確定申告の時期ですね。今回、我が家は「医療費控除」を初めて確定申告をします。
年間10万円を超える医療費を支払ったことがなかったので、今までしてきませんでした。
昨年は、出産という一大イベントがありましたので医療費もかかりました。
妊娠・出産にかかった費用も医療費控除の対象です。
医療費控除の確定申告の方法を画像付きで解説します。医療費控除を考えている方はご参考に。
By: Chris Potter
医療費控除とは?
サラリーマンの場合は年末調整があるので確定申告をしなくていいのですが、「医療費控除」「雑損控除」「寄付金控除」は年末調整されないので、確定申告をする必要があります。
医療費控除について、確定申告の方法を見ていきたいと思います。
給付金は医療費から差し引く
かかったすべての医療費を申告することができるわけではなくて、給付金などをもらっている場合は医療費から差し引く必要があります。
出産育児一時金や保険会社から出る入院給付金は差し引きます。高額医療費を受けた場合も差し引きます。
我が家は、出産育児一時金420,000円を給付金でもらっているので、この金額を差し引くことになります。
差し引かなくてよい給付金
出産手当金や育児給付金、傷病手当金は差し引かなくてよいです。
同居していなくても家族の医療費を含めてOK
医療費控除は、家族分も含めてできるのが特徴ですが同居していない家族もOKです。「生計を一」にしていればいいので、家族に仕送りをしていてその仕送りで生活をしている場合などですね。
また、年間10万円を超えない医療費の場合でも、所得が311万程度であれば「総所得金額等が200万円未満の人」に該当するので、「総所得金額等×5%」のルールを使って医療費控除を申告することもできますね。
医療費控除の裏技的なものはこちらをご参照ください。
参考 確定申告・医療費控除の方法。市販薬も申請してしまおう!
医療費控除の流れ
それでは、医療費控除の流れです。
①1年間の領収書一覧を作る
②医療費の明細書を書き込む
③医療費控除額を申告書に記載する
この3つの流れです。思ったより簡単です。
①領収書一覧を作る
領収書一覧はエクセルで作ると便利です。領収書は必須です。レシートでもOKですが。
わたしは自分で作りましたが、自分で作るのが面倒な方は、国税庁の確定申告コーナーからエクセルデータをダウンロードできます。
内容としては、「医療を受けた人」「続柄」「病院等の住所・名称」「治療内容」「支払った医療費」「交通費」「給付金」が記載されていればいいはずです。
レシートでもOK
添付書類で領収書が必要ですけど、レシートでもOKです。交通費がある場合は、レシートに記載しておきましょう。⇒添付は不要になりました!
交通費も対象です(自家用車、自家用車のガソリン代はダメです)。
なるべく公共交通機関を使うほうが確定申告をする場合はプラスに働きますね。
平成29年(2017年)分からの変更点
医療費控除の申告方法が変わっています。
- 「医療費の領収書」の提出又は提示が不要
- 「医療費控除の明細書」の提出が必要
医療費の領収書の提出が不要になったのは、うれしいですね。ただし、確定申告から5年間は保存しておく必要があります!
代わりに、「医療費控除の明細書」の提出が必要です(平成31年分の確定申告までは、これまでと同様に「医療費の領収書」の添付又は提示でも可)。
ただし、次の項目については、「医療費控除の明細書」の提出と合わせて、領収書の添付または提示が必要です。
- 寝たきりの人のおむつ代
- 温泉利用型健康増進施設の利用料金
- 指定運動療法施設の利用料金
- ストマ用装具の購入費用
- B型肝炎患者の介護に当たる同居の親族が受ける同ワクチンの接種費用
- 白内障等の治療に必要な眼鏡の購入費用
- 市町村又は認定民間事業者による在宅療養の介護費用
確認しておきましょう。
妊娠・出産した場合の医療費控除で対象になるもの
我が家が該当する出産した場合の医療費控除。通常、医療費控除は「治療に関するもの」が対象ですけど、妊娠・出産の場合はちょっと違います。
定期健診や検査費用、助産師による分娩介助料等が含まれます。
妊娠すると毎月のように健診に行きますので、必ず領収証はとっておきましょう。
再発行してくれないことが多いですからね。
出産の際に入院するので、妊娠中の腹帯や骨盤ベルトも対象になる可能性があるようです。
納品書おいてたけど、レシートなくしてしまってた・・・。
また、出産する際にタクシーを使われる方も多いと思いますが、もちろんタクシー代も対象です。
我が家もタクシーを使いました。
その時は領収書をもらうことなんて忘れてますからメモで対応です。
医療費控除の確定申告の方法
それでは医療費控除の確定申告の方法です。15分くらいでできます。
まずは、ひふみ投信にアクセスします。
申告書を作成開始
一番大きい画面の「申告書作成開始ボタン」をクリックします。
書面提出
「e-TAX」は専用機器の購入などお金もかかるので、いつも「書面提出」でします。
このほうが私は楽ちんです。入力が終わると申告書を印刷して税務署に郵送するだけです。
印刷環境の確認
これはすべて確認済をチェックするだけです。
申告書当の作成方法
所得税の確定申告書を作成コーナーにうつります。
年末調整済みの場合
株式譲渡損失がある場合は、真ん中の「左記に該当しない方」を選択しますが、今回はいずれもあたらないので、一番左側の「収入が給与1か所のみ」を選択します。
申告書作成前のチェック事項
e-taxではないので、書面提出を選びます。聞かれるの2回目ですね(笑)
源泉徴収票の確認
①支払金額、②所得控除の額の合計額、③源泉徴収税額を入力することになります。
ここで源泉徴収票に記載された金額を入力します。
医療費控除を選択
医療費控除を選択して、医療費明細書と同じ金額を入力します。
還付金額の確定
やっとこさ還付金額の確定です。10,000円ちょっと・・・・何とも微妙な金額ですけど、返してもらえるのでありがたく受け取ります。
医療費控除は手軽にできる節税方法
医療費控除はなかなかする人も少ないかもしれませんが、薬局で買った風邪薬も対象ですし、交通費も対象です。意外に認められる範囲が広いので、レシートは捨てないようにしないといけませんね。添付は不要になりましたが、5年間保存する必要があります。
家計簿アプリ マネーフォワードを使えば、レシートを写真で撮影して記録もしてくれますので、重宝しますよ。
我が家は昨年、出産があったので医療費が大きかったですが普段は年間10万円を超えないため、していませんでした。今回初めてやりましたが、思ったより簡単ですね。
今年はパートナーの所得が200万円未満(給料が311万円未満)になりそうなので、来年は所得金額×5%ルールを使って確定申告しようと思います。
医療費控除をする場合は、
- 10万円を超える(家族で)
- 所得金額の5%以下(年収制限あり)
どちらかに該当すればいいですし、家族のどちらがしてもいいので、医療費が10万円超えにならなくてもあきらめずに検討しておく必要がありますね。
また、医療費が10万円を超えなくても、医療費控除の特例を受けることができる新制度ができましたので、合わせて確認してくださいね。
≫≫ 新しい節税対策!医療費控除の特例が創設。知らないとお得を逃しますよ。
税の還付申告は、支出した年の翌年1月1日から5年後まで可能です。
参考:国税庁サイト
還付申告の場合、焦って確定申告の期間中にしなくても大丈夫です。
≫≫ 確定申告した税金はいつまでに納税すればいいの?納税方法はどうしたらいいの?
≫≫ 夫婦共働きの確定申告「医療費控除」はどちらですれば得するの?
※クラウド会計を利用する場合は「マネーフォワード クラウド確定申告」か「freee」がどちらも実績が多く良さそうです。無料プランではfreeeは1か月しか利用できないので、私はマネーフォワード クラウド確定申告にしました。
※確定申告で、疑問に思ったら最寄りの国税局に問い合わせてみましょう。
では。
コメント