毎年のように配当金を増やす増配銘柄を「連続増配」銘柄と言いますね。
私もいくつか保有しているんですが、保有しているだけで勝手に配当金が増えてくれるので、非常にありがたい存在です。
増配率はときに昇給率よりも高いことが多いので、長く保有し、再投資を続けることで配当収入を増やしていくことができますね。
国内における連続増配株を調べてみました。
- 連続増配株銘柄
- 高配当利回り順
- DOE(株主資本配当率)順
- 割安(ミックス係数PER×PBR)順
- ROE順
に調べてみました。投資先の候補としては、連続増配株は最有力です。
連続増配株を保有すれば将来の高配当利回りも
増配を続けられるのは、
- 業績が好調である
- 配当性向を引き上げる
の2つですね。
前者は、順調に業績が上がっているので、株主還元を利益に応じて増やしている理想的なものです。
後者は、成熟企業で配当性向を引き上げていくことで、増配を続ける会社です。代表例がJT(2914)ですね。
では、早速連続増配株を見てみましょう。
連続増配株一覧
株価は2020年1月10日終値でYahoo!ファイナスを活用して、配当利回りを算出しています。
PERは実績ベースです。
連続増配銘柄で、トップは、
30年の花王(4452)
です。
花王を知らない人はほとんどいないと思いますが、安定成長を続けており、加えて、増配を維持でも続けてきた会社です。
むろん、10年以上増配を続けている銘柄は、リーマンショックの時も増配を続けている優秀な企業が多いです。
花王もその1社の一つですね。
増配株の高配当利回りランキング
増配を続けている会社のなかで、さらに高配当株であれば、配当金を得るスピードをあげてくれますね。
断トツ1位は、JT(2914)
でした。
JTは国内唯一のたばこメーカーであり、商品の独占力があり、安定した事業展開をしています。
一方、喫煙者人口の減少による影響も大きく、業績はやや下がってきています。
配当性向を引き上げることで増配を続けていますが、配当性向はかなり高くなっていますね。
なお、上場以来一度も減配したことがなく、配当金は国の収入源にもなっているので、減配リスクは低いのではないでしょうか。
このほか、アパート建築の大東建託、KDDIや沖縄セルラーの通信企業が高配当でランキングしていますね。
増配株は、高配当株が意外と少ないですね。
DOE(株主資本配当率)ランキング
配当性向のほかに、DOE(株主資本配当率)という指標も見ておきます。
DOE(株主資本配当率)=配当総額÷純資産
- (配当総額÷当期利益)×(当期利益÷純資産)
配当性向×ROEで計算することができます。
配当の指標としては、単年度に稼いだ純利益に対する配当の割合を示す配当性向が一般的だ。
しかし、純利益は年度によって変動が大きく、配当性向だけを基準にすると配当金額が安定しなくなることもある。
一方、DOEの場合、ベースとなる株主資本は株主が出資した資本に、これまで蓄積した利益剰余金を加えたストックであり、比較的変動が少ない。
株主資本に対して、どれだけ配当に回しているかという指標ですので、配当性向で見るより安定しています。
ROEランキングで見ると、カカクコムが最も高いですね。
大東建託は再び登場、四半期配当を実施しているコムチュアも高いDOEを有していますね。
ミックス係数(PER×PBR)で見た割安銘柄
損失を防ぐために、できるだけ割安な銘柄に投資したいものです。
バリュー投資で注目の指標は、ミックス係数(PER×PBR)というのがあります。
- ミックス係数とは、バリュー株投資の祖グレアムが編み出した指標。
- PERとPBRを掛け合わせて、22.5未満(PER×PBR)の銘柄を言います。
ミックス係数(PER×PBR)ランキングで見てみましょう。
ミックス係数(PER×PBR)が低い銘柄は、リース会社が多いですね。
トップ5のうち、実に4銘柄がランクインしています。
リース会社は、安定した収入でかつ安定しているので、増配株が多いですね。
高ROEランキング
最後に、ROEでのランキング。
ROEが高い銘柄は、どれだけ株主資本を効率よく使って利益を上げているか、見ることができますね。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
DOE(株主資本配当率)ランキングでもトップであった、
カカクコム(2371)がROEトップ
ですね。
大東建託も再びランクインしています。
連続増配株の魅力
連続増配株は、保有を続けるだけで配当金が増えていくのが魅力です。
連続増配株は、株主還元に積極的であり重視している姿勢を示している強い証拠です。
配当金を増やすというわかりやすい指標です。
利益も順調に拡大しているので、配当金を増やす力を有しているということですから。
もし、2009年3月にオリックス株を保有して、その後も続けていれば、購入単価ベースで配当利回りは37%にもなっています。
オリックスは9期連続で増配はストップしてしまいましたが、増配株のすごさが分かりますね。
連続増配銘柄は、それだけ安定したビジネスモデルを有している証左でもありますので、今後も安定した成長が期待できると言えます。
ハマキョウレックス(9037)や成長力すさまじいリログループ(8876)、小型株であればSPK(7466)やプラップジャパン(2449)などは注目ですね。
ハマキョウレックスは、2010年3月から保有し続けていれば、配当利回りは1.45%⇒6.3%になり、株価は3.4倍にもなっています。
連続増配銘柄への投資は、非常に魅力度が高いですね。
できるだけ長く保有して、配当再投資を続けることで、収入源づくりと資産形成を実現していきたい。
ではでは。
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