ふるさと納税ってどうするの?ってたまに質問を受けます。
なぜか、ふるさと納税といえば・・・みたいな人になっています。
ふるさと納税は、自治体への寄付。それを”ふるさと納税”って呼ばれているわけですが、実際に納税するわけではないんです。寄付なんですね。
寄付金額から2,000円を差し引いた、残りの金額の税金が安くしてくれるという恩恵があるんです。
ただし、所得によって安くしてくれる金額には上限があります。納めた税金以上に税金は安くならん!というわけです。
ということで、今年も残り4か月。
節税できるし、返礼品もらえるし、ふるさと納税でもやってみよっかと思ったけど、
やり方わからん!
というあなたに分かりやすくまとめました。
ふるさと納税の自己負担2,000円
まず、一番知っておきたいことが、2,000円の負担は絶対にあるということです。
例えば、10,000円を寄付すれば、8,000円の税金があとから安くなります。2,000円は自分で負担する必要があります。
ここで1つ知っておきたいことをお伝えします。
A自治体に10,000円寄付すると、2,000円負担を除いて、8,000円の税金が安くなります。これは先ほど言いました。
8,000円の税金が安くなる・・・・
ブブーー!
自己負担2,000円はどこまでは、上限の範囲内であれば変わらないので、B自治体に10,000円寄付すると、10,000円の税金が安くなります。
ちなみに、A自治体にもう1回10,000円を寄付したとしても同じ。2,000円の負担は変わりません。
寄付をすればするほど、税金控除の金額が大きくなっていくわけです。
イメージはこんな感じ。
寄付しまくったらいいのでは?は間違い
そしたら、寄付しまくったらいいのか?と思うと、それは間違い。
所得の範囲によって、2,000円の負担で済む上限額というのが決まっています。それを超えて、ふるさと納税をすると、2,000円以上の負担が出てきます。
寄付なので、それでもいいよという方もいらっしゃるかもしれませんね。
上限額というのは、『収入』と『家族構成』によって変わってきます。扶養家族がいると所得控除があるので、同じ年収でも納める税金は違ってきますよね。
例えば、共働き(配偶者控除、配偶者特別控除を利用していない)場合に、年収400万円であれば、年間42,000円が上限額です。
この場合、40,000円の税金が安くなるってわけです。
このため、上限額の範囲内で、寄付をしまくったらいいが正解。
自分の年収や家族構成を見て、上限額をまずは確認したいですね。
≫ ふるさと納税は給料以外の収入があった場合にどうなるの?便利な計算ツールを使おう
返礼品は寄付金の3割相当
総務省が「返礼品は、寄附金の3割までにしなさい」というのを各自治体に2017年4月に通知を出したことから、3割程度の返礼品に変わっています。
というのも、もらった寄付金以上に返礼品にお金をかけ過ぎて、寄付をもらうと赤字になる自治体もあったり、返礼品の過当競争になっていたからですね。
そのため、返礼品は「寄附金の3割」というお達しがでているのです。
例えば、30,000円を寄付すれば、9,000円相当の返礼品をもらうことができます。
自己負担は2,000円ですから、7,000円お得ってことですね。リターン率にすると350%と果てしなくお得です。
自己負担2,000円は、変わらないですからね。
ただし、繰り返し言って申し訳ないですが、年収に応じて、2,000円で済む寄付上限額があるので、シミュレーションしておきましょう。
参考 ふるさと納税初心者が確認すべきこと!それは寄付金上限額のこと
何がもらえるの?
ふるさと納税の返礼品は、各自治体がそれぞれの特産品などを用意してくれています。
前述したように、概ね寄付額の3割程度の返礼品が多いですね。
人気が高いのは、「お肉」や「お米」、フルーツなどの食料品です。
先日頂いた、南アルプス市のシャインマスカットは、これまでもらったフルーツの返礼品のなかでもダントツで美味しかったです。
いちごとか当たり外れがあったんですけど、シャインマスカットはすばらしかったです。
このほか、家電製品なども用意されています。総務省の規制が始まってから、次々と自治体が取りやめていますので、今では希少な返礼品となっています。
このほか、食器類などもありますね。
使い勝手のよい返礼品のひとつとして、ポイントがあります。モンベルのポイントや旅行に使えるるるぶポイントなどがありますね。
個人的には旅行ポイントは、その土地に足を運ぶキッカケになるので、とてもよい返礼品だと思っています。
こうしたふるさと納税の返礼品は、「ふるさとチョイス 」や「さとふる」「ふるなび」が使い勝手がいいので、この3つのサイトから利用しています。
たまに、「楽天ふるさと納税」も利用しています。今みたいに「スーパーSALE」を利用すると、自己負担の2,000円以上のポイントをもらうことができるので、実質タダで返礼品をもらえるという裏ワザが使えるからです。
≫ 楽天でふるさと納税をするとお得過ぎてビビった!スーパーSALEがねらい目
返礼品探しは、色々と発見もあっておもしろいですね。
税金はどうやって安くなるの?
ふるさと納税をすると、税金がやすくなるわけですが、2パターンあります。
パターン①としては、『所得税』と『住民税』が安くなるパターン。
これは、確定申告をする場合です。
サラリーマンであっても、医療費控除や住宅ローン控除を受けるなど確定申告をするときには、あわせて、ふるさと納税の税軽減を受けるためには、「寄付金控除」をする必要があります。
めちゃくちゃ簡単です。
住民税の減額の確認方法はこちらをご参照ください。
パターン②としては、『住民税のみ』安くなるパターン。
これは、ワンストップ特例といって、確定申告をせずに、税軽減を受けるパターンです。寄付した自治体すべてに、寄付した翌年の1月10日までに書類を提出する必要があります。
ちなみに、提出した後に、確定申告をすることになった場合、確定申告をしないと税軽減を受けることができないので、注意が必要です。
≫ 【ふるさと納税】確定申告が不要になるワンストップ特例制度の利用方法と注意点とは?
また、税金を安くしてくれるわけですが、こんなことも注意しておきましょう。
○税金を納めていない方はメリットがありません
○クレジットカードで納付するのが多いですが、寄付をする自分の名義で!(家族カードは可)
○一度に頼むと、冷蔵庫がパンパン!計画的に
最後の3つ目は、我が家の失敗ですが、お肉など食料品を一度に選ぶと冷蔵庫に入りきらないこともあります。
定期便という方法もあるので、利用すると便利です。
ふるさと納税の手順おさらい
ふるさと納税は、年々増えていますが、昨年度は過去最高の実績でした。
そのふるさと納税の手順をご紹介してきましたが、おさらいをしておきます。
私も初めてするときには、ホントに税金が安くなるのかな?とびくびくしながら、寄付をしたことを覚えていますが、当たり前ですけど、ホントになります。
所得税は一部返ってきますし、住民税も減額されます。
それに加えて、普段食べることができないお肉やフルーツなどを堪能できるので、この制度を利用しない手はないですね。
ふるさと納税は、わたしたちに地方の返礼品と言う形で、非日常を届けてくれて、自治体を応援できる制度と言えますね。
以上、ふるさと納税の方法でした。
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