タイヤ・ホイール専門チェーンで宮城県に本社を置くフジ・コーポレーション(7605)を今日は取り上げます。
「タイヤはフジ♪」というCMを見たことがあるかもしれません。
タイヤ・ホイール専門店「タイヤ&ホイール館フジ」で北海道〜関西の47店舗を直営で展開しています。
- 10月決算銘柄
- 4月権利日(株主優待)
- グレアムのミックス係数22.5以下銘柄(割安)
- 時価総額266億円の小型株(2021.4.2時点)
4月の優待銘柄は、数は少ないですがそのなかでもキラリと光る有望銘柄と言えます。
フジ・コーポレーションの株主還元
まずは、フジ・コーポレーションの株主優待を見てみましょう。
株主優待は、1年以上継続保有している株主にのみとなっています。
コロナショックで市場がボロボロのなか、株価も落ち込んでいたときに同社に投資をして株主となりました。
株主優待は、非常に魅力的です。
使い勝手の良い
三菱UFJニコスギフトカード
をもらうことができます。
200株保有で5,000円
となっていますね。
2,000株保有、10,000株保有で優待金額はアップしますが、優待利回りは200株保有が最も高くなります。
配当利回りと合わせた総合利回りは、3.35%とまずまずの利回りですね。
株主優待 | 優待金額 | 優待利回り | 総合利回り |
200 | 5,000 | 1.97% | 3.35% |
2,000 | 10,000 | 0.39% | 1.77% |
10,000 | 20,000 | 0.16% | 1.54% |
配当金推移
同社は10月決算企業であり、期末一括配当となっています。
19年10月期、20年10月期は特別配当5円が含まれるため、21年10月期は減配に見えますが、実質非減配で10年以上続いている優良企業です。
加えて、配当性向はわずか10%台という低さであるため、大きな減配リスクも低く、極めて魅力的な水準と言えます。
フジ・コーポレーションの業績
フジ・コーポレーションの業績推移を見ておきましょう。
同社は月次を出していますので、月次情報をチェックしておくことで、業績予想を先取りできます。
月次を出してくれている銘柄の良いところですね。
20年10月に、前年比+47%と高くその後もプラス推移です。
10月は前年の消費税増税の駆け込み需要の影響もあるので数値は良く出ているようですが、その後は厳冬要因もあって好調です。
21年10月期1Qでは、前年同期比で売上高+19.3%、営業利益+23.7%とすさまじい決算を出しており、好調さが伺えます。
ライバル企業は、オートバックスやイエローハット、メーカー直営店のタイヤ館などですが、同社は海外を含むメーカーのタイヤを揃えている企業であり、差別化が図られており、その点が強みとなっています。
また、フランチャイズの多いオートバックスやイエローハットと異なり、すべて直営店であるため、サービスの質、価格力などで強みが出ていますね。
今期予想で見ると、
- フジ・コーポレーション(21/10予) 営業利益率9.44% ROE13.4%
- オートバックス(21/3予) 営業利益率3.4% ROE4.5%
- イエローハット(21/3予) 営業利益率8.3% ROE9.3%
フジ・コーポレーションが頭一つ抜けている感じがあり、差別化ができていることが数字にも表れています。
業績推移
フジ・コーポレーションの業績推移です。
リーマンショックのときにも黒字で推移しており、強さが光ります。
ネットワーク基幹システム「FACE」による営業サポートがリアルタイムでできるため、売れ筋商品を割り出し、販売に繋げています。
利益率も改善しており、同社のたゆまぬ経営努力が分かりますね。
ROEなど重要指標
1株利益であるEPS、1株資産であるBPSは順調に右肩上がりで推移しており、素晴らしいの一言です。
ROEは10%以上を継続して出しており、効率的な経営ができていますね。
営業キャッシュフローマージンも高く、稼ぐ力のある会社です。
安全性
自己資本比率は62%と申し分なく、安心して保有できる銘柄です。
D/Eレシオも1倍以下と健全であり、特に言うことはないでしょう。
全国47店舗に展開
安定した成長力と確固たる財務基盤を有する同社ですが、全国の店舗数は47店舗とまだまだ出店余力があることは明らかであり、今後の成長も期待ができます。
現状は都心や東北地方など寒い場所が多いですが、関西方面や西側は空白地域です。
出店数が増えていけば、楽しみですね。
株価推移と指標面
週足チャートで見る同社の株価を見ておきましょう。
コロナ禍の時には直近高値から半値近くになりましたが、その後は戻ってきていますね。
2018年3月につけた2970円という上場来高値の更新も見えてきています。
指標面
PERは10倍程度、PBR1.45倍、グレアムのミックス係数22.5以下となる14.7倍と割安です。
指標面、業績面、収益力、安全性、株主還元とどれをとっても申し分ないですね。
フジ・コーポレーションのまとめ
貴重な4月優待銘柄であり、1年以上継続保有はついていますが、中長期で保有できる銘柄と考えます。
フジ・コーポレーションのまとめ
- タイヤ専門店を47店舗展開
- 関西など西側が空白地であり、出店余力あり
- PER10倍、PBR1.4倍、グレアムのミックス係数14.7と割安
- 株主優待は200株:三菱UFJニコスギフトカード5000円(1年保有要)
- 総合利回り3%以上
- 業績、安全性申し分なし
こういう銘柄は安値で購入できればあとは放置しておくくらいでいいですね。
月次も出ていますのでチェックしやすく、優待も魅力的なため、安定放置です。
上場来高値を更新すれば更なる高値の更新も期待できるかと考えていますが、今の株価でも割安であると言えるでしょう。
同社の成長は今後も注目しておきたい。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
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