結婚するときって、相手への気持ちなどを優先して当然なのですが、「住まい」(家)に対する価値観が合うことって大事です。
「賃貸住まい」なのか、「マイホーム」なのかでかかってくるお金は変わってきますね。
もちろん、お金だけではなく、住まいに対する満足を考えることが大事ですが、お金の話は無視できないものです。
なぜなら、人生で最もお金のかかるのが住居費だからです。
家に対する価値観が貯まる家計に影響する!?
例えば、「賃貸派」と「マイホーム派」で夫婦間で意見が分かれた場合、そのすり合わせは大変です。
想像してみてください。
賃貸のほうがいいと思っている人をマイホームに考えを変えるのはなかなか難しいです。
そして、お金の決定権がバラバラであれば、なおさら大変ですね(例えば、賃貸派の夫がお金の決定権を持っている)。
賃貸のほうが、隣人リスクなどに備えやすいこともあり、気軽です。嫌ならすぐに引っ越せばいいのです。
一方、マイホームの場合は、「売る」か「貸す」かのどちらかをしなければ、引っ越しできません。なぜなら、多くの場合は住宅ローンを借りているため、その住宅ローンを返済する方法をとらなければ、移転先との二重の住居費がかかり、家計が持たないからです。
マイホームが有利か?賃貸が有利か?
永遠のテーマです。
よく雑誌などでマイホームと賃貸のお金のシミュレーション比較があります。
これは少し条件を変えれば、簡単に結果が変わるので、私は全く意味がないと思っています。
こうしたシミュレーション比較は、「ずーっと賃貸」の場合と「持ち家」を比較していますが、人生はそう単純ではありません。
賃貸→持ち家→賃貸という形で、ミックスもありうるからです。
持ち家と賃貸のお金の比較
持ち家の場合、ランニングコストは次のようなお金がかかりますね。
戸建て | マンション | |
住宅ローン | ○ | ○ |
管理費 | △(任意) | ○ |
修繕積立金 | △(任意) | ○ |
駐車場代 | ×(不要) | ○(借りる場合) |
駐輪場代 | ×(不要) | ○(借りる場合) |
固定資産税 | ○ | ○ |
マンションのほうが管理費や修繕積立金が強制的に徴収されますので、やや不利かもしれません。ただ、貸しやすさや売りやすさはマンションのほうが有利ですね。
戸建ての場合、修繕積立金はマンションのように強制的に貯める必要はありませんが、20年経てばボロも出てくるので、やはり毎年貯めておくほうが無難ですね。
築30年で800万円くらいはかかりますし、実家ではリフォームすることで2,000万円かかっていました。
では、賃貸のほうが住宅ローンの利子も不要だし、お得なのでは?と思いがちですが、それは違います。
部屋を貸す側の大家の視点で見ると、「家賃収入」がすべてですので、その収入で支払うべきものをすべて支払うように設定されるのが普通です。
家賃の内訳を見てみると、
- 不動産融資の元本
- 不動産融資の利息
- 不動産会社への管理委託費
- 修繕費
- 固定資産税
- 家主の利益
ですね。
家主も慈善事業で部屋を貸しているわけではないので、自分たちの手残り(利益)を見据えて、家賃設定をしています(なかには手出しになっている物件もありますが)。
持ち家の場合は、「家主の利益」を気にする必要がない分、安いかもしれません。
持ち家と賃貸では、スペックの違いもありますので、やはり単純に比較は難しいです。
持ち家で圧倒的に不利なのはイニシャルコスト
はっきりしているのは、持ち家と賃貸では、持ち家のほうが圧倒的に初期費用が高いです。
持ち家の場合、
- 新築 物件価格5%程度
- 中古 物件価格10%程度
かかってきます。
3,000万円の物件であれば、150万円~300万円はかかってきます。
我が家は新築マンションを購入して、約200万円ほどかかりました。
マイホームの隠れたコスト
また、マイホームの場合は、「自分たちの城」意識が出てくるので、良いものを買おうと思う気持ちが生まれます。結果、予算が膨らみ、支払いがしんどくなるというパターン。
賃貸では立地や払える家賃重視なので、スペックを上げていこうというのはあまり湧かない感情ですね。
そう考えるとマイホームのみ「隠れたコスト」は、スペックアップのための予算アップであるといえます。
結婚の際には、「住まい」に対する考え方って聞いておいたほうが無難です。
マイホームのほうが所有リスクもあり、壊れたものはすべて自分たちで負担する必要があります。台風や震災などの災害を想像してみましょう。
火災保険があるとはいえ、そうしたリスクもあります。
賃貸は所有リスクを負う必要がないので、家主の利益を払うだけのメリットがあると考えれますね。
個人的には、「売れる」「貸せる」物件に限れば、マイホームのほうがいいと思っています。
ローン完済すれば、住居費を圧縮できるので、収入が細る老後を考えると、マイホームのほうが安心です。
固定資産税を含めても月3万円程度の住居費で済みますが、賃貸だと同じスペックだとそれ以上するのは必至ですからね。
住まいとお金を考えておこう
「住まい」に対するお金のかけ方は、人それぞれです。
多くの人にとって、最も大きなお金をかけるわけですが、夫婦間でその考えが合わなければ、もめごとに発展しかねません。
結婚するときって、「結婚式どうする?」「新婚旅行どうする?」などの話はしますが、住まいはとりあえずこの部屋がいいねって決めちゃうことって多いと思うんですよ。
お金の価値観はピッタリ合うことは少ないですが、似たような価値観であることで貯まる家計にもつながります。
支出額の大きい「住居費」はその最たるものですので、夫婦できちんと話しておくのがいいですね。
ちなみに我が家の場合、今回の震災の話のこともあって、次のような会話をしてみました。
震災などがあると持ち家を持つ所有者リスクが大きいね。たった一度で修復できない経済的ダメージを受けることもある。
分譲マンションであれば倒壊する心配は小さい。スペックの弱い賃貸マンションのほうが住んでて不安だった。
所有者リスクは、賃貸の場合すべて大家だけど、マイホームはすべて自分たちだよ。停電でエレベーターが止まったりすると、マンションはしんどいよね。同じマイホームなら戸建てのほうがいいのかも。
戸建てのほうが地震のときは不安。やっぱりしっかりした建物のほうがいい。エレベータは止まっても、そのことを想定して階段で登れる階数を選んでいるから、生活はできそう。
そう考えると、分譲マンションは安心度は高いね。所有者リスクは火災保険や地震保険でカバーできる部分も多いから。
会話の一部ですが、「災害に対するリスク」を踏まえながら、住まいに対するお金をどうかけるかも考えて、分譲マンションを選びました。
賃貸に住んでいたときは、大きな台風が来た時も恐いと言っていたので、住む安心感というのも大事なんだと思います。
戸建て賃貸でもいいんじゃないかという気持ちも若干ありますが・・。
住まいに対してどのようにお金をかけていくか。
20代、30代は住宅ローンを組むという選択肢を取りやすいです。
これが年齢を重ねると、定年までの収入総額が減ることなどから住宅ローンは使えない可能性もでてきます。
若いというのは武器ですね。
収入は少なくても、住宅ローンを選ぶ選択肢もあるので、住居に対する自由度もあります。
夫婦で家にどれだけお金をかけていくか?を話し合っておくのも大事なことですね。
もし、マイホーム購入で夫婦の意見が一致しているなら、今すぐ行動を起こしましょう。
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