2020年も株式市場が幕開けしました。
大発会は、451円(1.91%)も下げる大きな下げで新年スタートです。
私の投資方針は、安定配当株と配当成長株への投資をして、安定した配当金を得ることを目的にしています。
2020年1月6日時点の気になる高配当株のランキングを作成してみました。
日経平均株価は大きく下げ
日経平均株価は大きく下げました。
イラク情勢が悪化していることが主な要因のようです。
このままズルズルと下がるのか、一時的なものなのかは分かりません。
慌てた狼狽売りだけはしないことです。
私は過去に狼狽売りを何度かしましたが、ほぼ底で売っていますw
自分が弱気になるときこそ、保有株の財務指標を改めて読み、投資した理由を確認し、保有している理由を確認することが大切です。
財務が良く、キャッシュが回っている企業であれば、そう簡単にこけることはありません。
安定高配当株を保有しよう
私は、安定して配当を得られるような銘柄への投資を基本としています。
2019年は税引き後で約140万円の配当金を受け取りました。
配当金投資のメリットは、
- 安定した配当収入が手に入る
- 得られた配当金を再投資することで複利運用が可能
- 配当金がクッションとなって株価が底堅い
- 配当成長力の高い銘柄は株価上昇も狙える
特に定期的に入ってくる配当金は、家計にもプラスです。
生活費に使うわけではありませんが、その配当金を投資に回すことで、複利運用が可能です。
お金がお金を生む流れを作れますね。
私たちの年金の一部は、年金資産を運用する市場のクジラGPIFが投資で運用しています。
そのGPIFが、次のように述べています。
インカムゲインは確実に得られる利益であり、景気変動の影響を受けにくい
管理運用法人の収益のうちインカムゲイン(利子・配当収入、13 ページ参照)は、資産の時価変動に関わらず安定的に一定の収益が見込めるものですが、キャッシュとして保有せず、自動的に再投資しています。
これは、長期投資家の場合には、インカムゲインをそのまま再投資に回した方が、長い期間で見れば大きな複利効果が得られるからです。
長期投資をしていくうえで、インカムゲインは長い期間で複利運用が可能となり、安定した収入を得られるのも魅力ですね。
インカムゲインの累積は右肩上がりしかありえないんです。
高配当利回りランキング
それでは、高配当利回りのランキングを見てみましょう。
私が気になる銘柄なので、全銘柄ではありません。あしからず。
特別配当などを除いています。
配当利回りトップは、日本たばこ産業(2914)JTの6.48%!!ですね。
12月銘柄なので権利確定日後の売りに加えて、大発会も下げていましたので、配当利回りが上昇しています。
配当利回りが高いことにはそれなりの理由があるものですが、JTは16期連続増配中と上場以来一度も減配してない安定配当銘柄。
配当金を増やすには少し持っていてもいい銘柄ですね。
配当性向が高い高配当株
配当性向は、利益に対してどれだけ配当金を出しているかを見る指標です。
安定配当株に加えて、配当の成長を享受するには、配当性向は低いほうがいいです。
高すぎる配当性向は、増配余地が低いです。
また、高配当株は、事業は成熟期に入っているので、成長力が乏しいことも多く、配当性向を挙げて配当金を増やす傾向にあります。
配当性向が100%を超えるような銘柄は、避けたほうが無難です。
配当性向が100%を超える銘柄は、
- ポーラ・オルビス(4927)
- ニコン(7731)
- LIXIL(5938)
- キヤノン(7751)
などがありますね。
みらかHD(4544)もほぼ100%の配当性向となっており、増配余力が乏しいです。
配当性向が高い銘柄は、減配リスクも高くなり、減配すれば株価下落とセットで資産棄損するリスクがあります。
ノエビアやセイコーエプソンも興味を持っていましたが、意外に配当性向が高かったですね。
ソフトバンクのように、事業が安定かつ成長しており、配当性向80%を目安に配当すると明言している銘柄もあります。
DOE(株主資本配当率)ランキング
配当性向のほかに、DOE(株主資本配当率)という指標があります。
DOE(株主資本配当率)=配当総額÷純資産
- (配当総額÷当期利益)×(当期利益÷純資産)
配当性向×ROEで計算することができます。
配当の指標としては、単年度に稼いだ純利益に対する配当の割合を示す配当性向が一般的だ。
しかし、純利益は年度によって変動が大きく、配当性向だけを基準にすると配当金額が安定しなくなることもある。
一方、DOEの場合、ベースとなる株主資本は株主が出資した資本に、これまで蓄積した利益剰余金を加えたストックであり、比較的変動が少ない。
株主資本に対して、どれだけ配当に回しているかという指標ですので、配当性向で見るより安定しています。
1位は、ソフトバンク(9434)!!
このなかでは、5G銘柄としても人気のアルテリアネットワークス(4423)が注目ですね。
昨年、配当利回り4%超えのときに保有していましたが、一度利確してしまい、そのあとも株価が伸び続けるという・・・(泣)
富裕層の資産管理で成長している青山財産ネットワークス(8929)も、DOEが高いですね。
ミックス係数(PER×PBR)で見た割安銘柄
損失を防ぐために、できるだけ割安な銘柄に投資したいですね。
バリュー投資で注目の指標は、ミックス係数(PER×PBR)です。
- ミックス係数とは、バリュー株投資の祖グレアムが編み出した指標。
- PERとPBRを掛け合わせて、22.5未満(PER×PBR)の銘柄を言います。
ミックス係数(PER×PBR)ランキングで見てみましょう。
日本郵政(6178)は、子会社かんぽ生命のゴタゴタでやや投資する気になりませんが、指標面では激安です。
注目は、昭和電工(4004)ですね。
日立化成の買収、昭和電工は非常に注目企業です。
昭和電工、穴吹興産、三井住友フィナンシャルグループ、丸紅、FJネクストなど全部ほしいですw
高ROEランキング
最後に、ROEでのランキングを見ておきましょう。
ROEが高い銘柄は、どれだけ株主資本を効率よく使って利益を上げているかが分かります。
- Return On Equityの略称で和訳は自己資本利益率。企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合。
- ROE=当期純利益÷自己資本 または ROE=EPS(一株当たり利益)÷BPS(一株当たり純資産)。
- 「投下した資本に対し、企業がどれだけの利潤を上げられるのか」と最も重要視される財務指標
- ROA:総資産に対する利益率。当期純利益÷総資産×100
- ROIC:(投下資本利益率、Return on Invested Capital)とは、税引後営業利益を投下資本で割ることで求められる指標。
1位は東海カーボン(5301)ですね。
黒鉛電極の需給ひっ迫で株価は下落していますが、高収益企業ですね。
ビーロット(3452)も注目。不動産開発企業として高成長。
アルテリアネットワークス(4423)がまたしても出てきましたね。
Excelを無料でダウンロードすることができます。入れ替えも自由!
高配当でおすすめ銘柄は
バリュー投資の観点で、
- ミックス係数(PER×PBR)が低い銘柄
- ROE 16%以上
- 配当性向 50%以下
で探してみました。
アルテリアネットワークスはミックス係数が高いので、外れてしまいましたが、次の銘柄は指標面で割安でなかなか良さそうです。
保有株もいくつか入っていましたが、昭和電工(4004)が気になりますね。
ちょうど12月権利確定の権利落ちでも下げているので、ちょうどいいかもしれません。
日本エスコン(8892)も、注目しておきたい銘柄にしています。
今回は高配当株の100銘柄を任意に選んでみました。
そのなかから、配当性向やROEなど、いくつかの指標でランキングを見てみました。
投資する際にミックス係数は参考指標になりますね。
Excelを無料でダウンロードすることができます。ミックス係数(PER×PBR)付きですので、バリュー投資先探しにもお役立てください。
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