普段、タイムズカーシェアやタイムズカーレンタルを利用しているので身近な存在なのですが、タイムズなどの時間貸駐車場を運営するパーク24(4666)。
2019年10月以降、消費税増税に伴い、カーシェアの料金の値上げをすることをきっかけに、同社のビジネスを見てみようと思い調べてみました。
一方、パーク24としては、レンタカーとカーシェアのいいとこどりとなる新たなカーシェアサービス「タイムズカー」が順調にいけば、投資先としては良いかもしれません。
安定配当に加えて、株主優待もあるので魅力的な銘柄です。
タイムズカーシェアが好調か?!
パーク24の売上の半分は、コインパーキング事業です。
25%はモビリティ事業でレンタカーやカーシェアで構成されます。残りは、海外事業。
利益面で見ると、
約80%はコインパーキング事業であり、残りの20%はモビリティ事業。海外は赤字。
モビリティ事業のうち、75%はカーシェアの利益ですので、会社の15%程度をカーシェアで稼ぐまでになっています。
このうち、カーシェアは消費税増税に伴って、利用料金がアップします。
ベーシッククラスはほとんど変わりませんが、ミドルクラスとプレミアムクラスは値上げになる部分がありますね。
ちなみに2019年9月末までの料金です。
これは、比較的短時間利用がメインのカーシェアと長期利用も可能なレンタカーのいいとこどりの「タイムズカー」というサービスが始まるためです。
ちなみに、このタイムズカーは2019年1月より一部店舗にて試運転を始めていました。
2019年10月期上半期決算説明資料によると、2店舗28台の実績で見ると、
1台あたり売上⾼は⾼⽔準で、前年同期⽐164.7%*と好調
*前年同期⽐の前期実績は同店舗に配備のタイムズカーシェア実績
と大幅なアップを記録しています。
タイムズカーシェアの会員数は約120万人いますし、年率20%(18年上期⇒19年上期)で増えていますので、
ストックビジネスとしてますます期待大
といったところでしょうか。
ちなみに、タイムズカーシェアの会員数は圧倒的シェアを誇っており、独占状態に近いです。
カーシェアの安定収益
タイムズカーシェアがこれからも伸び続ける可能性は高いと思います。
【タイムズカーシェアの強み】
- 圧倒的台数シェアがある(利便性が高い)
- 法人会員が年々増加(2014年上期35.4%⇒40.0%)
会員数でも圧倒的シェアを誇っていますが、車両台数でも圧倒的シェアを誇っています。
事実、私も使うときに予約が取れないという経験がなく、それだけ選択肢が豊富です。
個人会員は、財布に敏感ですので、ミドルクラス以上を利用が多い場合は、ややマイナスになるかもしれません。
しかし、圧倒的シェアと利便性がある点で、他社よりも使いやすいことから、解約まで踏み切るユーザーは少ないと思われます。
また、法人会員の比率が年々高まっており、すでにカーシェアの会員のうち40%は法人です。
法人の利用が伸びているようですが、会員数の増加が顕著ですね。
法人の場合、タイムズのように多くのカーシェアがある点が魅力的ですので、他社への乗り換えはますます低いと思われます。
月1台あたり21.7千円(19年10月期計画)の営業利益が整備数が増えるほどにチャリンチャリンと入ってきます。15年10月期は、9.0千円でしたので、2倍以上に収益力が上がっています。
まさに規模の利益です。
タイムズでさえも、カーシェアは1万台整備しても利益ゼロでしたので、
参入障壁は非常に高いビジネス
とも言えます。
タイムズの業績
カーシェアの値上げで面白いと思う点もあるんですが、
カーシェアは売上では全体の約10%、利益面でも約15%程度です。
そして、売上の半分はコインパーキング事業ですし、利益面では80%を占めます。
国内の駐車場事業は、
- 時間貸しによる収益力
- 地理的優位性を保持する(圧倒的シェア)
- ストックビジネスによる安定成長
売上は年々増えていますが、直近19年10月期は鈍化しています。
営業利益率の推移
営業利益の推移を見ておきます。
営業利益率は、低下傾向にある点がやや気になりますね。
海外駐車場会社の買収やそののれん償却、タイムズペイなどの事業開発によるコスト増が要因ですね。
営業キャッシュフローマージンの推移
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージンです。
営業キャッシュフロー÷売上高で見ます。
現金を稼ぐ力が強い企業は、配当などの株主還元のエビデンスにもなりますので、重要視している指標です。
8%以上あれば合格と言われますが、15%を安定して超えており、高い水準です。
やはり、コインパーキング事業は儲かるビジネスですね。
タイムズの株主還元
タイムズの株主還元も見ておきましょう。
配当に加えて、株主優待があるのも魅力的です。
配当金・配当性向推移
配当利回りは3%程度と高配当ではありませんが、東証一部上場平均よりは高い水準です。
配当性向は、19年10月期予定で84.7%と高くなっています。
減配リスクもちらくつ水準ですが、17期連続で減配なしという累進配当銘柄です。
あのリーマンショックのときも、減配をしていません。
株主優待(10月末株主)
全国の時間貸駐車場「タイムズパーキング」に加え、当社グループのサービス「タイムズカーレンタル」、温浴施設「タイムズ スパ・レスタ(東京都豊島区東池袋)」で利用できます。
100株以上1,000株未満 | 2,000円分 |
---|---|
1,000株以上5,000株未満 | 5,000円分 |
5,000株以上 | 10,000円分 |
公式 パーク24の株主優待
【2022年10月の権利確定日】
- 10月末日が権利確定日の権利付き最終日は10月27日(木)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、10月31日(月)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
パーク24の株価指標
【パーク24(4666)の主な指標】
4666 パーク24の株価指標 | |
株価 | 1,630(20.3.29) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 15.26 |
PBR(実) | 2.78 |
ミックス係数 | 42.50 |
配当利回り(予) | 4.3% |
配当性向(予) | 65.5% |
増配率(3期平均) | 0.0% |
PEGレシオ | 1.78 |
営業利益率(予) | 8.0% |
ROE(実) | 20.2% |
ROA(実) | 5.1% |
パーク24の魅力
安定収益事業を展開しているパーク24ですが、魅力的ですね。
【タイムズを運営するパーク24の魅力】
- コインパーキング事業で圧倒的シェア
- コインパーキング事業は、ストックビジネス
- 地理的優位性があり、他社にはない強み
- カーシェアでも圧倒的シェア(参入障壁は高い)
- 法人会員が順調に増えており、消費税増税による値上げの影響は軽微の可能性あり(むしろ、業績アップの可能性も)
配当性向が高い点で、減配リスクがあるのは気にしておく必要があります。
時間貸し駐車場⇒カーシェアも整備という流れが続いており、どちらも稼げるビジネスモデルです。
地理的優位性を持つ同社のシェアは増えるほどに、業績が上がる仕組み。カーシェアは参入障壁が事実上高いですし、ますます期待できます。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
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