投資環境が良くなるとついつい気持ちも財布も緩くなってしまいます。
「まだまだ上がるかもしれない」
「今のうちに乗り遅れないように投資しないと」
そんな気持ちが芽生えた時は、私の黄信号。
偉大なるアメリカの投資家、ウォーレン・バフェットはこんな言葉を残しています
「簡単そうに見える時ほど危ない。他人が貪欲になっているときは恐る恐る、周りが恐がっているときは貪欲に」
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書店の投資コーナーには、「1年で10倍目指す投資法!」など煽りのような投資本が
数多く並びます。
もちろん、そうした人はたくさんいると思いますが、投資環境が違う中、その方法を実践したからと言って、同じ果実を得られるかははなはだ疑問です。
焦らず、のんびりお金を増やす選択肢を私は取っています。さっさとお金を増やしたい気持ちは強くありますが、過去にはその気持ちから出る行動で失敗しているのです。自分の気持ちをコントロールしながら、投資していくのが私には合っています。
夜も眠れないほど気になる投資をしたいのか?
日中、株価が気になって仕事に集中できない自分でいたいのか?
答えはすべて「ノー」です。
夜もぐっすり眠りたいし、目の前のことに集中することの効果が高いことはよくわかっていますからね。
さて、いくつかの保有株を売却し、現金を少し増やしました。まだまだ株価は上がるかもしれませんが、現金を持ち「投資機会に投資できる環境を作る」ことも大事ではないでしょうか。
焦る必要はありません。いくらでも、チャンスは出てきます。
家族で話をし、投資資金をアメリカ株に振り向けるように考えています。
配当を出し続ける強い企業への投資は、毎年配当が増えるというキャッシュフローを創り出してくれます。
私と一緒にアメリカ株への投資を勉強していきましょう。
給料以外の収入を作ることは、将来の不安を減らし、選択肢を増やし、気持ちを明るくしてくれます。
配当を生み出す企業はどこだ?
アメリカ株に投資するにあたり、あまりにも膨大な企業もありますし、銘柄選びも骨が折れそうです。
今回の目的は、10年後の我が家の現金収入を増やすことが目的。
つまり、配当収入を得ることです。
まずは25年以上の増配銘柄と配当利回りに着目してみました。
25年以上増配銘柄をピックアップ
「The DRiP Investing Resource Center」を利用すると、Excelでデータをダウンロードできるので、自分でソートしやすいですね。
★2017年4月28日の株価によるデータ
25年以上連続増配をしている銘柄のなかから、こんな基準で選んでみました。
●配当利回り 2.5%以上(25年連続増配銘柄の平均値2.34%)
●配当性向 60%以下(同平均値51.45%)
●ROE 20%以上(同平均値17.02%)
配当利回りは高いほうがいいですし、配当性向が高すぎると増配余地が小さくなります。
また、バフェットの着目する投資効率を見る指標ROEも大事ですね。
この3つの指標を、ダウンロードしたExcelを利用すると一瞬でPickupできました。
こんな感じ。
まずは第一段階として、21銘柄に絞ってみました。
3つの指標のうち、2つ該当であれば抽出。あとはちょっと感覚も入れています。
増配銘柄をバフェット分析
以前記事に書いた「バフェットの銘柄選択術から見るアメリカ株分析を一覧にまとめた結果(2017年4月版)」で分析したツールを利用して、バフェット分析をかけてみます。
その前に、今回分析対象の銘柄はこれです。
企業名 | 概要 | ティッカー名 |
---|---|---|
AT&T Inc. | 通信会社 | T |
Target Corp. | ディスカウント | TGT |
Coca-Cola Company | 清涼飲料 | KO |
Altria Group Inc. | タバコ | MO ★ |
T. Rowe Price Group | 金融 | TROW ★ |
Procter & Gamble Co. | 消費財 | PG |
VF Corp. | アパレル | VFC |
Kimberly-Clark Corp. | 消費財 | KMB |
Eagle Financial Services | 金融 | EFSI |
Sonoco Products Co. | 梱包材 | SON |
Genuine Parts Co. | 電子資材等 | GPC |
PepsiCo Inc. | 清涼飲料 | PEP |
Johnson & Johnson | 消費財 | JNJ |
Wal-Mart Stores Inc. | スーパー | WMT |
McDonald’s Corp. | ファーストフード | MCD |
Bemis Company | 梱包資材 | BMS |
W.W. Grainger Inc. | 資材 | GWW |
Eaton Vance Corp. | ファンド | EV ★ |
Leggett & Platt Inc. | アパート運営 | LEG |
Erie Indemnity Company | 保険 | ERIE |
3M Company | 多角経営 | MMM ★ |
★は興味あり
知らない会社もあるので、また個別に調べていきます。
配当利回り2.5%以上のすべてを抽出しているわけではないですが、21銘柄の利回り一覧。
増配年数を知って驚愕
ちょっとグラフは、配当利回り順なので、でこぼこなって見にくいですが、30年、40年と増配している銘柄が多くてびっくり。
どれだけ魅力的・・!!
すごい・・・。もちろん、今後のことは分かりませんが、これだけ歴史ある増配記録を打ち出している企業だと、さすがに安心感がありますね。
資本効率のいい企業は?ROE編
ROEに着目した投資は、たびたび言われますし、その指標を目標値としている企業も多いですね。
※ 0(ゼロ)になっているのは、算出できてないため
さすがにROEが高く、魅力的な企業も多いですね。
バフェット分析をしてみる
疑似債券と見かけたバフェット分析を行ってみます。
今回はPER異常値もなさそうですので、そのまま掲載します。
11年後の期待株価と累積配当によるトータルリターンは次の通りになりました。
Eaton Vance Corp.(EV)を聞いたことがないので、確認しないと。
アルトリアグループ(MO)は、シーゲル銘柄でもありますが、リターンも高いですね。
参考までに、バフェット分析による11年後の期待株価まで何倍になるかを示したもの
純資産で計算した場合
純利益で計算した場合
11年後の現金収入増加をめざして
今回抽出した銘柄からもう少し掘り下げて、勉強をしていき、投資をしていきたいと思います。
例えば、配当利回りが3%の会社に100万円投資すれば、年間3万円の配当がもらえるわけです。毎年増配を繰り返す企業に投資すれば、実質の配当利回りは株価が一定と仮定すれば上がることになりますね。
銀行に預けても、数円、数十円の利息にしかなりませんので、配当の良い企業に投資するのは資金の振り向け先としてはいいですね。
こうした配当利回りのよく、増配銘柄に投資をするのは資金の預け先としてはとても心地いいように思います。
私はマネックス証券でアメリカ株を運用していますので、投資資金を振り向けていきます。
投資する資金を生み出せ
支出は簡単に増えます。いとも簡単に増えます。増やしやすいのです。
でも、収入は簡単に増やせないですね。特に、給料だけの収入に頼ってしまうとリスクも大きいと言えます。
これから我が家は何年か経つと、40代に突入します。要は、転職しにくい環境に(いまもそうだろうけど)入っていきます。
本業である仕事がすぐにこけたり、あるいは、自分がこける可能性は小さいのかもしれませんが、違う収入源を作り続けるというのは、必須なように思います。
もっと早く気づけばもっと早く準備できてよかったのでしょうけど、今気づいたのだから仕方がない。
今から始めるしかないので、10年後あのとき始めて良かったと思える投資を続けていきます。
自分の投資したお金のリターンに目を向ける。
10年後を見据えたときに、給料収入だけに頼らないために、生活防衛資金と言われる生活に必要な資金を除いて、そのお金を投資環境に置いていきたい。
ただ、失うわけにはいかない。
減らすわけにはいかない。
一時的に減ることはいいんですが、取り返しのつかない、退場せざるを得ないダメージだけは負ってはいけません。
投資で負けると投資で取り戻そうとする心理が芽生えますが、大抵うまくいくものではないと思っています。
そのため、徐々にでもいい。お金が増える仕組みを作っていくため、配当が増える投資を続けます(それ一本というわけではない)。
次回は、今回抽出した銘柄から、深掘りして最終的には3~5銘柄程度に絞っていこうと思います。
ではでは。
▼参考にしたデータ▼
バフェット分析ツール:http://forever-investor.com/investmentstrategy/analysis-tool/buffett_style_analysis_update/
▼利用している証券会社▼
家族の資金もアメリカ株に振り向けるべく、口座を開設することにしました。
公式 マネックス証券
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