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利上げ局面で住宅ローンは変動金利から固定金利に借り換えすべき?

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固定金利から変動金利(ソニー銀行)に借り換えたのですが、金利のある世界に対する認識が少し弱かったかなと反省しています。

そのあと日銀に関する本をたくさん読み、金利についても勉強した現在の心境としては、固定金利の安心感はあるのかなと思います。

我が家の場合は、住宅ローンの残債期間は25年、四半世紀もあります。

マイナス金利やYCCなど非伝統的金融緩和策は、効果よりも副作用のほうが大きいと考えられ、この先、その手法を使うことは難しいように思います。

物価高が続く中、できるだけのりしろを作れるよう、政策金利の引き上げは続くことでしょう。

【我が家の状況】

  • 住宅ローン残債期間は25年ほどある
  • 家計の金融資産は住宅ローン残債を上回っており、自己資本比率は高い状況

とはいえ、住宅ローンは低金利であり、できるだけ借りておくほうが良いと考えていますが、変動金利上昇のリスクは軽減しておきたいとも思います。

金利のある世界を甘く見ていた点は猛省すべきところですが、日銀リスク、円安リスク、人口おーなすリスク等を加味すれば、想定外の金利急騰があるかもしれません。

海外金利も4~5%の政策金利となっていますが、この状態は高インフレの高い金利とはいえ、日銀も1%以上の金利をしないとも限りません。

変動金利から固定金利に変えるべきか。

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変動金利の上昇ピッチによる

正直なところ、変動金利の上昇ピッチや金利の天井、またその期間などが分からない(予測できない)ので、比較がしづらいです。

現在想定されるような金利上昇(政策金利1%が天井)であれば、それほどビビることもないのですが、人口減少が続く日本においては、カントリーリスクもあるかもしれません。

やはり変動金利であれば、短プラ連動でかつ、5年ルールがあるほうが精神的には良いと思います。

固定金利が1.8%~2.0%と高いため、固定金利への借り換えは慎重さもいるでしょう。手数料もかかります。

我が家が借りているソニー銀行は、短プラ連動ではなく、5年ルールもありません。実際に借りてみてわかった自分の精神衛生面では、金利が気になる点であまり向いてなかったのかもしれません。

短プラ以上に上がるリスク

短プラ連動、5年ルールがあればそこまで気にならなかったのかもしれないですが、実際に読みにくい点は正直精神的負担もあります。

ソニー銀行は、スワップ金利やTIBORなどを指標としていますが、甘く見ていた点もあります。

短プラが0.15%引き上げた中で、ソニー銀行は0.25%を引き上げました。

また、その時期も短プラが上がった時期とは異なるため、金利上昇の先行感が高まるときには金利が上がりやすいと思います。

日銀の動きだけ見ておけばいいというものではないため、分かりづらい点は否めません。

TIBOR連動の楽天銀行は年間で+0.45%(2024年1月→2025年1月)も上げており、変動金利で唯一だと思いますが1%を超えています。

政策金利が1%になった際に、借りている金利がどの程度か分かりづらいという不安もあります。

物価高がどこまで続くかは分かりませんし、この先金利引き下げ局面もあるでしょうが、振り返れば耐えられるリスクも、渦中の時には、精神的負担もあるものです。

また、繰上げ返済を使うにも、利上げピッチが早い場合にはすぐにかき消されてしまう点も変動金利のデメリットとも考えます。

固定金利のデメリット・メリット

いわずもがなですが、固定金利のデメリットは、変動金利と比べて金利が高いことでしょう。

  • 金利の高さ
  • 利払い費が大きくなる可能性
  • 借換の場合は手数料負担(多くの銀行が手数料分も借入できる)

今のフラット35やメガバンクなどのように2%前後の金利であれば、借り換えをしようという思いは大きくならないです(もしかしたら振り返ると、あのときは低かったよねという時代が来るかもしれませんが)。

利払い費の負担が大きくなる点は覚悟のうえで、固定金利のメリットは金利が変わらない点を享受するかどうか、です。

たまたま25年固定金利で1%程度の銀行を見つけたので、今後のことも考えると固定金利に戻す点も選択肢かなと考えています。

変動金利の借り換えたのは、団信に加入していないなどの理由によるものでした。

【変動金利に借り換えた理由】

(フラット35)

  • 団信加入をしていないので、年齢も上がり、団信加入をしたかったこと(とくにがん団信をつけたかったこと)

(金融資産)

  • 借入当初と比較して金融資産が増えており、住宅ローンを上回っていること
  • 年間配当金が年間返済額を上回っていること
  • 自宅の価値が住宅ローンを上回っていること

もう一度借り換えしなおすと手数料分ももったいないですし、結果論としては利払い費も大きくなる可能性があります。

メリットは、金利が変わらない精神的負担がなくなることに加え、繰上げ返済しても押し戻されることがない点も挙げられます。

残債25年のうち後ろの10年は60歳を超えるため、収入が大きく減ることになり、利上げがある場合に負担感が出る可能性もあります。

これから教育費が膨らむので、固定費アップ要因や繰上返済した場合のキャッシュ減などを作ることにも葛藤があります。

新規借入の場合は、優遇幅拡大もありますが、すでに借りている場合にはそのまま利上げ=負担となり、いつぞやのスマホ買い替えのような感じで釣った魚には餌をやらない・やれない状況かと思います。

金利のある世界でどう生きるか

利上げ局面では住宅ローン世代にとってはマイナスのようです。

銀行の預金金利も上がりますが、その金利メリットよりも住宅ローン金利引き上げのデメリットが上回ってしまうからです。

ネット銀行を中心に定期預金の金利が高くなってきたので、10年ぶりくらいに定期預金を活用しました。今回の利上げ分くらいは金利収入で賄えそうです。

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変動金利の場合は、想定外の利上げに対応できるかどうか

変動金利で借りている場合、特に短プラ連動以外であればなおのことですが、想定外の利上げに対応できるかどうかは今一度検討が必要かなと思います。

金利のある世界を体感するようになり、実際に変動金利で借りてみたことで、自分がここまで金利に敏感になるのは正直想定しづらかったですね。

給料も上がりづらい就職氷河期世代であるため、利上げリスクは排除しておきたい気持ちが生まれてきました。

極めて低い固定金利を見つけたからこそこのような気持ちが出ているのかもしれません。もう少し早く見つけれれば良かったです。。

年間配当収入が住宅ローンを大きく上回っているので、給料の動向に関わらず、一定の安心感を持っていますが、一部繰上により返済額軽減を確実にできる固定金利のメリットはそれはそれで大きいようにも思います。

前向きに考えると、これだけ金利に関する勉強ができ、たくさんの本を読み、指標を読むようになった点は大きなメリットだったかなと思います。

金利のある世界で耐え続けられるかどうかは、各家庭において家計のバランスシートも確認しながら、確認することが必要でしょう。

【変動金利で借りる場合への対応】

  • 利上げピッチが早い場合、また、その期間が長い場合も耐えられるかを確認しておく
  • 無理のない範囲の金額を借りるのが原則

借換というのはホントに慎重にしなければならないなと思います。

いろんな本を読みましたが、想像以上に異次元緩和の副作用は大きいのかなと感じました。

金利急騰がいつぞや来るかは分かりませんし、来るかも分かりませんが、対応できるようにしておくことが家計の安定するうえで必要ですね。

この先、変動金利が2%時代(政策金利で1.5%以上)に来るかもしれないことを考えて、我が家はどうするかはもう少し時間があるので考えてみようと思います。

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