結婚相手に求める年収は600万円というのが希望としては多かったりするようですが、年収600万円というのは一つ目安になるのでしょうか。
クレヨンしんちゃんの家庭は年収600万円程度のようですが、実際、年収600万円がどのくらいいるのでしょうか。
国税庁が毎年発表している民間給与実態調査(平成29年)を覗いてみました。
また、年収600万円で実現できる「住宅ローン」「子どもの進学」「ふるさと納税」についても見てみます。
年収600万円はどのくらいいるのか
年収600万円を手に入れている方が、男女合計、男性、女性の別にどのくらいいるのか見てみましょう。
男女合計では全体の6%程度
まず、最初に男女合計で見てみましょう。すべて事業規模別データの全事業規模のものとなります。
700万円以下の欄が、年収600万円台です。
なんと全体の6%程度しかいません。
思いのほか低い割合です。
年収600万円以上(~2,500万円超え)となると、全体の13.6%となっています。
年収1,000万円プレーヤーともなると、わずか3.3%・・・。
クレヨンしんちゃんの野原家は、安月給とか叩かれていますが、むしろ平均より高い収入の家計だと言えますね。
しかも、しんちゃんの年齢を考えると、まだ30前後で600万円というのはかなり高給の部類・・・。
男女合計の年収600万円
- 全体の6.3%
- 月給 43万0,000円
- 賞与 130万1,000円
となっています。
男性で年収600万円台は9%
次に男性だけで見てみましょう。
男女合計よりは多いですが、8.9%となっています。
男性だけで見ると、年収600万円以上(~2,500万円超え)となると、全体の29.4%と3人に1人が年収600万円以上となっています。
年収600万円というのは一つの目安なのかもしれません。
憧れは1,000万円以上ですが、わずか5.1%しかいません。
うちの会社の場合は、管理職にでもならないとそうなりません。
50代半ばくらいでしょうか・・・そこまでにはセミリタイアしたいですが。
男性の年収600万円
- 全体の8.9%
- 月給 43万2,000円
- 賞与 128万6,000円
となっています。
女性で年収600万円は2.5%程度
続いて、女性だけで見てみましょう。
男女合計よりは少なく、2.5%となっています。
女性だけで見ると、年収600万円以上(~2,500万円超え)となると、全体の5.9%と少なくなっています。
女性の年収600万円
- 全体の2.5%
- 月給 42万3,000円
- 賞与 138万1,000円
となっています。
ボーナス(賞与)だけで見ると、100万円超えと平均の数字ではありますが、男性や男女合計よりも高くなっていますね。
年収600万円だとどのくらいの住宅ローンを組めるのか
年収600万円というのは、10%程度しかいません。
我が家では、住宅ローンは夫が組んでいますが、男性で見た場合、どのくらいの住宅ローンを組むことができるものでしょうか。
もう一度、先ほどの情報を載せます。
男性の年収600万円(再掲)
- 全体の8.9%
- 月給 43万2,000円
- 賞与 128万6,000円
ボーナス払いをしないと仮定すれば、
- 月給 43万2,000円
となっています。
手取りはおよそ80%程度ですので、
- 手取り月給 34万5,600円
が自由に使えるお金と言えますね。
住宅ローンはどのくらい借りられるのか
では、年収600万円で住宅ローンをどのくらい借りることができるのでしょうか。
楽天銀行で年収から借入可能額を試算することができます。
年収600万円だと、フラット35(金利1.27%、35年元利均等返済)を条件にしてみると、
なんと、
5,931万円
もの借入ができます。
年収の10倍くらいですね。
では、毎月返済額を見てみましょう。
毎月返済額は175,000円!!
借入可能額をそのまま借りると、毎月返済額がすごいですね。
年収600万円の毎月の手取り額は34万5,600円程度ですから、収入の半分が住宅ローンとして消えていきますね。
管理費や修繕積立金、固定資産税を考えると、収入の7割近くが住居費に消える計算です。
借入可能額通り借りると、破産まっしくぐらですね。
住宅ローンを借りる際には、毎月返済額から逆算して借入可能額を見るのがおすすめです。
住宅金融支援機構のシミュレーションサイトで見ることができます。
そちらで試算してみると、
30万円×25%=毎月返済額75,000円で、金利1.27%(35年借入)で試算すると、
借入可能額は2,542万円
となります。
年収600万円だと、妥当な借入額だと言えます。
年収から見る借入可能額は使い物にならないね
子どもの進学はどのくらい?
親の年収によって、子どもの学歴が変わってくるという調査があります。
東京大学 大学経営・政策研究センター「両親年収別の高校卒業後の進路」によると、次のようになっています。
これを見ると、年収600万円であれば、4年生大学に着目すると、およそ半分くらいの進学率となっていますね。
子どもの教育費は高額です。お金だけではありませんが、お金がかかるのも事実です。
多くは、大学の4年間が親にとっての踏ん張りどころと言えます。
数百万円は覚悟しなければなりません。
ふるさと納税はどのくらいできるか?
年収600万円ってそれほど贅沢できないね・・という実感ですが、ふるさと納税は魅力的です。
ふるさと納税は、実質2,000円で自治体の特産品を手に入れることができます。
年収600万円だと約7万円くらいは、年間することができますので、お肉や果物などを手に入れて、ふるさと納税生活を楽しむことができます。
我が家も、毎年、マンゴーやシャインマスカットなどをもらって、家族に喜んでもらっています。
さとふる やふるなびを利用することで、魅力的な返礼品に出会うことができます。年収600万円では贅沢は難しい
再度、掲載になりますが、年収600万円のスペックです。
男女合計の年収600万円(再掲)
- 全体の6.3%
- 月給 43万0,000円
- 手取り月給 34万5,600円(額面の8掛けで計算)
- 賞与 130万1,000円
手取り月給は約35万円ほどです。
十分な金額ではありますが、教育費や老後資金の積立を考えると、この金額を考えると決して贅沢できるものではありません。
私の年収が600万円くらいだったけど、手取り20万円台・・・・あれ?!額面でボーナス100万円もないけど。。なにかがおかしい。
年収が上がっても、過度に消費を上げるのではなく、貯金余力を上げることで、投資に回して収入を上げる努力が必要ですね。
ダブルインカムの年収600万円だと、世帯年収は1,200万円にもなります。
いわゆるパワーカップルに近づきますが、そうなるとまた違った世界が見えてきますね。
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