将来の資産形成と収入源を作っていくため、株式投資によるインカム重視の投資を続けています。
インカムとは、定期的な収入源という意味で株式投資では上場企業からの配当金、投資信託やREITからの分配金がそれにあたります。
私は、投資信託による分配金投資はしていませんが、上場企業やREIT銘柄を複数保有し、定期的に配当金や分配金を得ています。
こうしたインカム収入は、定期的な収入源という強みを持ちますが、この強みが活きるのは収入が減る老後だと考えています。
現役時代は、労働収入で生活費はカバーできますので、インカム収入を再投資することで、投資資金を作り、長期投資で複利効果を得ることができるわけです。
世界最大の投資家ともいわれる150兆円もの資金を運用している私たちの年金財源の一部を運用するGPIFもインカム収入を重視していますね。ご紹介します。
GPIFとは
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、私たちの年金財産を運用している機構です。
イメージ的には年金をすべて運用しているようにも勘違いされますが、違います。
GPIFは約150兆円(20年3月末)程度の資金を運用していますが、年金財源の9%程度でしかありません。
残りの約9割は、保険料と国庫負担で賄われています。私たちの年金財源は1500兆円以上ありますので、たまにGPIFの損失報道で「私たちの年金が危ない!」みたいな報道が出ますが、かなり間違った報道だといえます。(平成26年度末時点で1920兆円 第4回社会保障審議会年金部会年金財政における経済前提に関する専門委員会 資料2 H26年度末 参照)
年金制度は、現役時代から年金を受け取る世代への賦課方式(仕送り方式)であり、自分が積み立てをした保険料を受け取る方式ではありません。
GPIFの運用を支えるインカム収入
さて、本題に入りますが、GPIFの運用を支えているのが「インカム収入」です。
2001年度以降、19年度までにGPIFの累積収益額は57兆円にも上ります。
相場は凸凹がありますが、着実にお金を増やすことができているわけですね。
そのため、四半期ごとに出される収益報告で損失の場合だけ切り取って報道するのは、国民の不安をあおるだけの悪質なものと言えます(プラスの時は報道されませんからね)。
この57兆円の累積収益のうち、
インカム収入は、37兆円にものぼります。
実に累積収益額の、
65%がインカム収入
によるものです。
グラフを見てもわかるように、インカム収入の累積額は必ず右肩上がりですので、長期運用で積み重ねるほどに大きな力を発揮しますね。
GPIFは、これまで37兆円ものインカム収入を得ています。
年 金 積 立 金 の運 用は、基 本 ポートフォリオを定 め、これを長 期にわたり維 持 することにより収 益を得ていくものであるため、保 有しているだけで 一 定 の 収 益が見 込 めるインカムゲインは重 要 で す。特に、キャピタル ゲインは市 場 価 格 の 変動により短 期 的には評 価 損となることもありますが、インカムゲインは市 場 変 動 の 影 響を受けにくく、かつ、常にプラスの収 益を得ることができます。 ~GPIF 2019年後業務概況書~ 下線は筆者
変動を受けにくく、安定したプラス収益を得られるのは魅力的ですね。
インカムゲインと複利効果
インカムゲイン(インカム収入)と複利効果のコラムも掲載されています。
キャッシュと保有せずに、得られたインカム収入を再投資することで、長期間で見ると複利効果を得ることができます。
インカム収入を再投資というのは、再投資によって元本を増やすことですので、翌年のインカム収入がアップすることになりますね。
私もインカム収入はそのまま再投資しており、毎年、再投資資金が増えることで、投資額の増加に寄与しています。
時間のかかる投資ではありますが、長期投資でコツコツと増やしていくには、良い手法だと感じています。
GPIFの運用資産割合
参考までにGPIFの運用資産割合です。
ちなみにGPIFが保有する全銘柄も見ることができます。
株式の割合は国内・外国で50%となっていますね。その他は債券での運用となっています。
国債での運用も多く35%となっていますね。
分散投資をすることで、リスクを抑えつつ、インカム収入メインで安定した収益を増やしていることは参考になります。
私は、ほぼ国内個別銘柄でポートフォリオを組んでおり、債券は保有していませんが、リスク許容度に応じて適度な分散投資はしておきたいですね。
インカム重視の投資
インカム重視の投資は、受け取る配当金に譲渡所得税がかかってしまうので、複利効果をそいでしまうというデメリットもあります。
ただ、これは投資額にもよりますが、NISAを利用することで緩和できますね。
デメリットがある一方、インカム収入という収入源を作っていくことができるので、労働収入に変化があった際のクッションのような役割を果たしてくれます。
GPIFが累積収益の6割以上をインカム収益で手に入れている点は、長期投資を実践してきた結果なので、とても参考になりますね。
配当余力があり、増配力の高い銘柄は、業績がいいことも多いため、インカム投資先としては有望だと考えています。
私もコツコツと増やしていけるよう、長く投資を続けられるよう、退場しないように投資を続けていきます。
以上、GPIFの投資についてでした。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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