安定配当株を中心に投資をしていますが、高配当株=低成長株であることが多く、元本の大きな増加は見込みにくいです。
配当金という安定キャッシュフローを作りたいので、積極的に投資をしていますが、元本も増やしていきたいものです。
では、配当金を出さない無配当企業への投資はどうすべきか。
あのウォーレンバフェットの運営するバークシャーは、配当を出していません。
AmazonやGoogle(親会社アルファベット)も配当を出していませんが、配当を出すくらいなら事業に投資して、「株高」で株主に還元するほうがよっぽどいいという考えです。
MicrosoftやAppleもかつては、無配当株でしたが、同様の理由ですね。
無配当株への投資はどうすべきか。改めて、考えてみました。
高成長・無配当株への魅力
もちろん、高成長企業で、無配当だからいいというわけではありません。
AmazonやAppleのように、20年近く高成長を実現している会社を見つけるのは、そう簡単なことではありません。
Amazon株を2000年に購入していれば、そのあと90%以上も値下がりしていました。
その際に、多くの人がビビッて手放してしまったと思うのです。
私もGoogleやAppleに投資をしていましたが、値上がり益を得たとはいえ、テンバガーになるまでグリップできていません。
株式投資の醍醐味は、やはり値上がり益です。
含み益が増えていくと、精神的にも良いですが、「利食い千人力」という格言があるように、確定させなければ、実現利益にはなりません。
また、私は売却益を定期的に獲得する術は持ち合わせていません。
無配当、高成長株への投資は、銘柄選別が全てだと思います。
配当金は下落時のプロテクター
配当金投資で有名な、シーゲル氏の「株式投資の未来」にはこうあります
相場が下落する局面で、配当はとくに次の2つの役割で投資家に貢献する。
まず再投資を通じて保有株を余分に積み増せるので、これがポートフォリオの価値下落を受け止めるクッションとなる。
下落局面に再投資を通じて保有株を積みます配当の働きを、わたしは「下落相場の安全装置プロテクター」と呼んでいる。
しかも、買い増した株式は、相場がいったん回復すれば、下落に対するクッションどころではない役割を果たす。保有株数が増すほど、将来のリターンが加速するからだ。
つまり、配当再投資は、下落局面でプロテクターとなり、株価がいったん上昇に転じれば「リターンの加速装置(アクセル)」となる。
-引用-株式投資の未来 ジェレミー・シーゲル
また、年金資産を運用する市場のクジラGPIFが、次のように述べています。
インカムゲインは確実に得られる利益であり、景気変動の影響を受けにくい
管理運用法人の収益のうちインカムゲインは、資産の時価変動に関わらず安定的に一定の収益が見込めるものですが、キャッシュとして保有せず、自動的に再投資しています。
これは、長期投資家の場合には、インカムゲインをそのまま再投資に回した方が、長い期間で見れば大きな複利効果が得られるからです。
無配当株の場合、株価が下落している最中には、「配当金」というプロテクターがありませんので、狼狽売りの可能性もあります。
我が家が保有しているNTTドコモ株は、1998年の上場以来一度も減配したことのない安定配当株です。
携帯電話料金の引き下げに政府が関与してきたことで株価は暴落しました。
4月の中旬に大きく下げましたが、その後は回復基調。
株価が下落しても、安定配当が崩れる心配をほとんど持たなかったので、株価が下がっても買い増しするかくらいにしか思わず、心穏やかに向き合えている自分がいました。
こうした自分の精神衛生面を考えると、できるだけ配当金を出し続ける会社の株を保有する方がいいんだろうなと思っています。
無配当株は一切持っていないのか
とはいえ、無配当株を一切持っていないのかと言われるとそうではありません。
ごく少数ですが、保有しています。
最近、投資した銘柄は、
年率平均20〜30%で伸びている会社で、株価が調整したところで拾ってみました。
早速、含み損ですがw、業績は好調で利益率が上昇傾向である点、財務基盤が強固である点を踏まえて、しばらく保有してみようと思っています。
割安かどうかを見る指標のひとつPERは30倍をゆうに超えており、割安とは言えない水準です。
日経平均のPERは12倍程度ですので、それに比べると、割高な水準です。
ただ、PERは、株価が1株純利益(EPS)の何倍買われているかを見る指標なので、高成長株の場合、あてにならない場合もあります。
というのは、PERでは利益成長は無視されているからです。
例えば、株価がそのままで、純利益が2倍に増えれば、PERは半分になるからです。
今時点でPER30倍だったとしても、翌年に3倍の利益になれば、PER10倍と割安な水準になりますね(翌年でなくてもいいですが)。
そこで、PERを利益の成長率で除したPEGレシオ(ペグレシオ)という指標があります。
PEGレシオの投資判断
- 2倍以上であれば、割高。
- 1倍〜2倍未満であれば適正
- 1倍未満であれば、割安
- マイナスであれば、利益成長はマイナス
というものです。
狙うのはもちろんPEGレシオ1倍未満の銘柄ですね。
投資した銘柄はPEGレシオ1倍未満ですので、PERで見ると割高ですが、成長性を加味すると割安に放置されていると判断しました。
指標的には買い水準でしたが、株価の動きは読めないので、10%損切りルールは徹底したいと思います。
PEGレシオを確認できる証券会社
楽天証券では、銘柄の指標を見る際に、PEGレシオを示してくれています。スマホアプリでもすぐに分かるので、重宝します。
持っておくといい証券会社ですね。
無配当株に投資するより配当株に投資していれば
たらればですが、無配当株に投資せず、配当金を安定して出す銘柄に投資をしていれば、計算できる利益である配当金を積み増すことができます。
投資する際には、ぐるぐると頭の中をめぐり、紙に書き出しても、「配当金が増えるのを捨ててまで投資するの?」と自問自答をしてしまいます。
買ったあともややモヤモヤは残るんですが、この高成長を応援したい!という気持ちが勝ってしまいましたねw
配当狙いでない場合、株価が上がれば勝ち、下がれば負けという構図しかありません。
そこに、安定配当というのが加わるだけで、株価が下がっても、配当金によってはトータルリターンでプラスという選択肢も出てきます(15年くらいは保有しないとだめですが)。
配当金投資のメリットとも言えますね。
高成長無配当株への投資はメインとならず
成長なき無配当株は、避けるべき銘柄の代表格ですが、高成長株であれば、配当金を出していないことは、むしろ株主としてはメリットとなります。
成長が続くような銘柄を選べればいいですが、基本的には、トータルで負けにくい配当金投資を中心に、元本上昇を狙う銘柄を少し保有するというスタンスで行こうと思います。
配当は小さいですが、株価上昇が狙えるのは、VISA、MasterCard、Microsoft、Appleなんかは配当の成長と株価の成長を狙える銘柄の代表です。
メルカリとかどうでしょう?赤字ダラダラなので、私には成長株には見えません。
配当の成長にも目を向け、将来の高配当株を見つけられるのが最高ですね。
無配当株のなかから、そうした銘柄があるかもしれません。
地道に探していこうと思います。
PEGレシオをチェックできる楽天証券は、持っておくと良い証券口座です。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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