バリュー株の流れが来ていますね。
私はバリュー株は少ししかもっていませんが、
3月決算・優待銘柄の中で、
割安を判断する
グレアムのミックス係数(PER×PBR)22.5を大きく下回り、
超割安となるPBR1倍を大きく割っている
2銘柄をピックアップします。
株価は上がってきていますが、それでも十分な割安さを感じますね。
- エクセディ(7278)
- ジーテクト(5970)
の2銘柄です。
グレアムのミックス係数22.5以下の銘柄は負けにくいと言われ、PBR1倍を大きく割れている銘柄はケガのしにくい銘柄とも言えますね。
エクセディ!PBR0.42倍!!
エクセディは、トヨタ系列のアイシン精機が大株主のメーカーで、自動車の自動変速装置・AT(トルクコンバータ、トランスミッション部品)や、手動変速装置・MT(クラッチディスク、クラッチカバー)を手掛けている会社です。
クラッチ最大手のメーカーですね。
まずは、指標面から見てみます。株価はR3.3.23時点です。
PER11.8倍
PBR0.42倍
ミックス係数4.95
グレアムのミックス係数22.5の半分の半分以下という超割安な銘柄ですね。
PBRも破格の0.5倍割れと超割安です。
配当利回り3.4%と高いですね。
業績面は、コロナ禍の影響で自動車需要の軟調なこともあり、業績は悪化しています。
財務面は、自己資本比率60%超え、ネットD/Eレシオ0倍、営業キャッシュフローマージン10%超えと全く問題ありませんね。
エクセディの株価推移
業績の悪化もありましたので、株価は大きく下がっていますが、ようやく光が見えてきた感じでしょうか。
エクセディの配当金
配当性向など指標面での配当政策はありません。
配当金は、10年ほど減配してこなかったのですが、今期(21年3月期)は大きく減配しています。
業績面では、売上、利益ともに右肩下がりですね。
ROEも低下傾向にあり、それほど高くない数字です。
エクセディの総合利回り
ここまでであれば、指標面の割安さには惹かれますが、業績面を見ると投資対象外です。
ですが、同社は9月末現在で1年以上継続保有(21年9月に限り6ヵ月以上保有)の株主に3000円相当のカタログが選べる優待がもらえます。
つまり、
配当利回り3.41%+優待利回り1.7%=
総合利回り5.1%
と非常に高く、グレアムのミックス係数4.95という割安さもあって、非常に魅力的です。
加えて、同社は減配をしていますが、長らく配当を維持してきた銘柄でもあり、
仮に1株90円の配当に戻れば、たちまち
配当利回り3.41%は、
5.16%の高配当株に変換され、
総合利回り6.76%
と極めて魅力的な銘柄に変身しますね。
同社なくして自動車の製造は完成しませんし、小型の風力発電を手掛けるなど部品メーカーとして確固たる地位を築いている同社は魅力的な存在ですね。
ジーテクト(5970)
2銘柄目は、ジーテクトを紹介します。
車体専門の自動車部品メーカーであり、大株主はホンダですので、ホンダ系列。売上の半分以上はホンダとなっています。
ホンダ以外には、スバル、トヨタ・BMW・ジャガーランドローバー・フォードなどにも供給しています。
ジーテクトは、車体部品それぞれの部品メーカーでもあり、また、部品を組み合わせた車体についても供給しているのが強みです。
パーツごとの部品の強度は良くても、車体としてなった場合にメーカーから強度が足りない!ということもあったので、車体も供給するようになったそうです。
ジーテクトの指標面
まずは、指標面を見ておきましょう!
PER18.28倍
PBR0.56倍
ミックス係数10.28
とグレアムのミックス係数22.5の半分以下とかなりの割安銘柄ですね。
財務面では、自己資本比率50%を超えており、十分な財務力を保持しています。
営業キャッシュフローマージンも10%超えと高いですね。
ジーテクトの株主優待
ジーテクトは、クオカード優待を設けています。公式はこちら。
1年以上継続保有の条件がありますので、今期初取得しても、もらえるのは来期以降です。
3年以上継続保有で3000円クオカードと3倍になりますね。
優待利回りは0.6%から1.8%に跳ね上がります。
ジーテクトの株価推移
ジーテクトもコロナ禍の影響を受けており、業績の悪化と株価の下落に見舞われています。
このところは、上がってきていますね。
11期連続増配予定!
ジーテクトは、車体部品メーカーで唯一の10期以上増配を続けている株主優待に手厚い銘柄です。
業績悪化でEPSが下がっていますので、配当性向が高まっているため、やや持続性には?ですが、一時の悪化に留まるのであれば、増配は継続してくれそうな銘柄です。
配当金は、10年で4倍に増やしています。
ジーテクトの業績推移
長期業績推移ですが、リーマンショックの時も赤字にならず、コロナ禍でも赤字にならずとなかなか強い会社です。
ただ、利益率は下がってきていますね。
ROEも下がっていますが、22年3月期は中国、北米、国内と回復傾向と四季報では打ち出していますね。
超割安!PBR1倍を大きく割れる優待銘柄
信じられないようなPBR1倍を大きく下回る優待銘柄の2銘柄を取り上げました。
銘柄 | 株価 | PER | PBR | ミックス係数 | 配当利回り | 優待利回り | 総合 | |
7278 | エクセディ | 1,761 | 11.8 | 0.42 | 4.95 | 3.41% | 1.7% | 5.1% |
5970 | ジーテクト | 1,576 | 18.3 | 0.56 | 10.3 | 3.17% | 0.6% | 3.77% |
また、両銘柄ともに配当利回り3%を超える銘柄であり、配当面でもメリットがあります。
優待も魅力的で総合利回りは、5%を超えます(ジーテクトは3年保有時)。
株価は底値からやや上げていますが、負けにくい銘柄ではないでしょうか。
懸念は業績面です。財務は心配なし。
自動車産業自体がコロナ禍で落ちていますので、そのあおりを受けています。
通常の経済モードになればということころでしょうか。
世界初の自動運転レベル3を実現したホンダ傘下のジーテクトも良いですし、エクセディも魅力的ですね。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
【LINE証券のメリット】
- 1株数百円から手軽に投資ができる(最低100円から投資ができる)
- 全銘柄買付手数料が無料
LINE Pay・LINEポイントを使って投資ができる(1ポイント1円で入金可能)
- 平日21時まで取引可能
- LINEアプリから取引ができる
- LINE Payで引き落とし設定が簡単
- 投資信託も購入できる
コメント