三菱グループの中核企業であり、総合商社の雄・三菱商事。
過去に保有していましたが、減配などをきらって手放してしまった経験があります。
ポートフォリオの一部にエネルギーを入れたいと思っていますが、三菱商事もいいなと思い、調べてみました。
土佐藩出身の岩崎弥太郎が創業。坂本龍馬とも仲が良かったのか(龍馬伝)。
三菱商事は、90か国、200拠点で事業を展開しており、1300社・77,000人が働く巨大会社です。
ものすごい数字ですね。
三菱商事は、高配当株の仲間入りになるかもしれません。
三菱商事の配当利回り
三菱商事は、大きく機械や金属など資源分野、食品など非資源分野に大別され、前者は特に景気の影響を受けやすいですね。
そのため、減配もところどころあります。
21年度は業績予想は未定のため、EPS表示はありません。
直近では、2012年度、2015年度で減配があります。
2018年度は125円の配当となります。
業績もすこぶる好調で、純利益で6,000億円規模になりそうですね。すごい。
2016年度は、期初予想60円を実績80円、
2017年度は、期初予想80円を実績110円
2018年度は、期初予想115円を実績125円
2019年度は、期初予想125円です。
と好調な業績を踏まえて、配当金を積み増してくれています。
配当金の支払いはいつ?
期末配当金は6月25日頃、中間配当金は12月1日頃です。
3月の権利確定日は、
【2021年3月の権利確定日】
- 3月末日が権利確定日の権利付き最終日は3月29日(月)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、3月30日(火)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
三菱商事 増配率
増配率はまちまちですが、この3年は高い増配率を誇ります。
三菱商事に興味を持ったのは、決算書類を読んでいて目にとまったこの文言です。
次のように書かれています。
配当は、持続的な利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を継続し、配当性向を現在の30%から将来的に35%程度に引き上げていくことを目指します。
引用:三菱商事 中期経営戦略2021
累進配当??
累進配当というのは、初めて聞いたので調べてみると、
減配せず
減配せず
減配せず
ってしつこいですね。
商社株は減配の心配があったのですが、三菱商事の株主還元の方針として、新たに導入している累進配当政策は、減配をしないで、最低でも配当を維持してくれる方針です。
そのため、2018年11月8日株価で算出された配当利回り3.94%は最低でも保証されるというわけです。
これは、配当金を重視するインカム投資家としては、とても嬉しい還元策です。
ちなみに、この累進配当を掲げているのは、ほかに三井住友銀行(フィナンシャルグループ)しか見当たりませんでした。こちらも高配当株ですね。
三菱商事の配当利回り
三菱商事の配当利回りは4%弱あるので、もう高配当株の仲間入りと言っていいでしょう。
しかも、さきほどの中期計画を見てみると、小さく書いてありましたが、お気づきになりましたでしょうか。
2021年度には、配当性向を35%程度に引き上げを考えています。
純利益は9,000億円規模をめざしているので、もしその業績が達成できれば、
配当金は200円前後を想定されているのです。
つまり、今の2倍くらいの配当金となりますね。
配当利回りで考えると、6.52%(200円÷3067円)にもなりうるのです。
この累進配当と将来の増配を期待して、100株でも保有しようと思ったのです。
配当総額は、今の中期計画の約5,000億円を大きく上回る8,000億円となるので、株主還元の姿勢が強くなってきましたね。
配当性向は40%になっても、増配できている理由をまとめています。
事業ポートフォリオ・業績
いろんなことをしていますね。
どうやって稼いでいるのか、どんどん調べたくなります。
現状の稼ぎ頭は、金属、機械、エネルギー部門ですね。景気の変動はもろに受けそうですが。インフラ事業は、赤字のようです。
資産規模でみても、金属、機械が大きいですが、生活産業も大きくなっています。不動産ポートフォリオがあるからですね。
営業キャッシュフローマージン
営業キャッシュフローマージンもプラスで推移しており、稼ぐ力は十分ありますね。
三菱商事の株価
大幅なキャピタルゲインは見込めませんが、インカム投資としてなかなかいい投資先ではないかと思います。
総合商社の比較
最後に総合商社の比較です。
【商社5社の2018年度の年間配当金見通し】
利回りでは少し見劣りますが、累進配当政策がやはり気に入りました。
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフロー÷売上高で見る「営業キャッシュフローマージン」も比較してみました。
営業CFマージン | 2013年度通期 | 2014年度通期 | 2015年度通期 | 2016年度通期 | 2017年度通期 | |
決算期 | 2014/03 | 2015/03 | 2016/03 | 2017/03 | 2018/03 | |
三菱商事 | % | 5.0 | 10.4 | 10.1 | 9.1 | 9.8 |
丸紅 | % | 2.1 | 1.2 | 2.9 | 2.9 | 3.4 |
伊藤忠商事 | % | 2.9 | 2.8 | 8.3 | 8.1 | 7.0 |
三井物産 | % | 4.0 | 5.9 | 6.1 | 9.3 | 11.3 |
住友商事 | % | 3.4 | 2.8 | 7.9 | 8.7 | 6.1 |
双日 | % | 1.2 | 1.0 | 2.5 | 0.0 | 2.3 |
三菱商事は高い部類ですね。
三菱商事は減配しない高配当株
三菱商事は、減配しない累進配当政策という非常に珍しい?株主還元策を打ち出しています。
最低でも、配当維持、業績が良ければ増配を積極的にしてくれる会社です。
連続増配株に投資をしていますが、三菱商事のように増配率の高い株を保有していないので、保有をしたいと思いました。
倒産確率はほぼゼロですし、日本を代表する超優良企業です。
株価が3,000円を割ってくれれば、購入に踏み切りたいですね。
インカム投資先として候補に入れたいと思います。
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