積立投資でコツコツと資産形成をしていくのに便利なのが投資信託です。
我が家も投資信託で毎月積立をしていますし、idecoも全力で使っています。
パフォーマンスに影響を与えるのが、コストです。
代表的なのが販売手数料と信託報酬です。
販売手数料はノーロードにするのが主流なので、販売手数料が必要なファンドはいかなる理由でも投資すべきでないでしょう。
次に信託報酬は、毎年かかってくるお金です。
インデックスファンドと呼ばれる市場と連動するファンドであれば、1%をはるかに下回るコスト負担で投資することができます。
この信託報酬以外にかかってくる隠れコストというのがありますが、実質は高いコストを負担しているかもしれませんので、見ておくのが良さそうですね。
楽天証券のバンガードシリーズは低コストのバンガードETFに手軽に投資できる投資信託として人気を集めており、私もidecoも含めて積立しています。今回、初めて運用報告書が発表され、実質的な負担が明らかになりました。
意外と高かった実質コスト。
これからも投資を続ける?
楽天バンガードシリーズの実質コストは?
楽天証券のバンガードシリーズは、次の4本がありますね。高配当株式のETFであるVYMにも連動するのも出ています。
- 楽天・バンガード・ファンド(全世界株式):楽天VT
- 楽天・バンガード・ファンド(全米株式):楽天VTI
- 楽天・バンガード・ファンド(新興国株式):楽天VWO
- 楽天・バンガード・ファンド(米国高配当株式):楽天VYM
初めての決算とはいえ、まだどのファンドも1年経過していません。
そのため、今回は参考記録という形で捉えておくほうがいいかもしれません。
私はすぐに楽天VTIの積立を止めようとは、微塵も思いません。
運用報告書の「費用明細」を見ると、実質コストを見ることができます。
以下は、楽天VTの費用明細です。
信託補修が0.098%となっています。
あれ?こんなに低かったかなと思いきや、1年経過していないためですね。
楽天バンガードシリーズは、0.1296%+ETF信託報酬となっているため、実際は次のようになります。
信託報酬0.1296÷0.098=1.322倍となりますね。
4ファンドについてまとめました。
楽天 | 信託報酬(計)% | 信託報酬% | ETF信託報酬% | 運用報告書% | 倍率 |
楽天VT | 0.2296 | 0.1296 | 0.1 | 0.098 | 1.322449 |
楽天VTI | 0.1696 | 0.1296 | 0.04 | 0.097 | 1.336082 |
楽天VWO | 0.2696 | 0.1296 | 0.14 | 0.09 | 1.44 |
楽天VYM | 0.2096 | 0.1296 | 0.08 | 0.075 | 1.728 |
楽天VTで見ると、
0.304×1.322449=0.40204
これにETF信託報酬を加味して、+0.1=0.50204%
が実質コストです。
0.2296%と思いきや、倍以上のコストがかかっていますね。
ちなみに、ほかのファンドをまとめてみるとこんな感じになっていました。
楽天 | 信託報酬(計)% | 隠れコスト% | 実質コスト% |
楽天VT | 0.2296 | 0.2724 | 0.5020 |
楽天VTI | 0.1696 | 0.1416 | 0.3112 |
楽天VWO | 0.2696 | 0.3312 | 0.6008 |
楽天VYM | 0.2096 | 0.2575 | 0.4671 |
楽天VWOなんかは、えげつないくらい上がっている印象です。
eMAXIS Slimシリーズの運用報告書が出たときに比較したいものですが、インデックスファンドとしては高いコストと言えますね。
ベンチマークとの乖離
また、ベンチマークとの比較も出ています。
いずれも運用報告書からの抜粋となります。
楽天VTだとベンチマークとの乖離は▲1.6%となっています。
ほかのファンドも運用報告書から抜粋してみると、
ベンチマーク比 | |
楽天VT | -1.6 |
楽天VTI | -1.1 |
楽天VWO | -4.4 |
楽天VYM | -1.3 |
楽天VWOはえぐい!!
素人ながらに、ETF買うだけではないのか!と思ってしまいますが、すごい乖離率ですね。。
これなら、本家のETFを買い付けた方がいいじゃないかと思ってしまいます。
積立投資の魅力は少額からできること
とはいえ、現地のETFを購入するとなると、売買手数料が高いため、数十万円単位で購入しないとかなりのコストを負担してしまうことになります。
いくら信託報酬が安いとはいえ、売買手数料の高さや為替コストを加味すると、月数万円単位で投資するのはかなりきつい負担を覚悟しなければなりません。
そうなると、販売手数料が無料で、かつ、一度設定すれば、毎月積立ができる楽天バンガードシリーズはやっぱりいいと思います。
私は、全米に投資する楽天VTIのみ積立をしていますので、今後も積立を継続していきます。
また、楽天証券は、楽天カードで投信積立ができるメリットがあります。
楽天スーパーポイントで楽天VTIを購入できることも考えれば、楽天投信のメリットはあるのかなと思います。
ま、毎月数十万円単位で現地ETFを購入できるくらい資金があれば、投信ではなく、迷わずETF買いですが・・・。現実はそんな資金なんてあるわけなく・・・。
いずれにしろ、今回の実質コストの高さはちょっとびっくりした結果でした。
純資産は順調に延びていますので、コストが下がってくれば、投信のなかでもピカイチファンドの座を得るのではないでしょうか。
楽天証券のメリットも加味して、投資していきたいですね。
ではでは。
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