5月に株主優待の権利日を迎える銘柄の中から、割安の銘柄として日本毛織(3201)、通称ニッケを取り上げたいと思います。
同社は国内トップクラスの毛織物メーカーですね。
同社は、11月決算企業ではありますが、5月と11月の年2回の株主優待を設けている銘柄です。
年2回も株主優待がもらえるなんて魅力的ですね。
- 事業
- 指標
- 配当
- 株主優待
- 指標面
などをまとめてみました。
ニッケは年2回株主優待がもらえる魅力銘柄
ニッケは4つの事業を展開
ニッケの事業は4つのセグメントに分かれますね。
- 衣料繊維
- 産業資材
- 人とみらい開発
- 生活流通
売上高で大きいのは、「人とみらい開発」事業で約3割を占めており、利益面でも同セグメントが5割を占めています。
衣料繊維事業は、学校や官公庁向けの制服用素材の製造販売や、消防隊員の防火服なども手掛けていますね。
産業機材事業では、自動車関連の資材を手掛けており、そのほかラケットスポーツなども展開しています。
最も売り上げ、利益ともに大きい「人とみらい開発」事業では、商業施設の運営や不動産賃貸業、有料老人ホームなどの介護事業があります。
ニッケは、実は不動産を多く保有している会社なんですね。
ニッケはPBR1倍未満の割安銘柄
ニッケの不動産事業のすごさは有価証券報告書にも記されています。
有価証券報告書(20年11月)によると、
簿価14,597百万円に対して、
時価76,870百万円
なんとなんとですが、
約620億円の含み益
も有しています。
同社の時価総額は、860億円ですからなんとも大きな資産を有していますね。
PBRは0.75倍(21年4月22日)とかなり低い状況ではありますが、
この不動産の含み益を加味した実質的なPBRはなんと、
0.45倍程度
超割安銘柄ですね。
保有する不動産からの賃料収入が非常に大きいのも同社の強みです。
株主還元
同社は40年以上減配した事がない非減配銘柄であり、強い意志を感じます。
40年ですからバブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックなど数々の景気後退期においても減配することなく、配当を出し続けてきた銘柄です。
21年から23年の中期経営計画においても、配当性向30%を目安に配当金を引き上げること、DOE2%を目安としていますね。
そして、記念配当を除いて、
減配せずに安定した配当金を出すこと
を謳っており、株主としては事業内容もさることながら、長く保有できそうな銘柄と言えます。
これだけ株主還元に強い意志をもって、また、その結果も出し続けている会社というのは安心感がありますね。
株主優待
株主優待は、
1株優待
年2回優待
となかなか魅力的ですね。
年2回クオカード優待(500円)がもらえるので、使い勝手も良いですね。
また、株主優待カタログはなかなか魅力的で、1000株以上で割引券ももらえますね。
総合利回りが最も高いのは、100株です。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 1,000 | 1.01% | 2.73% | 3.74% |
1,000 | 4,000 | 0.40% | 2.73% | 3.13% |
5,000 | 6,000 | 0.12% | 2.73% | 2.85% |
10,000 | 11,000 | 0.11% | 2.73% | 2.84% |
中期経営で利益成長を高く見込んでいるのは
同社が出した23年までの中期経営計画によると、4つの事業のうち産業機材事業が最も高い利益成長を見込んでいます。
同社が手掛ける4事業の利益成長を比較してみました。
今後需要拡大が見込まれるEV関連が期待できそうですね。
新型コロナウイルスの影響で自動車業界は影響を受けており、同社が手掛ける車載電装品製造ラインもマイナスで、業績は下がっています。
一方、需要の落ち込みは一時的とも考えられますので、復調すれば同社にとってもプラスに働きそうですね。
ニッケの業績推移
コロナ禍でここ2年は売上を落としていますが、長期で見ると安定していますね。
利益率も徐々に上がってきており、現金を稼ぐ力を見る営業CFマージンは10%以上となっています。
財務が良いですが、ROEは低い水準です。
手元流動性は、月商の3ヵ月以上と十分であり、ネットキャッシュもプラス転換と財務健全ですね。
株価の推移と指標面
株価は、あまり変動がない銘柄ですので、月足チャートを見てみましょう。
徐々に上がってきていますが、ボックス相場が続いていますね。
1,000円割れは一つの目安でしょうか。
コロナショック時の大きな下髭をつけた700円台は大チャンスでしたね。
指標面を見てみると、PER17倍、PBR0.76倍、ミックス係数13.4倍とかなりの割安ですし、実質PBRを考えるとさらに安いですね。
配当利回り2.7%となかなか魅力的です。
過去40年減配ないですし。
超割安株ニッケ
ニッケは、不動産の含み益がすごくて実質PBRがものすごい安い銘柄ですね。
年2回ある株主優待、40年以上減配していない安定配当としても魅力的です。
10万円以下の投資とできる銘柄として、投資しやすいのもいいですね。
- グレアムのミックス係数22.5をはるかに下回る13.4!
- 年2回の株主優待(クオカードやカタログ割引)
- 1株でも優待はもらえる!
- 40年以上減配していない配当銘柄
- DOE目安
- 自己資本比率60%以上
事業面でも、欠かせない事業展開をしており、急成長はありませんが、ポートフォリオの一角に持っておいても良いくらいの銘柄ですね。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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