マイホームを購入すると住宅ローン控除を受けることができます。
サラリーマンなど年末調整を受ける方は、入居して最初の年に確定申告をする必要があります。
確定申告をしないと住宅ローン控除を受けることができませんので、ご注意ください。
職場で、確定申告をしていないくて住宅ローン控除を受けていない人がいました(還付申告なので、5年前に遡ることができるのでそれを利用して控除を受けていましたが)。
年末調整を受けている方であれば、2年目以降は年末調整で住宅ローン控除を受けることができます。
我が家も今年の確定申告で、住宅ローン控除を受けるため、確定申告をします。
マンションの場合、いろいろと持分の計算などややこしい部分もありましたので、そのあたりを共有しておきますね。
住宅ローン控除とは
住宅ローン控除は、年末ローン残高の1%が所得税を差し引いていくれる制度です。
これを税額控除と言います。
所得税で控除しきれなかった場合は、住民税から最高136,500円差し引くことができます(特定取得に該当しない場合は、97,500円が上限)。
この特定取得というのは、消費税8%に上がってからマイホームを購入した人です。
ただし、消費税8%後でも、個人から中古物件を購入した人は、特定取得に該当しません。
個人から買った場合は、そもそも消費税かかりませんからね。
住宅ローン控除は最高40万円!
住宅ローン控除は、一般住宅であれば最高40万円です。
入居年月 | 控除額の計算 |
---|---|
H26.4.1~H31.6.30 | 【一般住宅】4,000万円までのローン残高1% 最高40万円 |
(消費税8%) | 【認定住宅】5,000万円までのローン残高1% 最高50万円 |
我が家は、消費税増税前に購入しているので、住宅ローン控除は年額20万円しか受けることができません。
このあたりは、増税額とローン還付額との見合いでしたが、増税額で最初にお金を取られる方が嫌だったので、増税前に購入することになりました。
入居年月 | 控除額の計算 |
---|---|
H25.4.1~H26.3.31 | 【一般住宅】2,000万円までのローン残高1% 最高20万円 |
(消費税5%) | 【認定住宅】3,000万円までのローン残高1% 最高30万円 |
住宅ローン控除の注意
40万円所得税が戻ってくる!
と、思ってマイホームを購入して「あれ?40万円還付されないぞ?」ってウソのようなホントの話があります。
そもそも、所得税を40万円も払っていますか?そもそも4,000万円以上住宅ローンを借りていますか?
あくまで、自分が払った税金が返ってくる制度なので、払った以上に還付されることはないのです。
住宅ローン控除の必要書類
住宅ローン控除には役所に行かないともらえない必要書類が結構あります。
特に登記簿謄本は一番面倒くさいかもしれませんね。
法務局に行かなくても、オンライン申請をすれば、郵送で送ってくれるのですが、平日21時までしかシステムが稼働していないので、とても不便です。
せめて土日に使えれば・・・。
【住宅ローン控除の必要書類】
- 売買契約書や請負契約書の写し(購入価格が分かるもの)
- 土地・建物の登記簿謄本(原本)
- 住民票の写し(原本)
- 源泉徴収票(原本)
- ローンの年末残高証明書
詳しくは、こちらに書きましたので、併せてご参照ください。
住宅ローン控除の確定申告の書き方
さて、住宅ローン控除を受けるための確定申告書の書き方です。
国税庁のサイトから簡単に申告書を作成することができます。
国税庁HP 令和2年分 確定申告
事前準備
国税庁のサイトに入れば、あとはクリックをしていくだけです。楽ちんです。所要時間は30分もあればできると思います。
さきほどの必要書類を準備しましょう。
e-taxは、個人的には面倒くさいので「書面提出」にして、毎年、郵送で確定申告書を提出しています。
パソコン環境はとりあえず、チェックで。
事前準備はこれで完了。
所得税の申告です
給与所得のみの場合は、一番左から作成します。そのほかに所得がある場合は、真ん中から始めます。
先ほどと繰り返しになりますが、印刷して税務署に郵送をするので、それにチェック。
申告者の生年月日を忘れずに入れましょう。
所得は、「給与のみ」にチェックを入れます。
給与の支払い箇所は、基本「1か所のみ」だと思いますので、そこにチェック。年末調整も終わっていますよね。
「住宅借入金等特別控除」にチェックを入れます。長い名称ですが、住宅ローン控除のことです。
源泉徴収票から必要なデータを入れよう
今年からとても分かりやすくなっています。まず、源泉徴収票を手元に用意してください。
①支払金額、②源泉徴収税額などをそれぞれ入力していきます。
小ネタ。
昨年までは、②は給与所得控除後の金額を入力する必要がありました。
控除された金額を入力します。誤って、入力するとエラーが出ちゃいます。
こうしたミスもなくなりましたね。
年少者がいるのか、など源泉徴収票に記載の通り、入力をしていきます。
源泉徴収票のどの部分の金額を入れていいのかが、一目でわかるので間違えにくいですね。
源泉徴収票からの入力は全部で4ページ。最後になります。
最後に、源泉徴収票を発行している勤め先の名称を記入すると終わりです。
住宅ローン控除はふるさと納税(寄付金控除)と併用することができるので、ふるさと納税をしている場合は、合わせて必要なデータを入力しましょう。
登記簿や契約書を用意しよう
税額控除である「住宅借入金等特別控除」から入力していきます。
「新築」を購入したか、「中古」なのかでチェックポイントが違うので、確認してチェックしましょう。
住宅ローン控除を受けるには、様々なな条件があります。
適用除外の項目は、すべてチェックをしません。チェックがあると住宅ローン控除を受けることができないですからね。
ここがちょっとややこしいです。
マンションの場合、売買契約書では、土地●●●円、建物●●●円とは書かれていないことが多いです。
つまり、土地の値段がいくらなのか、建物の値段がいくらなのか、契約書からは分からないのです。
消費税は、契約書に書かれているので、そこから建物価格を推測します。土地価格には消費税はかからない(非課税)ですので、建物価格は消費税から算出することができるのです。
建物価格の算出方法
①消費税金額÷(5%または8%)=A
②A+消費税=B
Bが建物価格です。
ちなみに、面積や持分などは、登記簿謄本で確認することができます。
マンション特有 持分
マンションは、敷地を住人で共有していますので、持ち分があります。
登記簿に記載している1棟の総面積を計算しましょう。登記簿に合計面積を書いてくれているといいんですが、書いてくれていません。電卓電卓・・・・。
あなたが所有する専有面積を記入します。
ここまで来たら、もう終わりです。必要書類である「ローン残高証明書」の金額を入力しましょう。
ちなみに、マイホーム購入にあたり、贈与を受けている場合は、その金額も入力します。
今年の年末調整に必要な書類をもらおう
今回の確定申告が終われば、次回からは年末調整で住宅ローン減税を受けることが出います。
「控除証明書」が「要する」にチェックをしておきましょう。
共有している場合は持ち分を
共有にしている場合は、それぞれの持ち分を記載します。
住宅ローン控除を受けます!
住宅ローン控除を受けるので、一般住宅の場合は、一番上にチェックを入れます。
20万円の所得税還付が確認されました。
ちなみに、ふるさと納税もしている場合は、ふるさと納税分も加算されて還付されます。
※金額はダミーです。
最後は印刷して終わり
途中で時間が無くなってしまった場合や、データを保存したい場合は、必ずデータを保存しておきましょう。途中からの再開もできますし、来年もほかの確定申告がある場合利用できます。
印刷は、自宅にプリンターがなければ、セブンイレブンのネットプリントが便利です。我が家もこの方法で印刷します。
注意点!2年目は年末調整
住宅ローン控除は、2年目から年末調整で住宅ローン控除を受けることができます。
税務署からの控除証明書が必要なので、必ずチェックしておきましょう!
例年10月末ごろに送付してもらえます。
2年目に一挙に送られてくるので、なくさないようにしましょう。
控除証明書が紛失した場合は、税務署に申請を出すと再交付してもらえますよ。
参考 年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除関係書類の交付申請書
マイナンバーは2017年から
マイナンバーの入力が必要になります。必要書類を用意しておきましょう。
住宅ローン控除は大きい!
我が家の場合は、10年間で200万円の所得税還付がある予定です。マイホームと賃貸で迷ったときには、マイホームの様々な税優遇も知っておくべきですね。
マイホームを購入すると、これからは固定資産税がかかってきます。
税金を少しでも安くする方法にnanacoを利用した方法があります。
固定資産税はnanacoで支払って、節税したいと思っています。
➡ 節税対策!nanacoモバイルにクレジットカードでチャージして税金を安くする方法
➡ nanacoカードにクレジットカードをチャージして税金を安くする方法とは?
住宅ローン控除2年目は年末調整
≫ 税金が20万円安くなった!2年目以降の住宅ローン控除「年末調整」の書き方
ではでは。
※疑問点は最寄りの税務署にお問い合わせください。
コメント
本当に助かりました!ありがとうございます。