保有株の多くは含み益なんですが、最近買ったいくつかの銘柄は含み損です。
いつでも悩むのは「買い時」です。
安く買って高く売ることで利益が出るわけですが、言うは易く行うは難し、ですね。
株価が「売られすぎ」「買われすぎ」という指標を知っておくと一つの判断材料になります。
もちろん、その指標”だけ”を見て投資の判断することは危ういんですが、参考にはなります(自分の投資資金なので他人に判断を預けず、自分で判断することが鉄則です)。
ちょっと自分の投資の備忘録として、私の失敗談を踏まえながら見てみましょう。
株の買い時を考える
売り時が最も頭を悩ましますが、その次に買い時をどう考えるかは非常に大事ですね。
自分の弱さは「我慢力のなさ」だと思います。
欲しい株があるとすぐに買いたくなってしまうので、自制する方法を身に着けること(株価を見ないのが一番)。
実際は次の日の株価は分からないので、こんな状態ですね。
まだまだ下がるのか、ちょっと一休みしているのか。
短期の株価の上げ下げに一喜一憂する必要はありませんが、少しでも安く買えると利益は大きくなるので、買い時には神経を使うのが良いのです。
騰落レシオ
騰落レシオは、日経新聞でも毎日見ることができますので、チェックしやすいのもメリット。
「120を超えると買われすぎ、70を割ると売られすぎ」と言われます。
騰落レシオが高いときには、そのあと下落しやすいので、グッと我慢しどき。
騰落レシオが70~90くらいになると、買い時到来とも考えられます。
コロナショックの時は、騰落レシオが40程度にまで下がって異常なまでの下げだったことが分かります(そのあと株価が上がっているのは周知のとおり)。
とにかく株を保有したくない人が多かったわけです。
騰落レシオだけで判断はできませんが、売られすぎているかどうかの判断もしやすいので、参考になる指標です。
出来高を見る
出来高を見ることは非常に重要ですね。
超小型株のように出来高が薄いと、売りたいときに売れないリスクもあります(流動性リスク)。
株は美人投票の部分もありますので、どんなに指標が割高であっても売りたい人より買いたい人が多いと株価は上がります。
逆に、どんなに指標面で割安であったとしても、買いたい人が少ないと株価は上がりません。割安に放置されているのには、理由があるわけです。
「株価は上がっているのに、出来高が少ない」ときは、買いたい人が減っていることが分かるので、逆に売り時とも言えます。
保有株の出来高はチェックしておくと良いですね。
私の失敗談
では、私の失敗談を見ておきましょう。
6541 グレイステクノロジー
グレイステクノロジーは、マニュアル作成をしている会社です。
営業利益率50%前後のすさまじい収益力を誇っています。
20年3月期の決算資料で、問い合わせが殺到しているという表現もあり、コロナ禍でも受注が進んでいると考えました。
1Q決算発表前に、下げから上げに転じたところで、買いを入れました。
ところがどっこい、決算発表を出すと思ったほどの増益ではなかったので、ストップ安を食らいました。
そのあと、社長が一部株を手放すなどから需給懸念もあり、株価はさらに下げ下げとなったんです。
含み損はあっという間に30%を超えるまでになりました。
完全に買い時を間違えたいい例ですね。
株価が上がったときに買いを入れましたが、とても出来高が弱かったのをあとで気づきました。
出来高が伴う上げ始めが最も良い買い時と言えます。
私は、この企業はすさまじい収益力(営業利益率50%)、財務力(自己資本比率80%超)、高いROE(30%以上)など、今後も伸びていくと考えていたので、損切りはせずに保有し続けました。
結果的に、株価は戻ってきています。
損切りしなくてよかったわけですが、買い時を間違えなければ、もっと安く買えたかなと思う例です。
ズルズルと下がってしまえば大きな損失を抱えなければなりませんので、本来であれば損切りしておいたほうがいいかもしれませんね。
週足チャートで見ると買いを入れたときは、とてもよくない時期でしたね。
業績、財務分析が終わり買いたいと思える銘柄であれば、あとは「いつ買うか」ですので、チャートを見ることが大切ですね。
3915 テラスカイ
次はやや成功だった例を見てみます。
セールスフォースやAWSの導入支援などを手掛けるテラスカイ。有望株です。
4月末の良く分からない下げがあったんですが、下に長く下げる”ヒゲ”が出たところで、買いを入れました。
そのあとは微妙に株価を上げたところでグズグズしていたわけですが、好調な決算を受けて爆上げします。
出来高が伴ってよい上げですね。
結果的にダブルバガーで売却することにしましたが、売り時は失敗です。
そのあと株価はさらに上がったからです。
週足チャートで見ると、7月の出来高が伴う上げの時に買っても良かったですね。
私が最初に買ったときのほうが利益は良いですが、そのあと株価は大して上げていませんので機会損失を起こしていたかもしれません。
業績の良い、今後も良いと考える銘柄に投資するのは大前提ですが、「買われている株(出来高が多い)」に投資をしないと株価は上がりませんので、業績チェック後、良いタイミングで買うことが求められますね。
私の失敗談は「買い急ぎ」
グレイステクノロジーの例を見てもらえると良く分かりますが、買うタイミングが悪いと含み損を抱えてしまいますね。
- 業績が良い銘柄であること
- 財務基盤がしっかりしていること
- 騰落レシオが90以下
- 出来高を伴う上げが登場したときに買いを入れる
下げている株を下がって安くなっている!と思って買うのは、あまり良くないと考えます。
まだまだ下げるかもしれないからです。
下げ止まり(上げ始めている)タイミングで買えるのが一番ですが、なかなか難しいものです。
銘柄を絞り、チェックしておくことが大切ですね。
投資はタイミングも重要なので、難しい部分もありますが、買付タイミングを分散することができる積立投資をするのが社会人投資家としては最も楽な方法です。
LINE証券で個別銘柄の積立投資ができるので、それを利用している銘柄もあります。決算をたくさん読み、チャートを読み、精神力を鍛え、投資を続けていくことで資産形成につなげることができますね。
以上、私の投資の失敗談でした。
ではでは。
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