コロナ禍で収入が大きく減って、住宅ローンの支払いに窮する人が増えているようです。
住宅ローン相談のモゲチェックでは、借り換え相談が3~5月は約1600件と過去最高の水準だそうです。
モゲチェックは住宅ローン借り換え提案をしてくれるサービスですね。我が家も住宅ローンを利用して、マイホームを購入しており、残債が残っているため、他人事ではありません。
住宅ローンを借りるメリットは大きいものがありますが、「資金計画」が非常に重要ですね。
これから住宅ローンを借りることを検討している方向けにポイントをまとめてみました。
絶対に背伸びはしてはいけない
住宅ローンは長期にわたって返済していくものです。
昨年は働き方改革で「残業代の減少」で住宅ローンを返済できなくなった事例がテレビで特集されていました。
今年は、コロナ禍で収入の減少によって、住宅ローンの減少に行き詰まる方も報道によると、増えているようです。
住宅ローンで最も大事なことは、
「背伸びをしてはいけないこと」
に尽きます。
「借入ができる金額」と「返せる金額」が違うことを知っておく必要があります。
銀行の審査で借入可能額を知ることができますが、「実際に返していけるかどうか」は銀行は見ていません。
借り手のライフプランまで考えてくれているわけではないので、自分で試算する必要があります。
「借入ができる金額」でもなく、
「返せる金額」(あるいは、返せる金額内で返したいと思う金額)を知ることが大事ですね。
そのためにはライフプランが必要
ライフプラン、マネープランとも言われますが、将来の見通しを立てることが大事。
その通りならなくてもいいので、数字を見ながら考えるというのが大事なんです。
年に1回程度見直ししていますが、「自分や家族の年齢」を踏まえて、ライフイベントを考えていくと、「いつ、どのくらいのお金が必要か」を知ることができます。
「知る」というだけで大きな一歩。
「住宅ローンの毎月の返済額」だけに目が行きがちですが、家計の全体像、将来像を見渡せるのがマネープラン作成の利点です。
マネープランは、5分くらいで作ることができるので、絶対にしておくべき。
住宅ローンを借りる際に気を付けたいこと
ライフプラン(マネープラン)を作成し、「返せる金額」を借りる点が大事なことをお伝えしました。
住宅ローンが返せない人が増えるというニュースが増えると、借りることに不安を覚えますが、マイホームを購入しないことの不安も知っておく必要がありますね。
マイホームを購入することで、老後の年金収入では「家賃を払えない」「転居時の住居の確保が難しい」などのリスクを抱えなくて済みます。
「住宅ローン=リスク」と安易に考えるのではなく、人生の住居に対する『リスクヘッジ』を考えるのが重要ですね。
住宅ローン減税などメリットもわるわけですが、住宅ローンの返済をしていくためには、次の3点も加わると借りる不安が減っていきます。
- 「住宅ローン<資産」となる物件を探す
- 繰上げ返済を行う(繰上げ返済するだけの資金を貯める)
- 給料以外の収入源を作っていく
賃貸にない持ち家のメリット
賃貸にはない持ち家のメリットは、資産価値があること。
つまり、売却したり、賃貸に出すことで「キャッシュを生む」ことが可能。
「売るつもりでマイホームを購入」する人はほとんどいないと思いますが、「もし万が一売ることになった場合」も想定して物件を購入することで不安を小さくできます。
「売っても住宅ローンの残債が残って売るに売れない」という状況が一番苦しいので、その状態にならないことを考えておきたいですね。
繰上げ返済をしていく
繰上げ返済をしていけるだけの「貯金力」が大事です。
貯金の余裕もないようないっぱいいっぱいの借入をしてしますと、繰り上げ返済をするための貯金をすることができません。
実際に繰上げ返済をするかどうかは別として、「貯金」を続けることができる借入額にしておくことが重要です。
ボーナス払い、残業代を充てにしたローン返済はご法度です。
なくなった場合に一気に支払いがきつくなるからです。
このため、繰上げ返済できるくらいの貯金力はホントに重要。
大事なことなので2回言いました。
繰り上げ返済については、住宅ローン減税のある期間は、繰上げ返済をせずに、減税メリットを受けるのがいいと考えます。もちろん、ケースバイケースですが。
繰上げ返済をしている人は多く、住宅ローンの平均借入期間は14.4年という調査結果もあります。
給料以外の収入源を作る
給料収入だけに頼っていると、「残業代の減少」「給料カット」などをもろに受けて、住宅ローンの返済に窮することにもなりかねません。
収入源は多いほどいいので、ダブルインカム、副業、投資などで収入源を作っていくことが大事ですね。
住宅ローンを利用するメリット
住宅ローンを借りるメリットは大きいです。
- 住宅ローン完済後の住居費圧縮が可能
- 「売却」することでキャッシュ創出、住居費圧縮も可能
- 老後の住まいを確保できる(借りられないリスクの排除)
- 住宅ローン減税利用で実質利子以上の減税の可能性も
住まいに対しての考え方、お金をどう振り向けるか。
「賃貸」「マイホーム」それぞれメリットがあります。
住宅ローンを返済していくことで、老後の住まい・住居費圧縮というメリットは大きいため、いわばリスクヘッジですね。
これから住宅ローンを借りることを考えている方は、「背伸びしない借入額」をライフプランを作りながら、考えてみてください。
「借りられる金額」=「返せる金額」とは限りませんから。
すでに、住宅ローンを借りていて、少しでも返済の負担を小さくしたいなどと思った方は、住宅ローンの比較のモゲチェックで相談することも考えてみてください。
ではでは。
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