世界の主要ハブ港に物流拠点を構え、国際貨物輸送のコーディネートサービス(海外輸出混載トップ)を提供している、内外トランスライン(9384)は、12月決算、安定配当、株主優待ありと魅力的な銘柄です。
輸出・輸入混載のフルコンテナのサービスを提供しており、海上輸送サービスを展開しています。
国際総合フレイトフォワーダーをめざしており、コンテナだけでなく、陸運、空運、倉庫、通関、梱包などを組み合わせて輸送する総合一貫サービスを展開。
新型コロナウイルスの影響による景気悪化で同社にとって逆風下ではありますが、主な顧客である商社やメーカーにとって、なくてはならない存在です。
株価が下がったときは、チャンスと考えます。
内外トランスラインの魅力
どんな事業をしているか、見ておきましょう。
主力は、混載輸送(LCL)というもので、要は一つのコンテナに複数の顧客の貨物を入れて、輸送する仕事です。
毎週450便以上あるので、その輸送スケジュール、書類管理など一手に引き受けてくれるので、利用する商社やメーカーにとっては欠かせない存在です。
同社の主力商品となっています。
参入障壁の低い業界ですが、同社は混載輸送のトップシェア(20%)を誇ります。
主にアジア向けに強い同社ですが、世界400か所以上の地域へ輸送しています。
国内の主要港(大阪、横浜、神戸など)で展開してますね。
海外のコンテナ輸出金額、為替レートなどによって影響を受けますので、景気が良い時は同社にとっても追い風と言えます。
内外トランスラインの業績推移
業績推移ですが、リーマンショックの時にやや落ち込みましたが、その後は順調に推移しています。
営業利益率は、概ね7%前後です。ライバル会社である近鉄エクスプレス(9375)、エーアイティー(9381)が3%程度ですので、内外トランスラインの収益性の高さが分かります。
内外トランスラインの株主還元
投資するからには、安定配当のある企業が良いと考えています。
内外トランスラインの配当金推移について、見ておきます。
配当金推移
2010年12月期以降、減配していません。
2010年12月期、2015年12月期は記念配当込みですが、翌年も増配していますね。
安定配当株です。
増配率と配当性向の推移
配当性向の目標は30%以上となっています。
毎年のように増配する銘柄ではありませんが、減配せずに、配当性向に余裕を持たせて、配当金を出し続けている点は心強い銘柄と言えます。
内外トランスラインのキャッシュフロー
キャッシュフローの推移についても見ておきます。
フリーキャッシュフローはおおむねプラスで推移。
現金を稼ぐ力を見る営業キャッシュフローマージンは、プラスで推移していますね。
内外トランスラインの財務面
新型コロナウイルスの影響で、財務の弱い企業への投資は心配ですが、同社の財務は鉄壁です。
GMOクリック証券は、視覚的にわかりやすいので重宝します。自己資本比率は70%を超えており、有利子負債ゼロです。
利益剰余金もたんまり貯まっており、鉄壁財務と言えます。
ROEの推移
ROEの推移ですが、概ね10%を超えています。
ライバル会社である近鉄エクスプレス(9375)が2%程度、エーアイティー(9381)が11%程度ですので、内外トランスラインのROEは高いですね。
余談ですが、同社は大阪市中央区に駐車場を賃貸しています。
19年12月末時点で、含み益が1億円ほどあり、毎年2000万円ほどの賃料収入があります。
内外トランスラインの株価推移・株式指標
新型コロナウイルスの影響で、株価が下落していましたが、すぐに切り返しましたね。
1000円割れは絶好のチャンスでしたので、2番底が仮に来たら、900円割れたら即買いしたい銘柄と考えます。
週足で見ると、2000円を超えていた時期もありますので、安値で買えれば長期ではダブルバガーもあるかもしれません。
株式指標を見ておきます。
ミックス係数(PER×PBR)12.4と低いですね。
配当利回り2.9%ですが、配当利回り4%となる株価850円になります。粘り強く下がるのを待ちます。
9384 内外トランスラインの株価指標 | |
株価 | 1,162(20年3月27日) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 9.64 |
PBR(実) | 1.29 |
ミックス係数 | 12.44 |
配当利回り(予) | 2.9% |
配当性向(予) | 28.2% |
増配率(3期平均) | 2.1% |
PEGレシオ | -21.29 |
営業利益率(予) | 6.9% |
ROE(実) | 13.4% |
ROA(実) | 9.6% |
ROIC(実) | 11.9% |
営業CFマージン(実) | 7.1% |
自己資本比率(%) | 72.0% |
D/Eレシオ | 0.0 |
内外トランスラインの株主優待
100株保有で1500円相当、200株保有で2500円相当の優待をもらうことができます。
優待利回りが高いのは100株保有です。
配当利回り4%(株価850円)を超えれば、総合利回り5%も狙えますね。
9384 内外トランスラインの総合利回り | |
配当利回り | 2.9% |
優待利回り | 1.3% |
総合利回り | 4.2% |
※優待利回り 1500円で試算 |
投資額は10万円前後と投資しやすく、鉄壁財務、なくならないビジネスモデル、業界トップの混在輸送会社として、魅力的な会社です。
内外トランスラインは長期保有向き
業界が急成長する分野ではありませんので、株価の急伸が期待できる銘柄ではありません。
また、人材確保なども業界では課題と言えます。
内外トランスラインは、12月決算銘柄であり、配当の分散化、株主優待があり、加えて、投資額も小さいので、100株保有でのんびり保有できる銘柄と考えます。
配当利回りが4%程度にまで上昇(株価が850円まで落ちれば)すれば、即買いしたいと考えます。
財務も鉄壁ですし、なかなか良い銘柄ではないかと考えます。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
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