菅内閣が発足しましたね。
総裁選のときから、「通信料高すぎ!営業利益率20%は儲けすぎ!」というのを言ってましたので、通信株は軒並み株価が下落しています。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった通信大手3社の株価はきついものがありますね。
私は株主でもあるので、株価の下落と通信料の下げは複雑な思いです。
個人的には、通信料の下げは「5G普及への影響」、「結局は消費者が割を食うかもしれない」「民業圧迫」などの理由で、政府が口出しすべきではないという思いもあります。
今はMVNOなど選択肢もありますからね。選択肢のないNHKをなんとかしてほしい。
さて、通信3社では、もし仮に通信料引き下げが断行されれば、影響が大きいのでしょうか。
菅内閣発足で株価大暴落の通信3社
通信3社の株価の比較をしてみました。
直近高値は、安倍元総理が辞任を発表する前で比較的株価は戻ってきていましたね。
辞任発表後は、株価の下落が止まらない状態です。
直近高値 | 直近安値 | 下落率 | |
NTTドコモ | 3136 | 2703 | -13.8% |
KDDI | 3368 | 2774 | -17.6% |
ソフトバンク | 1504 | 1223 | -18.7% |
NTTドコモの下げがきついと思っていましたが、意外とソフトバンクの株価下落がきついんですね。
チャートで見ておきます。
まずはNTTドコモの株価ですが、安倍さんの辞任後に大きく下げています。
次に、KDDIの株価です。こちらも下げがきついですね。
最後に、ソフトバンクです。ソフトバンクグループの売り出しもありましたが、通信3社の株価下落はきついものがありますね。
営業利益率20%以上は儲けすぎ?!
営業利益率20%以上が儲けすぎとは決して思いませんが、通信料が高いのは確かに感じます。
NTTドコモの業績推移を見てみました。
最新の決算予想は、営業利益率19.3%ですね。
菅総理!NTTドコモは20%超えてない!
セーフですわ!w
20%超えてないんですよ!
KDDIの業績推移も見ておきましょう
最新の決算予想は、営業利益率19.6%ですね。
菅総理!KDDIも20%超えてない!
セーフですわ!ww
ソフトバンクの業績推移も最後に確認します。
最新の決算予想は、営業利益率18.8%ですね。
菅総理!ソフトバンクも20%超えてない!
全社セーフですわ!www
全社ですよ!菅総理!!
ギリギリですが、20%以上の利益率というのはあてはまらなかったですねww
これは全社の利益率なので、菅総理は「通信部門の利益率」を言っているのかもしれない・・。
通信事業の利益率も見てみよう
ということで、セグメント別の利益を見てみましょう。
NTTドコモの通信事業から見てみます。
NTTドコモは収益が悪化している点もありますが、
通信事業のセグメント利益率は19.1%!
菅総理!NTTドコモは20%超えてない!
やっぱりセーフですね!ですよね!!w
では、KDDIも見てみましょう。
KDDIに限ると、この5年間はパーソナル事業のセグメント利益は20%を超えていないですね。
菅総理!KDDIも20%超えてない!
全然超えてない!
1ミリも超えてない!
やっぱりセーフですね!ww
これがアウトだったらおかしいですわねw
最後に、ソフトバンクです。
通信事業はコンシューマ事業ですが、セグメント利益率は24%!!
菅総理!ソフトバンクは20%超えてましたわ!
あなたが合ってました!ww
あああああ・・・ソ、ソフトバンク・・・全社超えてないって言えないやん。。。
ソフトバンクのセグメント利益率は高いんですね。
で、でも2割超えているというのはちょっと誤解があったんじゃ・・・ww
ソ、ソフトバンクだけじゃん・・・。
モバイル収入の割合が高いのはどこか?
モバイル収入の割合が高いのはどこか、見てみました。
NTTドコモはモバイル通信サービス収入、KDDIはau総合ARPA収入、ソフトバンクはモバイルから取り出しました。
3社の定義がピタッとは合っていないと思いますが、概ねの感覚はつかめると思います。
- NTTドコモ 62.0%
- KDDI 52.3%
- ソフトバンク 65.9%
通信料引き下げによって、ソフトバンクが最も影響が大きそうですね。
そういえば、株価の下落もきつかったのが、ソフトバンク・・・。
通信事業の売上割合が高く、利益率も高いのがソフトバンクでしたね。
KDDIは、最も収益の分散化ができているので、被害はそれほど大きくなさそうですが、株価の下落はきつかったですね。
通信株は買いなのか
通信事業は、安定収益があり、5Gなども期待です。
一方、菅総理の確固たる信念は「政治力」を使って、民業圧迫する可能性もありますね。
前回の「4割引き下げ」発言で、引き下げもあった通信料ですが、お茶を濁した感じもありました。
今回はさらに踏み込んでという形ですが、NTTドコモは前回の引き下げでも大きく収益を落としています。
このため、投資するには、政府がどのような方法を取ってくるのかを見てからでも遅くはないでしょう。
今は政府の先行きが読めませんので、「買わない(様子見)」と判断しています。
ただし、行き過ぎた下げは買いチャンスも出てくるでしょう。
買い増しチャンスを狙っています。
それは、政府の圧力に対して、ドコモなど通信事業者側がどう対応するかが見え始めたときと考えます。
対応を見ておきたいですね。
前回は、政府の圧力⇒ドコモ4割値下げプラン⇒市場(なんだこんなもんか)⇒株価上げという感じでした。
最後に指標を見ておきましょう。
銘柄 | 株価 | PER | PBR | 配当利回り | 配当性向 |
9433 KDDI | 2,860 | 10.4 | 1.5 | 4.2% | 44% |
9434 ソフトバンク | 1,308 | 13.2 | 5.0 | 6.5% | 86% |
9437 NTTドコモ | 2,778 | 14.8 | 1.7 | 4.5% | 67% |
こうしてみると、KDDIが最も買いたい銘柄です(子会社の沖縄セルラーも買いたいです。株価も下げてない)。
ソフトバンクが最も投資しにくいと言えるでしょうか。
安定配当株として魅力的ですが、政治が絡むとややこしいですね。
民業圧迫はしてほしくないものですが、使いやすい通信料になれば歓迎です(MVNOが淘汰されるとそれはそれで問題だと思いますが)。
以上、通信3社の分析でした。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
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