書いてくれていますね。
株主還元については、
【株主還元】
- 半年分のキャッシュフローが確保できる水準を必要運転資金の目安とし、過剰な内部留保は株主へ還元
- 還元は、継続的な年2回の配当、および必要に応じた自己株取得により実施
「増配」という文字はありませんが、株主還元への姿勢を明確にしてくれていますね。
20年3月期の配当予想でも、4円の増配を予定しています。
カカクコムのまとめ
カカクコムの株価は、ここ1年は2,000円を挟んでの展開ですね。
RSIは20となっており、売られ過ぎのサインが出始めています。
【カカクコム(2371)】
- 株価 2123円
- PER 24.6倍
- PBR 10.9倍
- 配当利回り 1.88%
- 1株配当(予) 40円
- 営業利益率 40%超えの超高収益率
- 営業キャッシュフローマージン 30%超えの稼ぐ力あり
- 自己資本比率 80%の盤石な財務
- 食べログの成長力
- 14期連続増配の株主還元の姿勢
食べログと価格.comの2本柱ですが、確固たる地位を築いているように思います。
ただ、いつ逆転されるかが分からない世界でもあるので、第3、4の柱を作りたいところですね。
個人的には、求人などを手掛ける会社の買収なども考えられます。
大株主がKDDIになり、KDDIグループとの連携も期待したいところ。
時価総額は4000億円程度ですが、1兆円も夢ではないかなと密かに期待しています。
それにしても超高収益会社です。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
- 1株数百円から手軽に投資ができる(最低100円から投資ができる)
- 全銘柄買付手数料が無料
LINE Pay・LINEポイントを使って投資ができる(1ポイント1円で入金可能)
- 平日21時まで取引可能
- LINEアプリから取引ができる
- LINE Payで引き落とし設定が簡単
- 投資信託も購入できる
コメント