「いい部屋ネット」運営による賃貸ビジネスや賃貸住宅建設の大手である大東建託(1878)は、連続増配銘柄であり、株主優待もある銘柄ですね。
1単元が100万円を超えるのでなかなか手を出しにくい銘柄ですが、優良銘柄ですね。
大東建託は、賃貸住宅建設業者のなかでトップシェアを誇り、管理戸数も断トツのトップを誇ります。
などについて、まとめてみました。
大東建託の株主還元
まず、大東建託の株主還元を見てみました。
11期連続の増配銘柄
21年3月期は業績予想を「未定」としているため、12期連続の増配となるかは不明ですが、20年3月期まで11期連続で増配を続けている銘柄です。
EPSも順調に増やしながら、配当金を増やしてきています。
増配率も10%弱で推移し、時に大きな増配をしていますね。
配当性向は50%という経営目標があります。
のちほど出てきますが、月次情報を見ていると、21年3月期は減配の可能性がやや高いと考えています。
株主優待
大東建託は株主優待も実施していますね。
100株以上、300株以上によって変わります。
長期保有によって、株主優待が複数もらうことができるので、結構充実していますね。
3月と9月権利日でもらえるのは大東建託への工事代金などへのキャッシュバックですね。
そのほか、VJAギフトカードやホテル宿泊半額券などがもらえます。
公式 大東建託株主優待ページ
100株保有でも、1年以上継続して保有すれば、VJAギフトカードが2000円分もらうこともできますね。
大東建託の業績推移
大東建託は、建設(土地の有効活用企画、アパートなど)や不動産仲介などが売り上げの大分うんを占めていますが、利益額・利益率が高いのがアパートなどの請負となっています。
売上高・経常利益
経常利益率は8%程度で安定して推移しています。
変動の大きい不動産業界の中で、安定した業績となっていますね。
18年に起きたTATERUの融資改ざん問題やかぼちゃの馬車問題の影響で、地方銀行をはじめとした融資の口が閉まっています。
ここにきてコロナショックで実体経済はボロボロですから、大東建託にとっては逆風が続いていますね。
この3年程度は売り上げの伸びがかなり鈍化しています。
24年3月期を最終年度とした中期経営計画では、売上高2.2兆円を掲げていますが、やや厳しい経営環境ではないでしょうか。
大東建託の強み
大東建託は、「住宅供給戸数」「賃貸仲介件数」「賃貸住宅管理戸数」などいずれもトップとなっており非常に強いですね。
マンション向けインターネットサービスを手掛けるギガプライズ(3830)という銘柄を保有していますが、同社は大和ハウスと大東建託への供給が多くなっています。
また、大東建託の物件に同社のサービス普及するという報道発表もしていましたので、注目してます。
やや話がそれましたが、大東建託の全国の着工戸数のシェアはなんと15%程度に及びます。
また、リピート率が非常に高く、安定した顧客基盤を有していますね。
リピート率はなんと65%にもなっています。
一方、このところは逆風も吹いており、キャンセル率が非常に高くなっています。
キャンセル率が27%程度にまで上昇しており、3件に1件近くはキャンセルとなっていますね。
オーナーとしても融資の厳格化、景気の不透明感などアパート事業は手掛けにくくなっていると予想されます。色濃くこういう数字に出ている格好となっていますね。
直近の月次情報
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令中は、営業活動の禁止や施工現場などを止めていましたので、完全に売り上げも利益もぶっ飛んだ状況です。
このため、株主還元となる配当金も、配当性向50%を厳格に守れば、減配濃厚かと思われます。
2か月分の売上と利益が吹っ飛んでいるわけですから。
損益や財務の状況によって、判断していくと質疑応答で答えていますので、もしかしたら減配もしないかもしれませんね。
高い入居率
大東建託は、35年一括保証というサービスをしていますので、オーナーの賃料収入の一部を収益化できます。
入居率は97%程度と非常に高く推移していますので、安定していますね。
入居率が1%変化すると、売上高は80億円変動するようです。
高いROE
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
ROEは非常に高く、30%前後で推移していますね。
8%以上あれば合格点と言われるなか、かなり高い数字です。
ROEが高い銘柄は、長期的に有望な銘柄も多いので注目ですね。
キャッシュフロー推移
営業キャッシュフローは、プラスで推移しています。
営業キャッシュフローマージンもプラス推移ですね。
財務面
自己資本比率は30%台とそれほど高くはありません。
工事請負の未収金や修繕積立金などの負債が大きいですね。
流動比率はやや悪化しています。
株価推移
大東建託の株価推移です。
景気マインドは悪く、株価の戻りも限定的ですね。
日経平均株価と比較すると、大きく遅れをとっている状況ですね。
1878 大東建託の株式指標 | |
株価 | 9,050円(R2.7.30) 最新の株価はこちら |
PER(予) | 11.07 |
PBR(実) | 2.16 |
ミックス係数 | 23.92 |
配当利回り(予) | 4.5% |
配当性向(予) | 49.9% |
増配率(3期平均) | -8.6% |
営業利益率(予) | 5.4% |
PSR (時価総額÷売上高) | 0.39 |
PEGレシオ (PER÷EPS成長率) | -0.96 |
ROE(実) | 19.9% |
ROA(実) | 6.8% |
営業CFマージン(実) | 4.5% |
自己資本比率 | 34.8% |
D/Eレシオ | 0.31 |
ネットD/Eレシオ | 0.27 |
ネットキャッシュ(百万円) | 80,484 |
営業CF有利子負債比率 | 77.4% |
手元流動性(ヵ月) | 1.24 |
大東建託のまとめ
大東建託は、業界シェア、リピート率の高さなど魅力的ですね。
株主優待のホテル優待はなかなか魅力的ですが、単元単価が高いので投資には躊躇しますね。
私は別の目的で同社を見てみましたが、大東建託には今後も管理戸数をどんどん増やしてほしいものです。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
- 1株数百円から手軽に投資ができる(最低100円から投資ができる)
- 全銘柄買付手数料が無料
LINE Pay・LINEポイントを使って投資ができる(1ポイント1円で入金可能)
- 平日21時まで取引可能
- LINEアプリから取引ができる
- LINE Payで引き落とし設定が簡単
- 投資信託も購入できる
コメント