中小企業や地銀の再編は、菅総理の肝入りの一つです。
また、事業経営者の高齢化によって、事業承継に伴うM&Aなどが盛んですね。
企業買収における上場会社はいくつかありますが、国内最大級の独立系M&Aコンサルティング会社であるストライク(6196)を取り上げてみます。
中堅・中小企業に特化したM&A仲介業務の全国的展開に展開しており、地域M&Aセンター、会計事務所900拠点ネットワーク・約300の地銀・信金と業務提携をしている会社です。
- 連続増配銘柄
- 株主優待あり
- 国内屈指のM&A上場企業の一角
コンサル会社は保有しておきたいと思い、ストライクに着目してみました。
なお、保有していたのですが、いったん間違って売ってしまい、そのまま買い戻せていません・・。
高収益企業!M&A仲介のストライク
コロナ禍で対面での営業が制限される中、業績の悪化も想定されましたが、予想以上に良い決算を出しいます。
対面での営業が制限された中でも、オンラインでの営業、セミナーが好調で過去最高のM&A成約件数、売上高を叩き出しています。
21年からは8月期から9月期決算(13ヵ月決算)の変則決算となります。
21年9月期は、営業利益率が36.8%と前期から大きく下がる予想を出しています。
- 20年9月期は対面セミナーからオンラインセミナーに切り替わり、販管費が大きく減少
- 21年9月期は積極人材採用、東京本社の移転、販管費の増加
によるものですので、将来の成長投資による意志ある利益率の低下であるため、気にする必要はないでしょう。
M&A市場は、まだまだ伸びていく市場であり、決算説明によると現在の4倍以上に増えていくと語られていました。
有望市場の一つと言えますね。
経常利益率の他社比較
M&Aを主事業とする上場企業と比較してみました。
最大手は、日本M&Aセンター(2127)ですが、やはり利益率においても一つ抜けていますね。
続いて、M&Aキャピタル(6080)ですね。ライオンのCMでご記憶の方も多いかもしれせん。
そして、ストライクですね。
フロンティア・マネジメントはM&A以外に企業再生などを手掛ける会社であり、利益率は他社と比較するのは違うかもしれませんが、比較対象として考えています。
ストライクのM&A成約内訳
成約件数における内訳ですが、多いのは「製造業」「建設業」ですね。
この2業種で全体の25%程度となっています。
事業承継などでM&Aしやすい業種なのでしょうか。
また、ストライクはM&Aに関するポータルサイトを運営しています。
目標は月間300万PVですが、目標を大きく超える400万PVとなっています。
M&Aに興味のある経営者は非常に多いことが分かりますね。
上場以来増配を続ける
ストライクは株主還元にも積極的な会社です。
上場以来増配を続けており、5期連続の増配を予定しています。
21年9月期からは、配当性向を20%から25%に引き上げて、さらなる増配姿勢を見せています。
増配率も高く、業績も良い会社ですので、安定した増配が期待できそうですね。
配当性向25%という株主還元政策を設けていますので、利益が上振れすれば、さらなる増配も実施するとのこと。
株主優待はクオカード
株主優待も実施しています。
年1回、1,000円相当のクオカードをもらうことができます。
クオカードは、コンビニ、書店、マツモトキヨシ、ENEOS(一部店舗)などで使えて、非常に使いやすいですね。
私はいくつかの銘柄からクオカード優待をもらっていますが、おかげでコンビニでのキャッシュアウトがなくなりました。
【2022年9月の権利確定日】
- 9月末日が権利確定日の権利付き最終日は9月28日(水)(この日までに株保有が必要)
権利落ち日は、9月30日(金)(この日以降に株を売っても優待がもらえる日)
ストライクの財務状況
ストライクの財務状況を見ておきましょう。
自己資本比率は約80%と非常に高く、全く問題ありません。
現預金も積み上がっており、財務の不安はゼロですね。
手元流動資金は、運営資金の13か月分も保有していますので、かなりのキャッシュリッチ会社です。
業績が好調であり、投資するための財務力も十分にあるので、さらなる成長に期待です。
ROE、ROA
財務の良い会社は、ROEが低くなる傾向がありますが、ストライクはROE30%超えと素晴らしい数字を出していますね。
効率的に利益を出せる体質ですので、かなり良い会社と言えます。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
キャッシュフローの推移
キャッシュフローの推移も確認しておくのが大事ですね。
事業でキャッシュを獲得できる営業キャッシュフローは毎年プラスで、フリーキャッシュフローも大きくプラス。
理想的なキャッシュフローと言えます。
株価指標
株価は堅調ですね。
コロナ禍で下がりましたが、急速に戻して、菅政権誕生でさらに上げています。
2020/12/2時点の指標面です。
PERは58倍と割安ではありませんが、
- 日本M&Aセンター PER110倍
- M&Aキャピタル PER48倍
- 名南M&A PER68.6倍
を見ると、割高とも言えないですね。
増配力の高い銘柄ですので、着目しておきたい。
ストライクはM&A事業を手掛ける高収益企業
私は誤操作で売ってしまった価格が4800円なので、ここまで下がらないと投資する気になれず、監視しています。
次買えたらしばらく放置しようと考えています。
非常に良い銘柄ですね。
利益良し、財務良しで不安なく保有できそうな銘柄と言えそうです。
このまま増配が続けば、取得ベースでの高配当候補と言えそうですね。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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