アジアトップのテーマパーク運営会社であるオリエンタルランド(4661)。
「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」は、年間3200万人の入場者数を誇るアジアNo1のテーマパークであり、国内屈指の集客力を誇る施設ですが、コロナウイルスの影響で2月29日から3月15日まで休園をしていましたが、これを4月上旬にまで延期することを発表しています。
これだけ人の動きが止まり、施設の休園が続けば、国内の経済の冷え込みがものすごいことになりそうです。
以前保有していたオリエンタルランド株ですが、株価の下落もしていますので、再度購入すべきか、見ておこうと思います。
東京ディズニーランド/ディズニーシー休園の延長
「美女と野獣」などをテーマとした新エリアの開業も延期になり、21年3月期の入園者数が過去最高の3256万人という予想は、非常に厳しいスタートになりますね。
オリエンタルランドの株価は、2月末に発表した休園のあとも底堅く、成長期待は揺るいでいないという感じでした。
コロナウイルスの影響が伸びれば、休園を余儀なくされます。
日本経済新聞3月4日朝刊の記事では、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や新型インフルエンザの事例を振り返ると、新型コロナウイルスの影が今後長期にわたってOLCの業績を圧迫するとは考えにくい
としています。
来場者数・業績への影響
来場者数は、すでに2019年度は3150万人に修正予想していますが、さらに減りそうですね。
単純計算で約1.5ヵ月閉園となった場合は、約400万人の来場者数が見込めなくなる計算です。
海外からのインバウンドは約9.6%を占めていますが、これらも見込めなくなってくるので、減収減益は避けられない状況です。
OLCの売上高・営業利益は、その8割以上がテーマパーク事業。
まさに、屋台骨です。
オリエンタルランドの4Qの決算推移
第4四半期の業績推移を見てみると、約1000億円以上の売上があり、150億円前後の純利益があります。
1.5ヵ月休園となれば、単純計算ですが500億円の減収、75億円の減益、それ以上の影響があるかもしれません。
決算期 | 区分 | 売上高 | (前年比) | 営業利益 | (前年比) | 経常利益 | (前年比) | 当期利益 | (前年比) |
2015年3月 | 本 | 114,191 | 6.4% | 19,238 | 43.4% | 17,814 | 43.7% | 11,211 | 48.4% |
2016年3月 | 本 | 110,901 | -2.9% | 15,209 | -20.9% | 15,536 | -12.8% | 10,628 | -5.2% |
2017年3月 | 本 | 117,180 | 5.7% | 21,044 | 38.4% | 21,083 | 35.7% | 17,055 | 60.5% |
2018年3月 | 本 | 114,784 | -2.0% | 16,886 | -19.8% | 16,929 | -19.7% | 11,739 | -31.2% |
2019年3月 | 本 | 125,981 | 9.8% | 22,535 | 33.5% | 22,106 | 30.6% | 15,926 | 35.7% |
オリエンタルランドの業績推移
2019年度は下方修正間違いないでしょうが、オリエンタルランドはリーマンショック以降、高収益企業として変身しているのが分かりますね。
株価もそのころからうなぎのぼりです。
キャッシュリッチ
営業キャッシュフローマージンも高く推移しており、キャッシュリッチ企業です。
財務基盤も厚く、自己資本比率は70%を超えていますので、オリエンタルランドは盤石です。
1~2か月の休園は、会社の屋台骨を揺るがすものではありません。
ただ、休園をどこまで続けるのか、スタッフの影響なども考えると、20年3月期、21年3月期は厳しい数字が出てきそうです。
オリエンタルランドの配当金
オリエンタルランドは減配せず、増配基調で配当金を出しています。
配当性向は20%未満と十分な余裕を持っていますので、減配リスクは低いと考えられます。
ただ、それほど配当金に積極的な会社ではないので、増配はストップするかもしれませんね。
オリエンタルランドへの投資は?
新型コロナウイルスの影響がどこまで続くかは分かりませんが、株価下落により投資のチャンスは来ていると思います。
4661 オリエンタルランドの株価指標 | |
株価 | 12,585(2020年3月11日終値、最新株価はこちら) |
PER(予) | 54.27 |
PBR(実) | 5.15 |
ミックス係数 | 279.56 |
配当利回り(予) | 0.3% |
配当性向(予) | 19.0% |
増配率(3期平均) | 5.5% |
PEGレシオ | -28.23 |
営業利益率(予) | 21.6% |
ROE(実) | 8.9% |
ROA(実) | 7.0% |
ROIC(実) | 9.9% |
営業CFマージン(実) | 25.7% |
自己資本比率(%) | 76.0% |
D/Eレシオ | 0.1 |
ただ、株価の下落が長期化すれば、投資額の大きいオリエンタルランドですので、慎重に投資をしたいと考えています。
2018年10月につけた100万円割れが一つの目安かなと考えていますが、今から20%も株価が下がることになります。
そのときは、日経平均株価もえらいことになってそうです。
日経平均株価は19000円割れ(18559.63円、3月12日終値)となっており、騰落レシオは49.55(25日)と50をも割り込み売られすぎサインが点灯し続けています。
先物市場では、18000円割れをつけています。
【日経先物ラージ #日経先物L】-290 (-1.60%) 17850 pic.twitter.com/MxDJ9f1Pp5 https://t.co/I7a0gTaqBK
— ジン@配当と優待好き💹 (@jin_walletplus1) March 12, 2020
日経平均株価の年初来高値からの暴落比較ですが、今回のコロナショックはほんとに急激です。
下落相場は、そのあとの上昇相場でリターンを得るためのチャンスなので、ウォッチし続けたい銘柄としています。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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