四季報(秋号)発売月になりましたが、どんな銘柄に出会えるか楽しみですね。
そろそろワクチン3回目打とうかなと思いつつ、迷いつつですが、今年いっぱいはコロナと付き合う1年となりそうですね。
さて、コロナ後が近づいている感覚もあると思いますが、そうなると期待するのが旅行、イベントなどプロモーション関連でしょうか。
プロモーション会社の中でも、7050フロンティアインターナショナルに着目してみました。
この会社、時価総額180億円足らずの小型株ですが、キャッシュは70億円もあり有利子負債ゼロと超キャッシュリッチの会社です。
高配当化に期待できるか(プロモーション会社ってどうよ)
株価も急騰していたので、ご存知の方も多いと思いますが、今の今まで気づかなかったので備忘録がてらにメモっておこうと思います。
記事執筆時点では未保有です。
7050 フロンティアインターナショナル(FI)
時価総額のわりにはキャッシュの多さが魅力的に感じましたが、他社もどこもそんな感じだったら、魅力はあんまりなさそうですね。
ということで、同業他社から見ていきます。
同業他社さんでは、思いついたのがセレスポ(9625)です。
セレスポ(9625)は時価総額66億円ですが、キャッシュは77億円も保有しています。
えっ!FIよりも多いやん、こっちのほうが良さげ・・・!?
セレスポの株主通信を見てみると、22年3月期は異常なまでの爆上げですね。
東京五輪やコロナ関連の案件の特需効果がすさまじかった様子。
一過性のものなので、持続性はありませんので、この数字を見て投資したい・・とは思えず。
今期(23.3)は売上50%減見込みで、コロナが長引いてるので上方修正はあるかもしれませんが、それも一過性の側面が大きいので積極的な理由とならず…と言ったところでしょうか。
これ以上深掘りしようとも思えず。
FIの爆上げは何?
フロンティアインターナショナルに戻ってみましょう。
同社は大きく3つの事業を展開しています。
- EX(エクスペリエンスソリューション)
- HM(ヒューマンソリューション)
- DT(デジタル・テクノロジーソリューション)
横文字ばっかりで分かりづら・・・ですが、
EXは店頭・イベント等のプロモーション、
HMは人材派遣やBPO、DTはイベント管理などを展開しています。
コロナ禍でリアルイベントが実施しにくいなか、オンラインとオフラインのハイブリットイベントや大型案件の複数受注が奏功したようですね。
業績の伸びがすごい!
コロナワクチン関連といった一過性のものではなく、コロナ禍によってオフラインとオンラインのハイブリッドイベントの需要が高まった点はプラスですね。
これからコロナ後になっていくのは間違いないですから、プロモーション事業に加えて、国や自治体の入札案件、PFI、BPO関連となかなか有望かもしれません。
四季報業界地図の最新号を見ていると、BPO市場はゆるやかですが伸びていく市場となっていますね。
FIはBPOにも力を入れてきていますので、プロモーションでのノウハウを活用しながらも、シェアを取っていければ面白くなりそうです。
指標面は
同社は、コロナもあるしプロモーションどのくらい案件あるかわからないし、決算予想なんて出せません・・・ということで23年4月期の予想は出していません。
過去の決算で見ると、売上は17期連続増収とコロナ禍であっても、順調に伸びていた点は着目しておくべき点でしょう。
自己資本比率は57%と高く、無借金、キャッシュ豊富とあって、特に財務面の不安はなし。
むしろ、22年4月期の爆益による手元資金が積み上がっていますので、その使い道に注目と言ったところでしょうか。
FIの株は買いますか?
時価総額180億円足らずで、キャッシュが70億円もある会社。
四季報予想のEPSを活用すれば、PERは6.5倍。
大株主は社長が50%を持つ創業者銘柄という点はメリットも感じます。
小型株で、プロモーション事業がメインと安定性には欠ける感じもしますが、リスクの中にリターンありか。
もう少し同社を調べたいかなと思いつつ、まだ確たる自信はなし。
BPO関連ならDmMIX(7354)のほうが成長は間違いないかなと。
7354 ダイレクトマーケティングミックス(DmMIX)を振り返り
BPO関連では、以前の記事で紹介したダイレクトマーケティングミックス(7354)に注目して徐々に買っています。
営業利益率は16%超えとかなり高収益の会社ですね。
コロナ関連の一過性の収益が底上げしている部分もありますが、既存セクターも順調に伸びているのでさほど心配しておらず(コロナ関連収束すれば、成長鈍化と見えるときが来そうですが、それ以外のセクターが伸びているかをきちんと見ておきたいですね)。
総還元性向40%が目標
配当利回りは低いですが、配当金はこの2年で6倍以上にもしており、増配スピードがすごいですね。
自社株買いも含めた総還元性向は40%を目標にしており、配当性向20%はまだまだ低いと見ていいでしょう。
22年12月期2Q決算説明資料において、
”配当については、EPSの成長に応じて増配する方針”
なので期待大といっていいでしょう。
同社は、FIと違って大株主がファンドなので、株価が上がりにくい(上がったら売ってくる)のもマイナス要因ではあるかもしれません。
オーナー銘柄は魅力的な部分もあり
テンバガー株はオーナー銘柄が多いそうです(直近では、上場廃止したグレイステクノロジーや、Edulabなどの例もあるので必ずしも良いとは言えませんが)。
フロンティアインターナショナルの魅力
- 企画プロデュースでは大手。
- プロモーション事業は全国30000人の登録者と大型イベント対応もでき強み。
- プロモーション事業を中心に、PFIやBPO事業に参入
- プロモーション事業は、オフラインのみならず、オンラインにも強み(5G対応の自社配信ありで今後期待か)
- オーナー銘柄(社長が大株主となる50%を保有)
- 四季報予想ではPER6.5倍と割安水準
- 時価総額180億円程度の小型株であるが、キャッシュ69億円(有利子負債ゼロ)とリッチ
- 22年4月決算短信で売掛40億円もあり順次キャッシュインを考えると実質キャッシュは更に多い(セレスポの例もそうだった)。
今度の四季報でもどんな銘柄に出会えるか楽しみですね。
安定性はやや疑問を感じるところですが、うまくはまればまだまだ伸びそうで、配当性向は20%目安。
増配も期待できそうな銘柄です。
再度、強みと思う部分や現時点で気になる点をまとめておきます。
四季報で見つけた高配当株の記事はこちら。
また、PER×PBRで見た超割安銘柄の記事はこちら。
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