個別銘柄への投資をしている身としては、決算発表の時期はとても楽しいです。
知らない銘柄に出会えるチャンスでもありますからね。
特に毎日のように決算書を読んでいると、決算を見る力も養われてきているのもあると思います。
また、投資資金の関係上、良い銘柄があってもすぐに投資できるわけではないですよね。
決算を読みながら、監視銘柄を増えるのも楽しみのひとつ。
気になる銘柄があれば、SBIネオモバイル証券やLINE証券のように、少額投資しやすい証券口座を使って、1株だけ買うこともあります。
基本的に決算が良い銘柄への投資、決算が悪い銘柄への投資は避けるというのが無難な選択肢かと考えています。
好決算に注目した3銘柄
今回の記事では、好決算で注目した3銘柄を取り上げたいと思います。
4071 プラスアルファコンサルティング
1銘柄目は、2021年上場したところのプラスアルファコンサルティングです。
先日、9月本決算を発表しましたが、
売上、利益ともにものすごい伸びですね。
売上高は47.3億円から61.2億円、営業利益は14.3億円から21億円(いずれも20年9月期→21年9月期)と大幅増収増益で着地しました。
同社はマーケティングの分析ツールを展開している会社ですが、そのノウハウを活かしたタレントマネジメントシステムのタレントパレットが好調ですね。
タレントマネジメントシステムは、上場企業ではカオナビやベクトル、オーケストラ、パーソルHD、ビジョナル(ビズリーチ)などが手掛けていますね。
膨大な人事データの活用は、労働力人口が減少していく日本においては欠かせなくなってきています。
同社のサービスを使ってみましたが、他社よりも優れている気がします。
まだ上場したばかりの会社ですが、注目企業ですね。
4251 恵和
スマホやタブレットなどに使われるディスプレイ用高機能フィルムを手掛ける同社は、グローバルニッチ企業ですね。
スマホ向けのフィルムの世界シェアは50%を超えています。
今回気になったのは、コンクリートの劣化を防ぐコンクリート保護シート「KYŌZIN™」は、従来工法では4~5日かかる工程を1日に短縮できる点や、土木関連以外に住宅分野でも引き合いが増えてきているようです。
また、同社の製品は、エコカーやEVなど次世代自動車への採用も期待でき、すでにトヨタの水素自動車MIRAIには同社の製品が搭載されています。
スマホなどのデジタル分野、カー分野、国土強靭化関連銘柄としても注目したいですね。
3925 ダブルスタンダード
企業向けのビッグデータをクレンジングして提供している成長企業ですね。
決算前に売ってしまったんですが、思った以上に決算が良くて爆上げされて悲しみ。。
営業利益は30%程度と高い企業で、売上成長も著しいですね。
同社のデータクレンジングやOCR機能など優れた技術があり、取引先も順調に増やしています。
取引先は増えているのですが、同社の売上の約半分は大和リビングG、3割はSBI証券G、一昨年まで大口取引先だったリクルートHD(約2割)の売上低下(現在は比率不明)と大和リビングとSBI証券頼みという点がリスクですね。
また、従業員は50名程度と少なく、人材面でも取引先を急に増やす営業体制は厳しいところでしょう。
今回の好決算で高成長が続いていることが確認できましたが、売上が特定企業に偏っている点は注意しておきたいですね。
好決算を出した銘柄に着目
決算の時期は、高成長企業を見つけるチャンスですね。
年4回の決算発表の時期は投資チャンスが拡大する絶好の機会。
株価がすぐに上がってしまう銘柄もありますが、いつまでも買いが続くわけではありません。
株価が落ち着く時期が来るので、そうしたときは買い機会と捉えています。
ブログや連載している四季報オンライン記事でも取り上げていたケイアイスター不動産は、好決算後に落ち着いたとき(出来高が減った時)に購入し、大幅な含み益を実現できました。
TOWAもブログで取り上げた銘柄ですが、こちらは保有できず。買付余力ほしい。。
また、決算が悪く株価が下げた銘柄は、手放すまたは投資候補としないというのが良いですね。
下げている銘柄は、下げ続ける習性があるので(誰も買いたがらない)、底値と判断して買うのは思わぬしっぺ返しを食らうかもしれません。
気を付けましょう。
繰り返しになりますが、決算の時期は投資先を探す最大のチャンス!決算書を読みましょう!
おすすめ本はこちらです。
ぜひ一読を!
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