安倍総理が3選を果たしましたので、順調にいけば、2019年10月1日から消費税が8%から10%(+2%)に上がりますね。
前回は2014年4月1日に5%から8%に3%増税しました。
我が家は、2013年9月に新築マンションを消費税5%で購入しています。
消費税が増税すると住宅ローンが拡充したり、すまい給付金がアップしたりと、増税前の駆け込みがいいのか、増税後に購入するのがいいのか迷うところですね。
不動産会社は、「増税前に」という謳い文句を言いますが、冷静に判断したいところ。
過去の事例を調べてみました。
我が家の反省も踏まえて、増税後がいいのかを解説します。
消費税が8%のときにどうなったの?
マイホーム購入の場合、消費税がかかるので大きいのは建物価格です。
土地は非課税のため、消費税はかかりません。また、個人から購入する中古物件(仲介されるものの多くは個人が売り主ですね)も消費税はかかりません。
例えば、税引前建物価格で見てみましょう。
建物価格 | 消費税 8% | 消費税 10% | 差 |
2,000万円 | 160万円 | 200万円 | 40万円 |
2,500万円 | 200万円 | 250万円 | 50万円 |
3,000万円 | 240万円 | 300万円 | 60万円 |
3,500万円 | 280万円 | 350万円 | 70万円 |
4,000万円 | 320万円 | 400万円 | 80万円 |
建物価格が4,000万円というのは、かなりの豪邸ですので、一般的には2,000万円くらいでしょうか。
すると、消費税増税した後に買うと40万円のコストアップは確実ということです。
マンションの平均価格の推移
新築マンション価格がどのように推移したのか、統計情報を見てみましょう。
首都圏では、2014年以降も物件価格は上昇しており、8%への増税前に購入したほうが良かったといえますね。
近畿圏でも同様ですね。
我が家も増税前に購入しましたが、現在売りに出すと1,000万円ほど買い値より高くなっています。
周辺の物件を見ても、約500万円~1,000万円は上昇していますね。
不動産って上がるんだ・・・という感じです。
住宅ローン金利も注視しよう
やや金利は上がり基調ですが、まだまだ低水準です。
マイホームを購入するときには、住宅ローンを借りることになります。
物件価格よりも、金利面が気になりますね。
こちらは、消費税増税後に金利がどんどん低下しています。
日銀の金融緩和も大きいですが、物件価格の上昇と反対の動きですね。
フラット35で35年借入の場合の比較です。
消費税 | 8% | 10% | |
金利 | 1.50% | 1.20% | 利息額の差 |
借入2,000万円 | 利息5,719,333円 | 4,502,766円 | -1,216,567円 |
3,000万円 | 8,579,007 | 6,754,301 | -1,824,706 |
4,000万円 | 11,438,816 | 9,005,810 | -2,433,006 |
借入額が2,000万円の場合でも、金利が0.3%下がれば、利息額は約120万円下がります。
4,000万円借入であれば、約240万円の利息が変わってきますね。
さきほどのように、2,000万円の建物価格で40万円のコストアップ(消費税10%)を享受しても、金利が下がれば、コストアップを吸収できるどころか、増税後のほうがいいというわけですね。
すまい給付金がアップする
消費税が10%になると、これまで年収510万円以下の人しかもらえなかったすまい給付金がアップします。
対象者が年収775万円以下にまで拡大しますね。
2018年10月1日の日本経済新聞の報道によると、すまい給付金の拡大を政府は検討しているようです。
年末の予算の閣議決定に注目ですね。
我が家の反省点は、住宅ローン控除です。消費税5%と8%とでは、控除額が違ってきます。
結果的に増税前に購入してよかったですが、シミュレーションしておくべきでしたね。
今回は拡充はない予定です。
マイホームは買い時なのか
マイホームがいつ買い時なのかは分かりません。
人によります。
家族が増えたときなど、タイミングがあるので、そのときに良い物件と出会えれば最高ですね。
マイホームと賃貸どっちがいいのか?という議論がたびたび出てきますが、不毛な議論だと思います。
ただ、マイホームと同じスペックを賃貸に求めるとなると、家賃は高くなります。
近隣で調べてみると、
3LDK(70㎡)では、賃貸だと15万円オーバーです。
一方、分譲マンションで借入額にもよりますが、3,000万円程度の借入であれば、管理費や修繕積立金、固定資産税を含めても10万円~11万円程度です。
この差額は家主の利益ですね。
また、マイホームの場合、住宅ローン完済後は毎月の住居費はガクンと落ちます。
イメージです。
賃貸の場合は、容易に引っ越しすることができますが、良い物件を借りているとなかなか落とせないものです。
老後を見据えると、毎月の住居費が劇的に下がるマイホーム有利と言えるでしょう。
さて、おさらいです。
消費税が5%から8%に上がったときはこうだった
- 増税後に物件価格が上がった
- 増税後に住宅ローン金利が下がった
- 物件価格のコストアップより金利が下がるほうがお得
10%増税になったあとに、物件価格や金利がどう動いていくかは分かりません。
一つ言えることは、住宅ローン完済の年齢は気にしておきたいところ。
外部環境も少し見据えながら、マイホーム購入するのであれば、物件探しを始めておきたいところですね。
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なにより、不動産は情報が大事ですから、家探しには必須と言っても過言ではないですね。
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