日本株の個別銘柄への投資を中心に、株式投資をしています。
個別銘柄に投資する際に欠かせないのが、業績の確認ですね。
普段、決算資料をよく読んでいるのですが、将来どんな目標を持っているのかを確認するのに適しているのが「中期経営計画」ですね。
3年(長くて5年)の中期経営計画を出している企業は多いです。
個別銘柄を投資する際には、この中期経営計画を見ておくことも大事ですね。
野心的な中期経営計画を発表している3銘柄を見てみました。
会社の自信を見てみる!中期経営計画を確認しよう
中期経営計画とは、企業が中期的にめざす方向性を示したものであり、上場企業の場合は定量目標(売上高、利益、株主還元)などを示してくれていますね。
概ね3年程度が多い印象ですが、なかには5年といった長い期間を見据えた計画を立案しているところもあります。
中期経営計画を見て、会社の自信を知ることもできます。
保守的な会社やただ作っているだけというのもあるので、見極めるのは難しい面もありますが、一定の参考にはなりますね。
7164 全国保証
保有株である全国保証は、住宅ローンの保証を手掛ける会社です。
全国シェアはトップですが、まだ市場の1割程度と伸びしろ十分です。
22年度までの3か年の計画を公表しています。
20年3月期の売上高にあたる営業収益は452億円でしたので、3年後は530億円を目標にしていますね。
3年で17%増という目標ですので、それほど野心的ではありません。
営業収益は
- 17年度⇒18年度(9.1%)
- 18年度⇒19年度(4.6%)
- 19年度⇒20年度予想(5.3%)
と大きく伸びてはいませんが、着実に増収増益をしている会社です。
急成長する企業ではありませんが、安定成長株として魅力的ですね。
ここは株主還元にも積極的で上場来9期連続増配を続けており、22年度には1株144円(19年度は95円)と大きく増やす方針です。
株主還元に触れていない中期経営計画もありますが、全国保証のように触れている会社もあります。
株主に対するメッセージでもありますので、期待しています。
6195 ホープ
では、野心的な中期経営計画を発表している会社を見ていきましょう。
ホープは、自治体向けの支援をしている会社でBtoGの会社ですね。
行政マガジン「ジチタイワークス」や2018年電力販売事業(自治体への販売)に参入し、これが大当たりして、莫大な収益を上げています。
電力の卸売業ですね。自治体も財源確保や経費削減はよく言われますので、ホープはその時代の流れを捉えた事業をしていますね。
6月期決算の会社ですが、
売上高は、前年比で
- FY18年⇒19年(+70.2%)
- 19年⇒20年(+273%)
- 20年⇒21年予想(75.6%)
すさまじい伸びを見せています。
この売上高を23年度には420億円と20年度のほぼ3倍という急成長を計画しています。
営業利益についても、前年比で
- FY18年⇒19年(+171.9%)
- 19年⇒20年(+1072.4%)
- 20年⇒21年予想(22.5%)
すごい伸びですね。
ホープはAIを活用して、価格予測の精度を上げながら、安く電力を仕入れて、自治体に販売しています。
電力の仕入れが高くなれば、それだけ利幅が落ちますので、利益変動の大きい事業ということをチェンジの社長が言っていました。
低価格で推移しているうちは、ホープにとって追い風ですし、また、価格予測の精度を上げることで安定した収益を出せそうですね。
入札ノウハウの蓄積など、今後のホープは成長期待が強いです。
中期経営計画も力強いですね。
3562 No.1
No.1は、小規模事業者向けにOA関連商品販売、情報セキュリティ機器販売、業務支援などを手掛けている会社です。
また、自社企画の情報セキュリティ商品の需要が強く、業績も好調です。
小規模事業者や個人事業主がターゲットですので、決裁権限のある社長との距離が近い点もビジネスメリットがあります。
24年2月期までの中期経営計画を打ち出しており、
- 売上高は15%成長
- 営業利益は37%成長
と野心的な計画を打ち出しています。
売上高は約1.5倍、営業利益は約2倍にする計画ですね。
日本の9人以下の企業数は約350万社ですが、同社がサポートできているのは約1.2万社ですので、まだまだ開拓余地があります。
また、株主還元は増配を続けています。
配当性向30%をめどに、配当を増やす政策ですので、還元も期待できますね。
ビジネスホンやプリンターなど業務に必要なサポートは当然のこと、セキュリティ対策、Wi-FiなどのITサポートを手掛けており、同社に頼むと一挙にしてくれる点が小規模事業者にとってもメリットありますね。
3663 アートスパークHD
クリエイターサポート事業(マンガ・イラスト・アニメ制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」販売)、UI/UX事業(自動車中心の組込ソフト開発)を展開しているアートスパーク(事業展開はそれぞれ子会社がしている)。
クリエイターサポートソフト「CLIP STUDIO PAINT」は全世界で900万本以上出荷しており、人気の高い商品です。
世界中で販売されている点、東映アニメーションに採用、教育機関にも採用が続いているなど、クリエイターにとって、欠かせないアイテムとなっています。
また、定額課金のサブスクモデルですので、安定収益が期待できますね。
UI/UX事業は、自動車販売に影響を受けますので、苦戦していますが、自動運転などの普及に伴い需要増が期待できます。
中期経営計画では、かなり野心的な数字を発表しています。
売上高は、20年12月期予想の実績から最終年度となる25年12月期に対して、
約2倍の売上増
を見込んでいます。
また、営業利益については、同期間で、
約8倍の営業利益増
とすさまじい計画を打ち出しています。
クリエイターサポートソフト「CLIP STUDIO PAINT」の事業は、営業利益率も19年12月期の19%から25年12月期の35%にまでと収益力もすさまじい上がりを見せますね。
どこまで株式市場に織り込まれているかは分かりませんが、アニメなどクリエイター必須のアイテムとして期待できます。
少しずつ保有し始めていますが、6期連続増配を続けており、増配株としても注目です。
中期経営計画を見ると、かなり自信がありそうですね。
会社の中期経営計画で自信を探ろう
将来の業績のことは、なかなか経営者であっても読めるものではありません。
これから業績は伸びていく会社なの?
将来のことをどう考えているの?
こんなときには、会社が出している中期経営計画を読むことが大事ですね。
ホープのように、投資家もビビっとくるような計画が出されるとワクワクしますね。
毎四半期ごとの決算も楽しみになってくるものです。
決算資料だけではわからないこともあるので、中期経営計画を出している会社は積極的に見るようにしておきましょう。
今回取り上げた銘柄では、ホープ以外を保有していますが、ホープも買いたい。
ポートフォリオを考えながら、会社の計画を見て、投資先を考えてみましょう。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
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