定期的な収入源を持っているストックビジネス銘柄を好んで投資をしています。
ストックビジネス、サブスク銘柄ともいわれますが、定期的な収入がある銘柄はコロナ禍でも影響が小さく、業績も安定していますね。
安定した収益基盤を有しており、財務も健全な銘柄のなかでも、決算発表により期待外れともなって暴落している銘柄を3銘柄ほどピックアップしてみました。
投資は自己責任ではありますが、「えっ?下げ過ぎじゃない?」という銘柄ですが、今後の成長も期待できると考えています。
ストックビジネス!株価下落10%以上の3銘柄をピックアップ!
株価が決算発表後に10%以上も暴落したストックビジネス銘柄です。
- ジャストシステム(4686)
- 朝日ネット(3834)
- グレイステクノロジー(6541)
に着目してみました。
このほか、この記事では取り上げませんが、カナミックネットワーク(3939)も良い銘柄ですが、暴落していますね。
ジャストシステム(4686)
ジャストシステムは、保有銘柄です。
- 個人向け製品(カナ漢字入力ソフト「ATOK」、日本語ワープロソフト「一太郎」、通信教育「スマイルゼミ」)
- 法人向け製品(オフィス・教育機関・医療機関向け)
を手掛けています。
決算発表を受けて、株価は暴落しました。
コロナ禍においても、好調かと思われましたが、1Q決算では、
- 売上高(前年同期比+11.3%)
- 営業利益(+4.0%)
と成長が鈍化したように見えてからだと思います。
同社の売上は、20年3月期決算で見ると、
- 個人向け 60.8%
- 法人向け 39.2%
となっており、スマイルゼミなど個人向けが大きくなっています。
21年3月期1Q決算では、
- 個人向け 前年同期比+51.8%
- 法人向け 前年同期比-43.8%
個人向けが大幅増となっており、コロナ禍における緊急事態宣言において、スマイルゼミなどが好調に推移したものと推測できます。
一方、対面営業などは他社同様に厳しくなったことから法人向けが大幅ダウンですね。
ジャストシステムのストック比率
ストックビジネス売上比率は、
- 20年3月期 52.2%
- 21年3月期1Q 64.5%(売上前年同期比+46.9%)
大幅増!!
となっていますね。
法人向けは大きく減りましたが、主力の個人向けは大幅増、そして、ストックビジネス比率も大幅増とあって、全くもって不安材料なし!という感じです。
ジャストシステムの財務トレンド
参考までに、業績トレンドを見ておきます。
21年3月期は、業績予想を出していませんが、ここ3年は売上が年平均23%増と大幅に増えています。
利益率もすさまじく、20年冬ボーナスでは上場企業トップ(確か400万円)となっていましたね。業績好調です。
従業員への還元は手厚いですが、配当金は微々たるものです。
財務基盤は、自己資本比率79.1%(20年3月期)と安定しており、全く不安ゼロですね。
スマイルゼミは一度使うと、使い続ける人も多いでしょうし、今後も安定成長を期待して保有し続けます。
朝日ネット(3834)
独立系のインターネットサービスプロバイダ(ISP)の朝日ネットも暴落しています。
1Q決算では、
- 売上高 前年同期比+9.6%
- 営業利益 +3.0%
と決して悪くはありませんが、物足りなかったと思われます。
ISP事業では、623(20年3月期)→632千ID(21年3月期1Q)と好調に推移しています。
同事業は、解約率1%未満と非常に低いので、強力なストックビジネスです。
「v6 コネクト」事業では、NTT東日本・NTT西日本の提供するフレッツ 光ネクストを利用した、「IPoE方式」によるIPv6インターネット接続サービスであり、集合向けISP事業者などと提携し、7社となっています。
また、教育支援サービス「manaba」、大学向けのサービスですが、20年3月期から21年3月期1Qに、97校から104校と好調に増えています。
事業そのものがストックビジネスですので、今後も安定した収益が期待できる銘柄ですね。
朝日ネットの財務トレンド
参考までに、朝日ネットの財務トレンドを見ておきましょう。
利益率はこのところ上昇基調で好調ですね。
配当金は、減配せずに安定配当を続けています。
配当利回り自体は高くはありませんが、安定配当が期待できる銘柄です。
財務基盤は、極めて強固です。
自己資本比率87.5%と高く、全く不安ゼロですね。
流動比率も610%とすさまじい高さです。
事業の解約率も1%未満となっていますので、もっと投資をしてもらってもいいくらいです。
朝日ネットは魅力的なISP事業者です。
ただ、私は同分野でほかにギガプライズ(3830)、IPS(4390)、ファイバーゲート(9450)を保有していますので、朝日ネットは保有していませんが、ライバル会社として常にチェックしています。
グレイステクノロジー(6541)
最後に、グレイステクノロジーを取り上げてみたいと思います。保有銘柄です。
マニュアル専門の会社というニッチな事業を展開しています。
21年3月期1Q決算では、
- 売上高 前年同期比+1.3%
- 営業利益 +21.5%
と売り上げの進捗も思った程に伸びておらず、会社予想に対して18%の進捗と低かったこともあり、大幅下落となっています。
決算前に買っていたので、大打撃・・・。
グレイステクノロジーのストックビジネス
同社の事業は、2事業あります。
- MMS事業(クラウド型マニュアル基幹システム「e-manual」、AIマニュアル「Grace Vision」の導入・運営、マニュアルの企画・構成・制作)
- MOS事業(マニュアルオーダーメードサービス)
です。
このうち、MMS事業は、クラウドシステムであるe-manualを展開しており、ストックビジネスです。
このe-manualに経営資源を集中させており、1社あたりの売上高も順調に増えています。
21年3月期1Q決算では、52社が導入しています。20年3月期から2社増となっており、この点もネガティブだったと思われます。
MMS事業は、「読む」「見る」からの脱却を掲げ、スマートグラス使用の完全誘導型AIマニュアルを展開しています。
このスマートグラスで作業手順などを理解することができるため、人手不足が進むなか、作業員のノウハウ継承にも役立ち、今後も成長が期待できますね。
21年3月期1Q決算では、前年同期比で、
- MMS事業 売上高+43.5% 営業利益+76.5%
- MOS事業 売上高-54.9% 営業利益-57.1%
戦力を集中しているMMS事業は、大幅増!!となっています。
つまり、ストックビジネス収入が大きく増えている証拠であり、今後の大幅な収益増も期待できますね。
また、MMS事業は、
営業利益率約70%の超高収益事業
ですので、会社として集中していることもうなづけます。
営業利益率70%の事業を持つ企業は、上場企業のなかでも、ほとんどいない水域かと思われます。
ただし、リソースをMMS事業に集中しているのであれば、MOS事業の減収を補ってもあまりある伸びが欲しいところです。
20年3月期は通期でMMS事業の利益率は80%以上も伸びていますので、今回の伸びはイマイチと映ったので株価下落したと思われます。
私は、同社がメーカーの決算期となる2Q、4Q偏重ですので、1Q時点でMMS事業がこれだけ伸びたのはポジティブに見ています。
グレイステクノロジーの財務トレンド
参考までに、グレイステクノロジーの財務トレンドを見ておきましょう。
16年12月に上場した会社です。
MMS事業に集中していることもあり、営業利益率は大きく上昇しており、50%を超える超高収益企業に変貌しています。
配当金も増配傾向で続いており、今後も増配が期待できる銘柄と考えています。
財務基盤は、超強固です。
自己資本比率81%と極めて高く、流動比率551%もあり、何の不安もない会社です。
グレイステクノロジーは、PER100倍近い銘柄ですので、やや割高です。
強固なストックビジネスを有する3銘柄
銘柄 | 株価 | PER | PBR | ミックス係数 | 配当利回り | 配当性向 |
3834 朝日ネット | 991 | 21.9 | 2.8 | 62.4 | 1.9% | 42.0% |
4686 ジャストシステム | 7,270 | N/A | 9.2 | N/A | 0.1% | N/A |
6541 グレイステクノロジー | 4,765 | 82.9 | 30.1 | 2,496.0 | N/A | N/A |
強固なストックビジネスを有し、
- 自己資本比率80%
- 営業利益率 15%~50%
- 配当金あり
という、何の不安もない3銘柄だと考えています。
短期的には、やや物足りなさで株価は大きく下がりましたが、中長期でのんびり保有しておけばいい銘柄ですね。
私は売るつもりなく、今回の暴落をチャンスと考えています。
上げ始めたら買いたいですね。下がり続けているときは、「落ちるナイフは拾うな」です。
底値買いはおすすめできる方法ではありません。
赤字決算で株価暴落銘柄は避けたいですが、黒字決算、好決算、短期的な期待外れ銘柄はチャンスありの銘柄と考えてます。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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