決算悪化で10%の大暴落。クックパッド株への投資は吉か凶か。

クックパッド
出典:クックパッドHP

保有しているクックパッドが2017年期の中間決算を発表しました。

これまでの成長路線から鈍化するような、あまりよろしくない決算内容でしたね。そのこともあって、下がり続けている株価はさらにその下げを加速させました。

どういうところが悪いんだろう?と、決算資料を分解してみます。

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クックパッド暴落 時代交代か

2017年12月期の中間決算の発表を受けて、クックパッド株は前日比▲10%と暴落しました。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:日本経済新聞 – Yahoo ファイナンス – ロイター)

クックパッドといえば、レシピサイト最大手で超優良企業ですが、2016年の人事のごたごた以降は、株価は全く冴えず、2,500円くらいで推移していた株価は1,000円を切っています。

そして、今回の決算で株価は805円(2017年8月10日終値)となっています。

≫ クックパッドへの投資で損出たよ。人材流出でもう危機的状況

四半期決算でも、営業利益率は50.1%といまだにかなり高い数値を誇っていますが、売上、利益ともに減少しています。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

検索アルゴリズムの影響で、クックパッドが検索上位に出る件数が減ったことから利用者数も減っています。

国内においては、日本の人口における月間利用者数の割合が高くなっていること、季節性が顕著になってきていること、また主要検索エンジンによるアルゴリズムの変更等が月間利用者数に影響を及ぼしていると認識しています

引用 2017年12月期 第2四半期決算短信

それでも、月間6,000万人近い人が利用していると思うすごいですが。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

この積み上げでは分かりづらい部分もあるので、前四半期との差を追ってみます。

2017年に入って、PC、スマホともに利用者数が減っています。そして、アプリ利用者も減っていますね。

特にスマホブラウザから見る人ががくんと減っています。アプリを利用せずとも検索すれば、殿堂入りレシピなどを見ることができますが、検索している人が減っているのか、アルゴリズムのせいなのか。

スマホファーストの時代に、スマホ利用者が減るのは大きな痛手です。中間決算で急激に減っているので、一時的なものかどうかの判定は難しいですね。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(資料:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料より作成 )

プレミアム会員数 初の減少

私の記憶では、プレミアム会員数が前四半期よりも減ったのは初めてではないでしょうか。

クックパッドのビジネスモデルは、「フリーミアムモデル」。無料サービスを提供して、一部を有料化する事業です。

クックパッド

その柱のプレミアム会員数が減少しました。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

前四半期の増減で見ていくと、急減しているのが分かります。

毎四半期コンスタントに3万人程度の有料会員を獲得していたのが、一転して2万人減っています。これまで通り、有料会員を獲得していたと仮定すると、解約が一気に増えたという見方もできますね。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(資料:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料より作成 )

クックパッドの魅力が落ちたのでしょうか。

クックパッドの収益事業

会員事業は前四半期▲5.5% 22.1億円(第2四半期)

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

収入の柱である会員事業のうち、有料会員の売上も減少していますが、レベニューシェアの売上の減少がひどいですね。

レベニューシェアとは、提携手段のひとつで、株式会社NTTドコモが運営する「dグルメ®」等のレベニューシェアを含む通信キャリアからの売上収益が減少しています。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(資料:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料より作成 )

個人と企業のダブルスタンダードだったのが、柱のひとつが崩れかかっているように見えます。

クックパッド 2017年第二四半期決算15

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

会員事業は、売上の60%を超えるクックパッド最大の事業です。ここを成長させることができるかが、クックパッドのエンジンですね。

広告事業も縮小 10.7億円(第二四半期)

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

広告事業も売り上げが減っています。

広告枠の見直しを行った影響のようですが、インターネットサービスを提供する企業にとって広告は大事な収益源。

前四半期との増減で見ていくと、タイアップ広告がグンと伸びていますね。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(資料:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料より作成 )

ネットワーク広告は大きな減少ですが、企業とのタイアップが増えていくことで、クックパッド利用者が増えるサイクルにつながると思います。

ここは良いニュースではないでしょうか。

海外事業は苦戦続き

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

クックパッドは、海外企業を買収し、海外展開もしています。

スペイン語圏で多くの利用者がいるんですが、2017年に入ってから利用者数が急減しています。これは、ライバルが出てきたのか、クックパッドのサービスが受け入れられていないのか分かりません。

人口増加が続くインドネシア語圏は、徐々に利用者数を増やしていますね。今期は一番増えています。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(資料:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料より作成 )

レシピ動画事業で光は取り戻せるか

レシピ動画では、クラシルが有名でしょうか。たべれぽというのを見たとき、クックパッドのパクリかよと思いましたが(クックパッドはつくれぽ)、クラシルも使いやすいサイトです。

クックパッドも最近、料理動画事業を始めています。

まだ、収益に関連する資料はありませんが、Facebookやインスタグラムのリアクション率は他社と比べても高いようですね。

クックパッド 2017年第二四半期決算13

(出典:2017年12月期 第2四半期決算説明会資料 )

(私が見たのは)クラシルは50秒動画、クックパッドは30秒動画ですが、個人的にはレシピはこれまでのように静止画のほうが作りやすいです。

ただ、料理動画を見ると、静止画では分からない部分が見ることができるので、静止画の補完としていいですね。30秒のほうが時間が短く、何度も見直せる感があって私は好きでした。

クックパッドへの投資は買いか

柱の会員事業が折れてきているので、クックパッドはこれまで通りの成長は厳しいと予感される決算内容でした。

最近は、価格.comのカカクコムが食べログの鈍化を嫌気され、株価も軟調で推移しています。日進月歩のインターネット業界のなかで、優良株の2社ですが、曲がり角を迎えているように思います。

クックパッドは引き続き保有していきます。営業利益率は50%とあり得ない高さを誇っています。まだ、事業に投資する余力は十分に残っており、財務基盤も盤石です。

ただ、今している先行投資が身を結ばないのであれば、クックパッドは潮時だと考えます。

あと1年か2年。この間に結果がでなければ、株を保有するのはやめようと思う。プレミアム会員は便利なので、優待狙いで100株は持っておく。

プレミアム会員を止める口コミを調べてみると、意外に止めたい人は少なかったです。私も、プレミアム会員ですが、めちゃくちゃ使いやすいので、一度使うと使い続けたくなるサービスでもありますね。

PER123.03倍(8月10日終値)。指標からはかなりの割高です。

株主になると、クックパッドを応援し続けたい気持ちにもなりますが、冷静な判断も必要ですね。

ではでは。

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