配当金を増やし、安定収入源を作ることをめざしています。
配当金狙いのなかでも、減配や株価下落があると、トータルリターンがマイナスになってしまいます。
高配当株で減配しない銘柄を保有し、配当金を再投資し続けることで、トータルでは負けない(=元本割れしていない)ということを意味します。
JTの配当利回りは税後約5%。
10年保有で配当金全て再投資すれば保有株は1.63倍になる。
購入時より38%下がってもトータルで負けない計算。
減配しない配当株を持ち続けて再投資していくのが大切。— ジン@おさいふプラス (@jin_walletplus1) February 8, 2019
これは、有名なファンドマネージャーが書かれている「99%勝てる株が見つかる本」というなんとも怪しいタイトルの本を書店で見つけ、立ち読みをしていたら、
配当金再投資を推奨する本
だったので、即買いしました。
将来のキャッシュフロー(配当金)を作りたいと思っている方には、手に取って読んでおきたい本だといえます。
配当金再投資で元本割れリスクが激減する
配当利回り5%の株を10年間保有し、その間、配当金を再投資し続けた場合、
1.05^10=1.63倍になります。
株価が38%下がっても、トータルで負けない投資となんとも魅力的です。
ちなみに、これが20年間続けることができれば、
1.05^20=2.65倍にもなります。
株価が購入時より6割下がっても、トータルで勝てる投資ということです。
なんだか最強ですね。
同書の冒頭で紹介されています。
長期投資になればなるほど、キャピタルゲインも狙えて、配当も含めたトータルリターンが最大化できるというわけです。
こちらの本ですね。
多段階配当モデル
この本では、将来の配当利回りを予測し、それに基づいて買うかどうかを判断していくというモデル「多段階配当モデル」と、推奨銘柄が掲載されています。
詳しくは、本を買っていただければと思いますが、
①営業費用売上倍率(売上÷営業費用)=1.15倍以上か
(売上高-営業利益=営業費用)
②配当性向は50%以上か
③②がNOの場合、4期連続増収か
④数値目標や中期計画が公表されているか
⑤商品の永続性があるか
長期で儲けるために、
「営業費用売上比率」を最重要指標として位置付けているのが特徴です。
確かにコストが高い企業は、利益を出すのも苦労します。
「営業費用売上比率」が高いということは、「費用1円あたりの売上も高い」ということなので、儲かる商品であることを意味する。
収益力の高い商品を持っているかどうかというのは最重要ですね。
「営業費用売上比率」が高い企業は、赤字に転落するリスクが小さく、現金を創出する力が高いため、赤字リスクが低いのです。
ちなみに、私も大量保有していますが、本書でも推奨されている、
日本たばこ産業(JT)の「営業費用売上比率」は、2014年から2018年の5年間の平均値が1.34とめちゃくちゃ高いです。
赤字と減益は違う
JTの2018年決算は、減益というものでした。
減益でも自己資本の額は確実に増えていくので、将来の配当原資も増やしていけます。
赤字の場合は、自己資本が減るので、配当原資も減っていく。
「赤字」と「減益」は全く違う
ということも強く書かれていました。
赤字に「よい赤字」はありません。
減益には「よい減益」があり、減配のない減益です。
「悪い減益」は、減配を伴う減益。
減配リスクの低い企業を持ち、配当再投資するのがいかに大事か、ですね。
配当金再投資で元本割れリスクを減らしていこう
同書で書かれている「多段階配当モデル」には続きがあります。
株価が割安かどうかをみる手順が書かれています。
今狙っている銘柄の一つに、9年連続増配している「ブリヂストン」があります。
今後、車メーカーは再編などもありそうですが、タイヤは永遠に売れ続けると思います。
同書の多段階配当モデルを実行してみると、将来の配当利回りは5.71%(7年後)となります。
試算した現在の配当利回りは、3.95%ですので大幅増配です。
また、配当再投資を7年間続ければ、株数は3.23倍になり、購入価格より69%下落してもトータルで負けない計算となります。
JTの場合は、配当性向80%になると仮定した場合ですが、
配当再投資を7年間続ければ、株数は4.23倍になり、購入価格より76%下落してもトータルで負けない計算となりました。
配当の再投資という考え方を持ち、長期のプランさえあれば、増配企業を保有して再投資するだけで投資はほぼ確実に報われるのです。
計算通り行くかは別として、
投資する際のリスクを減らし、長期(7年を目安)で保有して、トータルで負けない銘柄を探すのに重宝しそうです。
早速、複数の欲しいと思っている銘柄を試算し、狙いを絞ってみます。
7年後に答え合わせをしてみますが、その間、配当金というキャッシュは必ず手に入れられるので気長に投資していきます。
配当再投資による複利の力は、私のような弱小投資家には、再現性のある良い投資手法だと感じています。
ぜひ読んで、配当金生活をお楽しみください。
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