株式投資先を選ぶ際に、できるだけ損を小さくして、長期保有していくことでリターンを上げていきたいと考えています。
PBRは、1株当たりの純資産額を見る指標として重要な指標です。
PBRとはPrice Book-value Ratioの略で、株価が1株当たり純資産(BPS:Book value Per Share)の何倍まで買われているか、すなわち1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
引用:SMBC日興証券
PBRは低いほど、その会社の純資産に対する株価が低いことであり、
1倍を割っている銘柄は、解散価値よりも低い銘柄といわれます。
損をしにくい銘柄とも言えますが、そのような銘柄の中でも、賃貸不動産等の含み益を考慮した実質PBRが激安の銘柄をまとめてみました。
PBR1倍割れは投資のチャンス
株価の底値を判断するのは難しいですが、一つ目安にしているのは、PBRです。
日経平均株価とPBRの関係ですが、
PBR1倍付近は株価の底値で、そこから反発していることが分かります。
記憶に新しいところでは、2018年末、2019年8月頃にPBR1倍程度にまで、株価が下がり投資のチャンスが到来していました。
個別銘柄でも、PBRが低い銘柄は投資する際には、下値不安が小さく、投資する際の判断指標となります。
有価証券報告書(賃貸等不動産関係)を見てみよう
ユニゾホールディングスという会社が、保有している不動産の含み益がすごくて、買収対象として狙われ、株価は高騰しました。
貸借対照表には、不動産は時価評価では計上されないので、含み損益は反映されていません。
そのため、PBRで見た場合でも、含み益を考慮すれば、実質はさらに安いという銘柄もあります。
ユニゾホールディングスはまさにその典型例でした。保有していましたが、今は売却済み。
その会社の保有不動産の含み益を見るには、年間決算の有価証券報告書でしか確認できず、決算短信では見ることができません。
事例を見てみると、三井倉庫HDの2019年3月期の有価証券報告書です。
保有不動産は、369億円持っているわけですが、時価は1567億円にもなります。
なんと、保有不動産の含み益は1198億円にもなるわけです。
ちなみに、同社の時価総額は477億円(20年1月24日現在)ですから、めちゃくちゃ割安に放置されているわけです。
例えが適正かは別として、5万円のスーツを買ったら、ポケットに10万円が入っているような感じです。
こういう銘柄を持っていると、長期保有しやすいのではないでしょうか。
実質PBRが0.5倍以下の激安21銘柄
PER、PBRはすべて直近有価証券報告書の実績ベース(19年3月期、9313は19年11月期(含み益は18年11月期有報)、3001は18年12月期)で見ています。
実質PBR0.5倍以下の21銘柄をまとめました。
ダイドーリミテッドは、PBR0.6倍ですが、保有不動産の含み益が297億円もあり、実質PBRは0.2倍と激安ですね。
時価総額は100億円程度ですので、保有不動産の含み益は時価総額をはるかに上回っています。
表の赤く着色しているのは、含み益が時価総額を上回っている銘柄です。
私はこのなかで、安田倉庫(9324)を保有していますが、投資理由もやはりその激安さからです。
安田倉庫も時価総額100億円程度ですが、保有不動産の含み益は200億円もあり、おまけに株主優待としておこめ券ももらえますw。
隠れ優待として、函館の中でも人気の高い「ラビスタ函館ベイ」を運営している共立メンテナンスとの協力により、「宿泊優待券」をもらうことができます。
PBRには着目しておこう
保有する不動産の含み益を考慮すると割安な銘柄が、さらに割安になる銘柄もありますね。
倉庫業や繊維業などは、昔から多く不動産を持っていることがあるので、実態を見るとかなり割安に放置されていることもあります。
ただ、今回ピックアップした21銘柄を見てみると、業績はそれほど良くない会社も多いです。
業績が好調な銘柄で、投資候補として考えているのは、次の2社です。
すでに保有している安田倉庫を除けば、ほかの銘柄は業績があまりよくないので、激安銘柄ではありますが、投資候補から外しています(ニッピと片倉工業はまだいいかも)。
特に、三井倉庫HDは、PER7倍台と非常に割安ですね。株主優待があれば即買いですが、株主優待がないのが残念。
PBRの低い銘柄でかつ、保有不動産の含み益の多い銘柄は、長期保有に向いている銘柄だと考えます。
割安に放置されている銘柄群と言え、下値リスクの低い銘柄と言えるのではないでしょうか。
長期保有をしていくには、十分に割安な指標で、私の背中を押してくれる銘柄たちです。
ではでは。
将来のお金の不安を小さくしていくためには、資産運用は欠かせません。
資産運用の代表的なツールが「株式投資」。
株式投資では、ある程度の資金が必要ですが、何事も「小さく始めること」が大事です。
少額でも投資する良い方法があります。
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