我が家は将来のキャッシュフローを作っていくために、配当金を出す銘柄を中心に保有しています。
配当金を出すことは非効率な運用と言われる点も納得していますが、一方で配当金で投資資金を回収することができれば投資妙味もあります。
また、配当金は株価に比較すると極めて緩やかな動きしかしませんので、安定した収入源としての魅力もあります。
例えば、配当利回り3.7%程度の銘柄であれば、税引き後の利回りは3%。
15年保有すれば、減配がないと仮定して、配当金だけで投資元本の45%と約半分を回収できます。
そして、もし年10%の増配を繰り返してくれれば、15年保有すると配当金だけで投資元本の回収もできちゃいますね。
もちろん、15年という歳月はとっても長いわけですが、配当金を毎年増やしてくれるような銘柄は、業績が良いことが多いため、中長期保有を前提とした投資先としてはうってつけの銘柄であると考えます。
増配銘柄の魅力について、まとめてみました。
増配が続く銘柄を中長期で保有する
増配銘柄が続くと配当金による投資元本の回収が早くなるというメリットがあります。
そして、配当収入の飛躍的な増加という大きなメリットも同時に運んでくれますね。
このため、私は高配当銘柄よりも、配当利回りは例え低くても、増配力のすごい銘柄に投資するようにしています。
ない袖は振れないため、増配を続けている銘柄には業績が良いことが配当金という形で分かりますからね。
さて、住宅ローンの保証を手掛ける全国保証(7164)は今の株価は5000円程度ですが、上場当初は500円ほどでした。
上場以来保有していると仮定すれば、税金を考慮しない場合、
21.5円+30円+48円+55円+62円+80円+87円+95円=478.5円と、配当金だけでほぼ投資元本(500円)を回収できている計算です。
9年間タダ保有しているだけで、投資元本を回収できている計算です。
今期の111円を加えれば、投資元本を超過し、今後予定されている129円+144円と計画通りに増配すれば、さらにリターンは高まりますね。
株価もテンバガー銘柄となっていますが、含み益と増配による投資元本回収で理想的な投資ですね。
このように、増配が続いている銘柄を保有し続けることはメリットの大きいと感じます。
増配により配当利回りも大きくUPする
私が理想と感じるのは、増配により将来の配当利回りが取得ベースでどんどん上がっていくことです。
このことで、投資元本の回収も早くなるからです。
例えば、投資期間10年と設定した場合、配当利回り3%の銘柄を保有したと仮定します。
- 増配率10%が続けば、将来の配当利回り7.8%
- 増配率15%が続けば、将来の配当利回り12.1%
- 増配率20%が続けば、将来の配当利回り18.6%
- 増配率30%が続けば、将来の配当利回り41.4%
これだけ高い増配が続く銘柄を持ち続けるのは難しいことではありますが、夢がありますね。
もし取得ベースでの配当利回りが40%になれば、3年保有すれば毎回投資元本以上のリターンを得ることができるわけですから。
5年、10年と増配が続く銘柄を保有すれば、含み益も相当積み上がっていることが想定されますので、「売却して良し」「配当を受け取り続けても良し」という良い状態を作ることができます。
増配力の高い銘柄5銘柄
投資候補としている増配力の高い銘柄をピックアップしてみました。
見てきたように、もし高い増配が続けば、入金力をカバーするだけの配当収入を作ることができますね。
我が家も入金力が弱いので、この増配の力、つまり、複利による力を活かして、配当収入を増やしていきたいと考えています。
現在保有している銘柄の増配期待銘柄の5銘柄です。
銘柄名 | 株価 | 配当利回り | 配当性向 | 増配率 (3期平均) |
3482 ロードスターキャピタル | 1,170 | 2.5% | 14.9% | 46.7% |
3663 アートスパーク | 1,900 | 0.6% | 10.1% | 35.6% |
3969 エイトレッド | 2,280 | 0.9% | 34.2% | 25.6% |
6035 アイ・アールジャパンホールディングス | 13,050 | 0.65% | 47.9% | 44.1% |
7164 全国保証 | 5,090 | 2.3% | 26.7% | 15.7% |
中長期の保有を考えていますが、より魅力的な増配株があればポートフォリオの入れ替えも行うようにしています。
このため、常に増配株の監視銘柄を保持するようにしています。
過去3期平均の増配率が20%を超える増配力の高い下記の5銘柄をピックアップしてみました。
コード | 銘柄 | 株価 | PER | PBR | 増配率 |
2471 | エスプール | 1080円 | 52.2 | 19.1 | 63.1% |
2491 | バリューコマース | 3560円 | 25.0 | 7.84 | 20.4% |
3465 | ケイアイスター不動産 | 4010円 | 8.1 | 2.64 | 30.6% |
4812 | ISID | 4220円 | 33.1 | 4.62 | 21.0% |
9697 | カプコン | 6890円 | 35.0 | 6.58 | 26.2% |
※増配率は3期平均(当期予想を含む)、株価指標はR3.3.19時点
この5銘柄は、現在保有したとしても配当利回りはわずか1.4%です。
3期平均の増配率が仮に続いたとすると、取得ベースでは10年後には配当利回り14.6%の高配当ポートフォリオになっています。
もちろん、この試算はタラレバではあります。
しかし、MonotaROやZOZOなど過去増配率の高い銘柄を保有するだけで、取得ベースの高配当が実現できた歴史があることを踏まえれば、決して夢ではないかなと考えています。
「増配が続く=業績が良い」ことですので、EPSの成長と合わせて株価の上昇も期待できます。
過去の増配実績や配当履歴を踏まえて、投資銘柄を絞っていくことも良い選択だと考えています。
増配が続く限り保有し続ける
見てきたように、増配力の高い銘柄を保有するメリットは、取得ベースでの高配当を実現できる点です。
この点が、高配当銘柄と違って業績の成長力も兼ね備えた銘柄であるため、株価の上昇も期待できますね。
<増配銘柄の保有メリット>
- EPSの成長と合わせて増配が続いている
- 取得ベースでの高配当が期待できる
- EPSが成長している銘柄であるため、株価の上昇も期待できる
- 入金しなくても勝手に配当が増える
将来増配が続くかは分かりませんが、
- ROEが高い(12%以上を目安)
- 増配力が高い(過去3期平均10%以上を目安)
- EPS成長が高い(過去3期平均10%以上を目安)
などに見るようにしています。
配当金は、まさにお金を生んでくれる鶏を保有しているようなものですが、ない袖は振れないため、必ず業績が良い銘柄、配当性向が上がり過ぎずに一定で推移している銘柄が望ましいと考えます。
私は、3期以上増配を出している銘柄を見つけては、自前のExcelで管理して、その増配率をチェックするようにしています。
コツコツと集めて現在170銘柄のリストになっていますが、今回の四季報と合わせて、じっくりと投資候補を探したいと考えています。
私たちサラリーマンにとって、副収入源を作ることはリスクヘッジの観点からも、人生の選択肢を増やす観点からも、非常に大事なことです。
配当収入を増やしながら、含み益を作っていく投資として、増配株投資は私にとってメリットも大きく、今後も続けたい投資。
あなたも、まずは始めてみることがスタートしてみてください。まずは行動ですね。
読んでおきたいおすすめ本です。
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