21年春号の四季報を徐々に読み込んでいます。
ようやく7000番台まで読むことができています。
さて、四季報は見出しが2つあって、右側が業績面、左側が材料面のことが書かれています。
例えば、【独自増額】と見出しのある銘柄は、四季報記者が取材で得た情報が会社予想以上に業績を出すことが予想される場合にこの見出しが出されていますね。
つまり、注目の企業です。
今回は、【連続増配】と見出しのある銘柄を探してみました。
見出しになくても、文章内に「連続増配」「連続増配か」などもあるので、注目してみても良いでしょう。
【連続増配】の見出しのある注目銘柄は、
連続増配の見出しのある銘柄まとめ
3月期で10期以上増配銘柄だけでも40銘柄ありますので、四季報見出しの【連続増配】がすべての増配銘柄に書かれているわけではありません。
その点は注意ですね。
21年春号の【連続増配】銘柄は、見落としてなければですが、15銘柄ありました。
\四季報21年春号【連続増配】見出し銘柄/
増配年 | コード | 名称 | 配当利回り | 配当性向 | 1株配当 | PER | PBR | ROE |
26期 | 8566 | リコーリース | 2.59% | 25.93% | 95 | 10.01 | 0.6 | 6.64% |
11期 | 4345 | シーティーエス | 1.56% | 47.52% | 13.7 | 30.46 | 4.44 | 16.68% |
9期 | 4516 | 日本新薬 | 1.22% | 35.03% | 99 | 28.71 | 3.5 | 12.03% |
9期 | 4812 | ISID | 1.31% | 40.83% | 52 | 31.17 | 4.34 | 12.87% |
7期 | 3663 | アートスパークHD | 0.62% | 10.11% | 12 | 16.3 | 3.92 | -11.13% |
7期 | 4992 | 北興化学工業 | 1.66% | 20.63% | 19 | 12.43 | 1.02 | 8.46% |
6期 | 2303 | ドーン | 0.34% | 15.47% | 11 | 45.51 | 5.96 | 12.76% |
6期 | 2491 | バリューコマース | 1.25% | 30.20% | 43 | 24.16 | 7.57 | 32.63% |
4期 | 1407 | ウエストHD | 1.52% | 41.85% | 50 | 27.53 | 6.68 | 23.30% |
4期 | 1739 | シード平和 | 1.56% | 6.27% | 10 | 4.02 | 0.69 | 19.16% |
4期 | 2153 | E・JHD | 2.47% | 18.82% | 27 | 7.62 | 0.8 | 10.55% |
4期 | 2375 | ギグワークス | 0.77% | 23.20% | 24 | 30.13 | 5.3 | 18.60% |
2期 | 3040 | ソリトンシステムズ | 0.85% | 17.27% | 14 | 20.32 | 4.35 | 21.90% |
2期 | 4931 | 新日本製薬 | 1.37% | 30.32% | 32.5 | 22.13 | 3.46 | 15.74% |
2期 | 6309 | 巴工業 | 2.34% | 35.12% | 50 | 15.01 | 0.71 | 5.24% |
15銘柄を見るだけでも結構労力はいりますね。
Yahoo!ファイナスを活用して指標面はピックアップしていますので、配当利回り、PERは今期予想値、PBR及びROEは前期実績数値です。
上記銘柄では、リコーリースとアートスパークを保有しています。
機械的に銘柄を絞ってみる
ここで銘柄を絞っていきたいわけですが、次の3指標を見てみます。
- 配当性向の高い銘柄は対象外とする(50%以上)
- ROEが低い銘柄を外す(10%以下)
- 連続増配年数が5期未満は外す
配当性向が高いと利益の多くを配当金に振り向ける形になり、成長投資にお金を振り向ける余力が小さくなります。
売上の増加、利益の成長が持続的な配当収入を作ってくれるわけですから、配当性向が高い銘柄は基本的に投資しないようにしています。
そして、ROE(株主資本利益率)が高い銘柄は、株主資本が複利で増える率が高いので、効率的な経営ができている証拠。
そして、他社と比較して高い場合、なんらかの競争優位性を持っていると考えられます。
連続増配年数があまりにも短いのは、今回外しましたが、投資対象に入れるのは全然問題ないです。
次のように、15銘柄を5銘柄に絞ることができました。
私の保有しているリコーリースとアートスパークは、ROEでもれましたね。
増配年 | コード | 名称 | 配当利回り | 配当性向 | 1株配当 | PER | PBR | ROE |
11期 | 4345 | シーティーエス | 1.56% | 47.52% | 13.7 | 30.46 | 4.44 | 16.68% |
9期 | 4516 | 日本新薬 | 1.22% | 35.03% | 99 | 28.71 | 3.5 | 12.03% |
9期 | 4812 | ISID | 1.31% | 40.83% | 52 | 31.17 | 4.34 | 12.87% |
6期 | 2303 | ドーン | 0.34% | 15.47% | 11 | 45.51 | 5.96 | 12.76% |
6期 | 2491 | バリューコマース | 1.25% | 30.20% | 43 | 24.16 | 7.57 | 32.63% |
私が興味を持っているのは、ISIDとバリューコマースですが、どれもROEが10%を超えており、有望銘柄ですね。
もう少し具体的に見ていきましょう。
業績分析をする際には、LINE証券の「銘柄スカウター」が便利です。
まだ、口座を持っていない方は、この機会に開設しておきましょう。無料ですし、スマホでも使えるので重宝します。
厳選5銘柄
では、厳選した5銘柄の業績と配当推移を見ておきましょう!
LINE証券を活用しています。かなり便利な証券会社ですよ。4345 シーティーエス
長野県を拠点に建設現場や技術者向けにシステム開発を手掛けている会社ですね。
ニッチな分野で活躍している企業ですが、売上推移は順調そのものです。
営業利益率も20%と非常に高く、安定推移しています。
年間配当金も順調に増やしていますね。
配当性向は4割程度とやや高いですが、利益率の高いビジネスですので、問題ないでしょう。
自己資本比率66.9%と非常に高く、財務基盤もしっかりしているので、配当成長が期待できる銘柄と考えます。
4516 日本新薬
医療用医薬品メーカーで、主要取引先はアルフレッサ、メディセオ、スズケンなど。
泌尿器科、血液内科、難病・希少疾患領域が中心。
業績推移も申し分なく、営業利益率は15%以上で推移と利益面も申し分ありません。超優良。
配当金も大きく伸ばしており、約8年で5倍にもなっています。
自己資本比率は83%と鉄壁の財務力であり、安値で買えたら放置できそうな銘柄ですね。
4812 ISID
電通子会社のシステム会社で、正式名称は”電通国際情報サービス”。
金融先端システムの開発実績は国内トップクラスの会社です。FinTechなどにも強み。
業績はやや横ばい圏が続いていましたが、上昇トレンドに入っています。
合わせて、営業利益率も10%台に乗せてきており、高い収益力のある会社になってきていますね。
配当金は、過去8年で約5倍と大幅にアップしており、増配が続いています。
自己資本比率は61%と高く安定していますね。
2303 ドーン
GIS情報システム開発を手掛ける会社で、規模は小さいですが営業利益率30%と高収益企業。
統合GIS、交通規制GIS、交通管制GIS、犯罪分析GISなど警察分野や消防、防災分野に強み。
地方自治体にとって欠かせない存在です。
配当金も大きく増やしており、高収益と増配が続く銘柄ですね。
自己資本比率は88%と極めて強固ですので、心配のない会社ですね。
2491 バリューコマース
最後はアフィリエイト広告会社のバリューコマース。ヤフーなどを持つZHD傘下。
同社の強みは、国内最大級のショッピングモールであるYahoo!ショッピングモールのCRMサービス(顧客管理)ですね。
高収益企業です。
配当性向30%を目安に、配当金は5年で10倍以上に増やしています。
自己資本比率65%と高い財務力とほかのアフィリエイト会社とは次元の違う利益率を誇りますので、安心して保有できる銘柄です。
連続増配銘柄の強み
四季報21年春号で見出しに【連続増配】となっている銘柄をピックアップしてみました。
その中でも厳選した5銘柄は、いずれも、
- 高い収益力(営業利益率10%~30%)
- 安定した財務基盤(自己資本比率60~90%)
- 配当金を過去8年で数倍に増やしている
規模は小さくてもニッチで活躍している企業もあり、超優良企業群ですね。
私はいずれも保有していないかったので、ウォッチ銘柄に入れていきます。
見出し以外にも、連続増配を謳っている銘柄は数多くあります。
ぜひ、四季報を読んでみてくださいね。
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