就活のときレオパレス21に就職の面接に行き、また、物件に住んだ経験もあります。
就職の面接の際には、直感的にやばいなと思い、辞退したのを記憶しています。
レオパレス21は、本来あるべきはずの界壁がなかったり、耐火性の劣る素材を使っていたりともう無茶苦茶しています。
ガイアの夜明けで取り上げられ、後手後手に回る対応でした。
そんなかか、第三者割当増資も、この不正が分かっていたのに実施したのではないか?とも言われています。真相は分かりません。
いずれにしろ、株主は大打撃であり、何より住んでいる方、物件オーナーに多くの被害が出そうです。
レオパレス21は破たんに向かうのでしょうか。
株価はストップ安へ
施工不良の問題で業績が大幅に悪化しています。
2018年4月~12月連結決算は、
439億円の最終赤字(過去最大、7年ぶり)
補修工事や引っ越し代負担などの特別損失を出しています。
アパートの入居率は急減
アパートの入居率は2019年1月末現在85.4%と年度当初の92.3%から急減しています。
住みたくなくなるよね・・・。
86%の物件で不備発覚
2019年1月28日時点の調査結果によると、
12,364棟のうち86%に不備あり
過去に施工したことのある物件が、
39,085棟
ですので、まだまだ出てくるかもしれませんね。
レオパレス21の天井の耐火性にある物件に住んでいる
7,782人に転居要請
をはじめています。
入居率の95%が単身者のようです。
他社物件に転居する場合は、敷金や火災保険は入居者側の負担とするようで、「はあっ!?」という対応ですね。全額出すべきでしょう。
外壁や界壁に問題のあった物件入居者にも引っ越し要請をする予定で、
対象者総数は14,000人以上
になる予定。
全物件を検査終われば、まだまだ出てくるんだろうか。
レオパレス21の売上の80%以上が賃貸
レオパレス21は、開発から賃貸への事業モデルの転換を図っています。
いまでは、売上の80%以上が賃貸管理によるもの。
ただ、入居率の低下による収益減は避けられないでしょう。
また、レオパレス21に住みたい、レオパレス21に施工をお願いしたいというオーナーがどれだけ今後いるでしょうか。
レオパレス21は、法人契約が大半を占めますが、今後は社宅契約でレオパレス21を選ぶというのは総務の立場を踏まえると厳しいのではないかと考えられます。
コア事業の事業モデル
だれが施工依頼するんだろ・・・。
株主還元やっている場合?
巨額赤字を発表した決算資料には、
株主還元の基本方針として、総還元性向50%をでかでか謳っていました。
配当金は無配となりますが、自社株買いをする余裕があるようです。
同社は長らく無配だったんですね。
誰が得するんだろうと思ったら、
従業員と銀行のようです。
平成30年度の有価証券報告書によると、現預金は約1,065億円ありますので、まだまだ余裕なのかもしれません。
2018年12月には、892億円に減少しています。
投資対象とはしない企業
レオパレス21への投資は絶対に行いません。
不正を行ったことのある企業の体質は、なかなか治らないものです。
一刻も早く、入居者の安全と物件オーナーへの真摯な補償をすることを願うばかりです。
それにしても、色々とビックリするような数字ばかりです。
- 調査した12,364棟のうち86%に不備あり
- 過去に施工した物件は39,085棟
- 7,782人に転居要請(入居者の95%単身者)
- 転居要請する対象者総数は14,000人以上
昨年のかぼちゃの馬車事件、TATERUの融資資料改ざん問題、そして、レオパレス21の施工不良の件とアパート投資をするリスクも感じたところです。
レオパレス21は、豊富な現預金もありますが、どこまで体力が持つでしょうか。
今後、どれだけ問題が大きくなるのか予想がつきません。
いずれにしろ、株式投資の対象とは決してしてはいけない銘柄だと強く感じます。
ではでは。
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