「マンションのことなら長谷工♪」というCMは見たことある人は多いのではないでしょうか。
マンション建築でトップランナーの長谷工コーポレーション(1808)は、高配当株としても着目です。
競争の激化で業績は落ちていますが、2025年までの5年間の中期経営計画を発表しており、注目すべき点がありました。
長谷工コーポレーションは、配当利回り5.7%と非常に高く、注目してみました。株価も10万円台で買える点も魅力的です。
配当利回り5.7%と高配当!配当金の推移
Yahoo!ファイナンスの配当利回りランキングをざっと見ていると、以前チェックしていた長谷工コーポレーションを思い出しました。
その長谷工コーポレーションの配当金推移について、見てみます。
2013年の無配以降は、安定して配当金を出しています。
EPS成長が下降している点で業績がやや落ち着いてきていますね。
配当性向は徐々に上がってきており、40%台に突入しています。
1株配当金70円の下限を発表!
高配当株であっても、EPS成長が落ち込み、配当性向が上がっていくと、減配リスクが高まってきます。
しかし、注目すべきは2025年までの中期経営計画です!
1株当たり配当金70円の下限を設定!
なんと配当の下限を設定してきました。
実質的に累進配当政策(減配せず、配当を維持または増配)を取り入れており、株主還元の姿勢を強めています。
累進配当政策は、三井住友FCや三菱商事などが取り入れていますね。
株価が変わらないと仮定すれば、配当利回り5.7%を下回らないので、安定した配当金収入が見込めますね。
ちなみに、3月期末配当の銘柄です。
長谷工コーポレーションの業績
業績も確認しておきます。
新築分譲マンションの情報収集・用地取得・企画・設計から施工・販売、リフォーム・管理までのトータルプロデュースをしており、分譲マンション施工累計64万戸超になります。
やや業績は下がり基調ですが、マンション建築の国内最大手であり、国内マンションの約1割を建設しています。
新型コロナの影響による外出自粛によって販売戸数が目標を下回っています。
首都圏では35%強・近畿圏では20%強のシェアを誇っており、長谷工コーポレーションの地位はかなり高いポジションにありますね。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローがマイナスになっていますが、棚卸資産の増加に伴うもの。
将来の販売戸数増加に寄与するものであり、問題ないと思われます。
財務基盤
自己資本比率は50%弱と高く、財務は健全ですね。
利益剰余金も右肩上がりですし、財務懸念はありません。
株主優待
長谷工コーポレーションは株主優待も実施しています。
9月末
こしひかり(5kgまた10kg)を通常価格(税込)より20%割引
3月末
- 株式会社長谷工リフォームでの室内リフォーム工事代金(税抜)3%割引
- 株式会社長谷工リアルエステートでの不動産売買の仲介手数料(税抜)5%割引
- 株式会社センチュリーライフ・株式会社生活科学運営が運営する高齢者住宅・有料老人ホームの体験宿泊(1泊2日・食事付き)
長谷工はリフォームなどもしていますので、将来リフォームを考えている場合は、保有しても良さそうですね。
普段はお米の割引がメリットありそうです。
株価指標
長谷工コーポレーションの株価推移を見ておきます。
コロナショックで株価が大きく下げましたが、1000円割れから反発していますね。
株式指標です。
1808 長谷工コーポレーションの株式指標 | |
株価 | 1,214円 |
PER(予) | 7.36 |
PBR(実) | 0.92 |
ミックス係数 | 6.75 |
配当利回り(予) | 5.8% |
配当性向(予) | 42.4% |
増配率(3期平均) | 15.8% |
PER、PBRともに低く割安な水準に落ち着いています。
加えて、配当下限を設定しながら高配当という点では、配当金投資の銘柄候補として魅力的ですね。
マンション建築首位という確固たる実績とブランド力のある長谷工コーポレーションですが、マンション以外の建築物の受注領域の拡大を国内外に広げています。
コロナショックからの反発はまだまだ弱い状況にありますが、2025年度までの中期経営計画の株主還元を発表し、安定した配当金が期待できる銘柄として監視しておきたいと考えています。
ではでは。
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