不労所得のひとつに、株式投資による配当金収入があります。
配当金収入が増えていくと、家計の防衛力が高まっていくメリットがあり、我が家もコツコツと投資を続けて、配当金を得ています。
値動きのあるリスク資産である株式投資をするわけですから、株価の下落リスクや配当金の減配リスクも当然ありますが、リスクを取る分リターンもあります。
将来のお金の不安を小さくしていくためにも、少額であっても投資にお金を振り向けつつ、「お金がお金を生む」仕組みを作っていくことが大事ですね。
年120万円、つまり、月10万円の配当金収入を得るにはいくら必要か?
具体的な銘柄もピックアップしながら、まとめてみました。
配当金を増やす増配株の力を知っておきましょう!
年120万円の配当金を得るにはいくら必要か?
年120万円の配当金収入があると大きな収入源とも言えますが、いくら必要かを見てみると、利回りで見ると次のようになります。
配当利回り | 投資額 |
1% | 120,000,000 |
2% | 60,000,000 |
3% | 40,000,000 |
4% | 30,000,000 |
5% | 24,000,000 |
1%の利回りであれば、1億2000万円もの元本が必要となり、無理ゲーです。
3%の利回りでも4000万円もの元本が必要です。
配当利回りが高ければ高いほどに、元本は小さくなりますが、高配当株一本にすると減配リスクなどが高まります(銘柄によりますが)。
こうしてみると、銀行預金の利息ではすさまじい資産家でもない限り、利息で年120万円などというのは夢のまた夢というものです。
リスクを取るからこそ、お金がお金を生む不労収入を作っていけますね。
投資は自己責任であることは忘れてはいけません。
配当金収入を得るための投資先(例)
毎月配当金がもらえると嬉しいものです。
ただ、何も毎月配当金を得るために分散する必要もないのですが、毎月配当金を得ながら配当金収入が増えていくには越したことはないですね。
自分だけの考えかもしれませんが。
では、具体的に銘柄をピックアップしてみました。
権利月 | 銘柄 | コード | 配当金 | 配当利回り |
1月、7月 | 積水ハウス | 1928 | 86 | 4.3% |
2月、8月 | イオンFS | 8570 | 68 | 5.7%→2.0% |
2月、8月 | イオンディライト | 9787 | 70 | 2.3% |
2月、8月 | アダストリア | 2685 | 50 | 3.3% |
2月、8月 | ディップ | 2379 | 56 | 2.2% |
3月、9月 | オリックス | 8591 | 76 | 5.1% |
3月、9月 | 全国保証 | 7164 | 111 | 2.8% |
3月、9月 | KDDI | 9433 | 120 | 4.0% |
3月、9月 | みずほリース | 8425 | 84 | 4.2% |
3月、9月 | 三井住友FG | 8316 | 190 | 6.3% |
3月、9月 | 丸井グループ | 8252 | 57 | 2.9% |
9月 | システム情報 | 3677 | 14 | 1.2% |
4月、10月 | パーク24 | 4666 | 70 | 3.5%→0.0% |
5月、11月 | サムティ | 3244 | 82 | 5.5% |
5月、11月 | タマホーム | 1419 | 70 | 5.0% |
6月、12月 | JT | 2914 | 154 | 7.7% |
6月、12月 | ヤマハ発動機 | 7272 | 90 | 6.0%→0.9% |
6月、12月 | ヒューリック | 3003 | 34.5 | 3.5% |
7月 | 日本駐車場開発 | 2353 | 4.5 | 3.0% |
3・6・9・12 | コムチュア | 3844 | 31 | 1.0% |
配当利回りは株価によって左右されますので参考程度に見てもらいたいですが、このポートフォリオの配当利回りは3.8%程度です(税引き前)。
これを100株ずつ保有すると仮定した場合、約400万円の投資が必要です。
ただ、毎年この金額を投資することができる家庭は一握りであることを考えると現実的ではありません。
単元株は100株からですが、単元未満株での購入も可能です。
また、米国株のように1株からでも買えるように東証は準備しているようですので、単元未満株での投資がしやすくなりそうですね。
さて、LINE証券を利用すれば、単元未満株の投資でも、手数料を抑えて投資することができます。
仮に3分の1となる34株ずつ投資するとすれば、投資額は年間130万円に抑えることができます。
3年後には単元株になるので、優待の権利がもらえる銘柄もありますね。
ヤマハ発動機は、20年12月期の上期は無配に転落しました。また、イオンフィナンシャルは66%減配を発表。
減配もあるので、銘柄の分散が大事ですね。
配当金シミュレーション
配当金シミュレーションは、捕らぬ狸の皮算用ですが、数字を見てみましょう。
先ほどの例の銘柄を34株ずつ購入し、そのまま買い増しもせず、増配も減配もなければ、年5万円の配当金収入をずっと得ることができます。
毎年買い増しした場合
株価が変わらないと仮定して(実際はありえないですが)、34株・年130万円ずつ投資し、増配がないとした場合は、配当金収入を右肩上がりで増えていきます。
この場合、年120万円の配当金収入を得るには、
約23年
投資額は3200万円
が必要となってきます。
達成できない数字ではないですが、23年というのは長いですね。
長いですが、コツコツと続けることで、教育費や老後資金の一助になることは間違いありません。
毎年買い増しに加えて増配がある場合
最後の捕らぬ狸の皮算用、シミュレーションです。
毎年、34銘柄ずつ買い増しをし、保有株が毎年5%ずつ増配した場合です。
年120万円の配当金収入を得るのにいくら必要でしょうか。
約12年
投資額は1700万円
という結果です。
増配のすごさが分かりますね。
もちろん、毎年きれいに5%増配する銘柄もなく、増配しない銘柄も減配する銘柄もあります。
5%以上増配を続ける銘柄もたくさんあります。
銘柄の分散により、減配リスクは軽減できます。
増配力のすごい銘柄もあるので、ポートフォリオ全体で5%の増配でシミュレーションしてみました。
増配を全くしない場合のシミュレーションと比較して、
投資期間:約23年⇒12年と11年短縮
投資額:3200万円⇒1700万円と1500万円少なく済む
私は投資する際に、「増配」する銘柄を中心に投資をしているのは、この増配の力が時間とともにすさまじい力を生むからです。
いくつか先ほどのピックアップした銘柄で例を挙げてみると、住宅ローンの保証を手掛ける全国保証(7164)は、上場以来増配を続けており、中期経営計画でも増配を謳っています。
毎年の増配率は10%前後と高いですね。
続いて、システム会社のコムチュア(3844)です。
16期連続で増配を続けている銘柄であり、業績も好調。株価は底値から考えると50倍以上にもなっており、すさまじい会社ですね。
大手通信会社の一角であるKDDI(9433)。誰もが知っている会社ですが、19期連続増配を続けている銘柄です。
銘柄によっては、5%以上の増配を優に超えるペースで続けている銘柄もありますので、そうした株を毎年買い増ししていくだけで、配当収入を太くしていけますね。
何度も言って申し訳ないですが、リスク資産への投資ですので元本割れはありますし、毎年増配があるかどうか、減配リスクもあるのが株式投資です。
だから銘柄分散をしてリスクを減らすことが大事。
投資先によっては、年100万円の投資を続け、10年もたたないうちに年120万円の配当金収入を得ることも可能な場合もあるわけです。
単なるシミュレーションですが、現実味もありますね。私はシミュレーション結果がモチベーションを作ってくれています。
おまけ!株主優待もあって生活メリットも
ピックアップした銘柄は保有しているか、監視銘柄なのですが、さきほどの銘柄には、
株主優待
というおまけもあります。
銘柄 | コード | 株主優待 |
積水ハウス | 1928 | 1000株保有でお米 |
イオンFC ※減配 | 8570 | なし |
イオンディライト | 9787 | 2000円のイオンギフトカードなど |
アダストリア ※減配 | 2685 | 3000円の自社割引券 |
ディップ | 2379 | 500円クオカード |
オリックス | 8591 | 5000円カタログ |
全国保証 | 7164 | 3000円クオカード |
KDDI | 9433 | 3000円カタログ |
みずほリース | 8425 | 3000円クオカード |
三井住友フィナンシャルグループ | 8316 | なし |
丸井グループ | 8252 | 丸井ポイントなど |
システム情報 | 3677 | 500円クオカードなど |
パーク24 ※減配 | 4666 | タイムズチケット |
サムティ | 3244 | 自社ホテル割引券 |
タマホーム ※減配 | 1419 | 500円クオカード |
JT | 2914 | 2500円相当商品 |
ヤマハ発動機 | 7272 | 1000円相当商品 |
ヒューリック | 3003 | 300株で3000円相当カタログ |
日本駐車場開発 | 2353 | 自社割引券 |
コムチュア | 3844 | 1000円クオカード年2回 |
上記銘柄で毎月配当を実現しているので、全部保有すれば、毎月のように株主優待をもらうこともできます(上記銘柄では、4月、6月の優待銘柄はありません)。
配当金収入を得ながらも、株主優待もついてくると、長期投資も楽しめますね。
まとめ
投資にはリスクもあります。自己責任の世界です。
そして、年120万円の配当金収入を得るには、多額の元本が必要です。
配当利回り | 投資額 |
1% | 120,000,000 |
2% | 60,000,000 |
3% | 40,000,000 |
4% | 30,000,000 |
5% | 24,000,000 |
ですが、見てきたように、増配力のある銘柄も組み込んでおくと、
シミュレーション例では、
投資期間:12年
投資額:1700万円(毎年130万円程度)
であっても、年間120万円の配当金収入を作ることも可能です。
単にシミュレーションではありますが、増配株、つまり、業績が右肩上がりであり、配当性向を保ちながら、増配を続ける銘柄を長く持つことで、配当収入のスピードアップを図ることができますね。
まずはコツコツと少額でも投資をしていくことが大事だと思い、LINE証券で個別銘柄の積立投資もしつつ、投資を続けています。
私の反省は増配の力を知らなかったこと。
知っている今は、利回り低くても、増配力のある銘柄を中心に投資をしています。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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