エビスや黒ラベルで有名なサッポロHD(2501)。
国内4位のビールメーカーです。
キリンHDやアサヒHD、サントリーなど国内ビールメーカーは安定配当や優待が魅力的ですね
(サントリーは優待なし)。
以前、キリンHDについてまとめてみましたが、今回はサッポロHDについてまとめてみます。
ビールメーカーですが、意外な収益源を持っている会社ですね。
ビールメーカーの中でも安定力は高いのかもしれません。
配当推移や株主優待についてもまとめてみました。
サッポロHDの国内4位のビールメーカー
あまりビールを飲まないのですが、エビスは美味しいですね。
コロナ禍の影響によって自粛要請が出た飲食店に各ビールメーカーは卸しているので、マイナス影響が大きいですね。
サッポロHDに限らずですが、大きく減少しています。
サッポロHDの株主還元
まずは、株主還元について見てみましょう。
配当性向やDOE(株主資本配当率)を勘案しながら配当を出す方針で、この10年は減配することなく安定配当が続いていますね。
配当性向は21年12月期予想で27%と低いですね。
毎年のように増配を続ける銘柄ではありませんので、配当を大きく期待できる銘柄ではないかなという印象です。
配当利回り1.8%程度とそれほど高くありません。
株主優待と優待利回り
株主優待は、「100株」「200株」「1000株」と3分類で、3年以上継続保有で優待利回りがアップします。
100株以上 | (1)350ml缶4本または(2)1,000円(3年で1500円) |
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200株以上 | (1)350ml缶8本または(2)2,000円(3年で3000円) |
1,000株以上 | (1)350ml缶12本または(2)3,000円(3年で4500円) |
200株以上は、自社子会社経営レストラン割引券(20%割引)5枚ももらうことができます。
200株以上を持つほうがお得ですね。
優待利回りの比較
レストラン割引券を勘案しない場合の優待利回りの比較です。
株主優待株数 | 優待金額 | 優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
100 | 1,000 | 0.44% | 1.86% | 2.30% |
200 | 2,000 | 0.44% | 1.86% | 2.30% |
1,000 | 3,000 | 0.13% | 1.86% | 1.99% |
100(3年) | 1,500 | 0.66% | 1.86% | 2.52% |
200(3年) | 3,000 | 0.66% | 1.86% | 2.52% |
1,000(3年) | 4,500 | 0.20% | 1.86% | 2.05% |
優待目当てであれば、100株ないしは200株保有が利回りが高くなりますね。
業績の推移
サッポロHDの業績ですが、コロナ禍の影響で20年12月期は最終減益という結果でした。
21年12月期は復調しますが、利益率は4%程度と高くはないですね。
アサヒHDの営業利益率9%やキリンHDの8%と比較すると、低い状況が続いています(いずれも21年12月期予想)。
サッポロHDは不動産収益がすごい!
ビール事業以外にも不動産事業も展開しているんです。
恵比寿ガーデンプレイスを訪れたときにやたらとサッポロHDのマークがあるなと感じていたのですが、同社が保有していたんですね。
売上の割合は小さいのですが、利益で見ると大きく景色が変わってきます。
20年12月期も安定した利益を出していました。
ここ数年は、利益の半分以上を不動産で叩き出しています。
また、保有する不動産の含み益もすごいですね。
20年期末では、218,574百万円の簿価に対して、408,141百万円の時価と約2,000億円近い含み益を有しています。
同社の年間売上の半分近い含み益を持っている計算ですね。
財務面の状況
自己資本比率は20%台半ばで安定して推移しており、決して高い水準ではありませんが、それほど心配のない状況でしょう。
キリンやアサヒと比較すると、自己資本比率が10%程度低い状況で財務面でも見劣りしています。
ただ、不動産の含み益を加味すると実質自己資本比率は50%以上となるので、かなり優良財務ですね。
サッポロHDの株価推移&指標面
サッポロHDの株価推移を見てみました。
コロナ禍でズドーンと落ち込んでいますが、その後は徐々に切り返していますね。
2000円割れはちょっとチャンスだったのかもしれません。
指標面ですが、グレアムのミックス係数(PER×PBR)は17倍と低く割安と判断できますね。
不動産の含み益を加味すると、実質PBRはもっと下がりますので、割安度は高いと感じます。
配当利回りは先に触れたようにそれほど高くはありませんが、安定配当が続いている銘柄です。
同業他社との株価比較
同業他社との株価を比較すると、アサヒHDが強いですね。
さすが連続増配、トップ企業です。
こうしてみるとサッポロHDの株価は低迷していることが分かります。
同業他社との指標面で見てみると、割安さはサッポロHDですが、総合利回りで見るとキリンHDに軍配が上がりますね。
サッポロHDの投資判断
サッポロHDのまとめです。
- 国内第4位のビールメーカー
- エビスが主力
- 安定配当銘柄(過去10年減配なし)
- 株主優待(12月)は100株からあり。3年以上継続保有で優待UP!
- 不動産事業が安定収益!含み益は2000億円!
ビールもいいですが、同社は不動産の強みが光っていますね。
株価の推移などを考えるとやや物足りない印象もあり、優待は欲しいですが、投資判断は見送りかなと考えています。
安定配当と不動産事業の安定度は高いので、のんびり保有できそうな銘柄でもありますね。
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