バロンズ拾い読みとは、ダウ・ジョーンズ社が発行する、米国で最も著名な週間金融専門誌の1つに「BARRON’S(バロンズ)」の中から日本の投資家向けに記事を抜粋し、日本語訳したレポートのことを言います。
口座開設は無料ですし、バロンズ拾い読みを無料で読むことができるので、口座を持っておくといいですよ。
2019年4月1日号では、配当金狙いの投資で着目の記事がありましたので、備忘録としてまとめておきます。
減配の落とし穴を避ける
配当金狙いの投資では、是が非でも避けたいのが「減配」です。
減配とは、配当金を減らすことです。
これほど痛いことはありません。
記憶に新しいのは、バフェット銘柄であるクラフト・ハインツ(KHC)ではないでしょうか。
37%も下げる大幅減配を発表し、株価は20%近く暴落しました。
こうした銘柄への投資を避けるため、私も減配経験が何度かあるので、学んでいきたいと思います。
フリーキャッシュに注目して減配を避けよう
1990年代終わり以降では、高配当利回りの米国株のばふゅエーションは最も割安になっているそうです。
高配当利回り株のPERは、米国株式市場のPERの0.7倍で、過去30年の平均である0.85倍を下回っており、割安というわけです。
バロンズの拾い読みでは、
フリーキャッシュに着目せよ。
ということです。
フリーキャッシュフローは、事業に必要な投資をしたあとに企業に残った資本で、配当金の支払いなどに利用されるもの。
営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせたものです。
一般的には、営業キャッシュフローはプラスであり(マイナスだと問題)、投資キャッシュフローはマイナスです。
市場をアウトパフォームする
高配当利回りとフリーキャッシュフロー利回りを組み合わせると、米国株式市場を平均年率リターンで6ポイント近くも上回っているという。
6ポイントってすごいですね。
こうした銘柄はディフェンシブ銘柄が中心のようです。
フリーキャッシュフローは、フリーキャッシュフロー÷時価総額で算出できます。
高配当利回り、高いフリーキャッシュフロー利回りの条件を満たす銘柄は5銘柄であり、高い配当成長率という強みも持ち合わせているのが特徴です。
- アッヴィ(ABBV)
- インターナショナル・ペーパー(IP)
- プルデンシャル・ファイナンシャル(PRU)
- ブロードコム(AVGO)
- ベストバイ(BBY)
この5銘柄です。
恥ずかしながら、ABBVとBBY以外は初めて知りました。
ABBVは保有銘柄なので、このなかに入っているのは嬉しく思います。
フリーキャッシュフロー利回り
フリーキャッシュフロー÷時価総額で見たフリーキャッシュフロー(FCF)利回りをさきほどの5銘柄とクラフト・ハインツ(KHC)で見てみました。
Symbol | FCF利回り | 2018年12月期FCF (百万ドル) |
ABBV | 10.8% | 12,421 |
IP | 9.4% | 1,657 |
PRU | 0.1% | 36 |
AVGO | 3.3% | 4,206 |
BBY | 14.8% | 2,916*2019年2月期 |
KHC | 4.2% | 1,683 *2017年12月期 |
PRUとAVGOは、意外と低かったんですね。バロンズ・・・・
私の理解不足もあるかと思うので、他の指標も見てみました。
BBYは2019年2月期、KHCは2017年12月期、それ以外は2018年12月期決算の数値を使用しています。
営業CFマージンは、営業キャッシュフローを売上高で除したもの。
FCFマージンは、勝手に作りましたが、フリーキャッシュフロー(FCF)を売上高で除したもの。
私は営業キャッシュフローマージンを投資する際の重要指標としていますが、比べてみました。
Symbol | 営業CFマージン | FCFマージン |
ABBV | 41.0% | 37.9% |
IP | 13.8% | 7.1% |
PRU | 34.2% | 0.1% |
AVGO | 42.6% | 20.2% |
BBY | 5.6% | 6.8% |
KHC | 2.0% | 6.4% |
ABBVの高さが際立ちますね。
営業キャッシュフローマージンで見てみると、ABBV、PRU、AVGOは際立って高く、投資対象です(15%以上あればOK)。
大幅減配となったKHCは営業キャッシュフローマージンがかなり低くなっていましたね。
BBYをバロンズの読み物で推奨していたのか、掘り下げてみないとちと分かりません。。。
投資先で減配は避けたい
減配を避けていくには、業績が安定している銘柄への投資が王道です。
私が保有している銘柄では、
- サンリオ
- ZOZO
と減配を経験しました。
いずれも、業績が下降したタイミングで減配を発表しています。
サンリオを例に挙げてみると、年々売上高は減り、現金を稼ぐ力も衰えていたことが分かります。
当然のごとく、減配は避けられなかったといえますね。
ZOZOに関しても、2018年度は減配予想です。
2017年度上半期に65億円あった営業CFは、2018年度上半期は26億円と急減しています。
こうした状況なども踏まえ、業績の下方修正、減配を発表していますね。
安定配当を目的なら業績が良いことが大前提
配当金目的であれば、業績が安定しており、現金を稼ぐ力が強い会社への投資が大前提です。
バロンズの読み物では、
「高利回りというだけで株式を追いかけないように注意せよ」
と注意喚起されています。
単に高配当利回りだからといって、飛びついてはいけませんね。
業績が安定している、キャッシュフローが潤沢であることなどは最低限確認しておきたいところです。
営業CFマージンは、現金を稼ぐ力を端的に見ることができるので重要視しています。
無論、フリーキャッシュフロー(FCF)も重要ですが、営業CFがプラスであることが大前提ですね。
バロンズの読み物は非常に勉強になるので、SBI証券の口座開設+外国株口座の開設をすることで無料で読むことができるので、口座を持っておくといいでしょう。
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