ブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)への追加購入をしました。
我が家は連続増配株への投資を中心としているので、たばこ銘柄はBTI、フィリップモリス(PM)、アルトリアグループ(MO)、日本たばこ産業(JT)と保有しています。
そのなかでも、BTIの株価下落は著しいですね。
年初来高値から50%以上も下落しています(2018年)。
配当利回りは8%を超えており、40$割れしたときに追加購入すると決めていたので実行しました。
世界最大のたばこ銘柄 ブリティッシュアメリカンタバコ
株価の下落がきついですね。めちゃくちゃきついです。
38.08$まで下がっています。
年初来高値からの下落率は、52.39%にもなります。
過去20年間で最大の下落です。
60$割れで買いだと思い買っているので、絶賛含み損が拡大中。
2.70$の配当金のため、配当利回りは8.02%にもなります。
税引き後で6.39%にもなります。
配当性向は70%程度ありますので、まだまだ増配余地があります。
なぜここまで下落しているのか
米国食品医薬品局(FDA)は、メンソールタバコの販売禁止を考えているようです。
カナダではすでに禁止されています。
このため、傘下にレイノルズ・アメリカンを収めたブリティッシュアメリカンタバコと、アルトリア・グループの株価下落がきつくなっています。
米国事業のないJTやPMは、ほぼ無風といったところですね。
BTIの米国事業では、特にメンソールタバコの売上が大きいので、その打撃をもろにくらうといったところです。
MOは約20%の利益がメンソールタバコから得ているので、経営の影響も大きいので株価も下落したと思われます。
FDAが規制に踏み切った場合も、消費者としては別のたばこを購入し続けるでしょうし、FDAの規制が実現するかは不明で、仮に実現するとしても何年もの時間を要するといっているアナリストもいるようです。
こうした憶測による株価下落インパクトは、買い機会のひとつだとも思い、購入に踏み切りました。
BTIにとって、最大のメンソールタバコブランドであるNewportは米国売上の約40%にも占めているようですね。
実現するかは不明ですが、完全規制となるとBTIにとって打撃であることは間違いありません。
とはいえ、株主としてめちゃくちゃ悲観すべきかと思えば、そうは思いません。
規制が決まったわけでもなく、BTIは世界中で展開している会社ですからね。
BTIの地域別売上高・営業利益
ただ、2018年上半期の決算資料から地域別売上および営業利益を見てみると、 USは、売上高は全体の39%、営業利益は44%にも及びます。
£(百万) | 売上高 | 構成比 | 営業利益 | 構成比 |
US | 4,943 | 39.4% | 2,295 | 44.0% |
APME | 2,620 | 20.9% | 1,033 | 19.8% |
AMSSA | 2,206 | 17.6% | 920 | 17.6% |
ENA | 2,784 | 22.2% | 968 | 18.6% |
合計 | 12,553 | 100.0% | 5,216 | 100.0% |
まさに稼ぎ場なわけですが、そのうちの40%が吹っ飛ぶ可能性を聞くと、さすがにかなりの経営への打撃が予想されます。
メンソールタバコのニューポートを展開し、全社利益の4分の1を稼いでいます。
FDAによるメンソールタバコ禁止は、遅くとも三年以上の歳月は必要とされてるようなので、まだまだ同社は稼ぎ続けれますし、その間に代替製品も考えていくでしょう。
禁止が実現するかも不透明ですので、引き続きホールド予定です。
連続増配株
BTIは毎年増配している連続増配株です。
ただし、ポンドベースの話なので、ADR銘柄として購入する私たちが受け取る配当金は$(ドル)です。
為替の影響で減配になることもあります。
為替の影響は読めませんが、増配を続けてくれる銘柄と言えるのではないでしょうか。
たばこメーカーは、参入障壁が高く、また、設備投資が小さいので安定したキャッシュフローを生みます。
BTIも同様で、営業キャッシュフローは安定して20%前後と高収益ですね。
得られるキャッシュを配当金として、きちんと株主還元してくれますので、私はがっちりとホールドしていきます。
ボーナスが入れば、さらに追加の買い増しも考えます。そこまで、40$割れが続いてくれているかわかりませんが。
BTIの2018年通期決算の見通し
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)が2018年通期決算の見通しをプレスリリースしました。
概要ですが、
- 5.5%以上の値上げを実施する
- 2018年のEPSはポンド安のため6%程度影響
- グローは16カ国で販売。日本でのシェアは4.6%
- 米国市場では想定通りの販売量を維持
- FDAのメンソールタバコ規制には当局と議論
- 配当性向は65%を維持
配当性向はまだまだ余裕がありますね。
増配してくれるといいですね。
【追記】2018年通期決算を発表
2018年通期決算を発表しています。
たばこ総販売量は3.5%減少しました。
日本における電子タバコ・グローは好調に推移しているようですね。2023、2024年までに現在の5倍程度まで上昇すると予想しています。
1株当たりの調整後利益は296.7ペンスで、前年同期比11.8%増となっています。
配当金は4%増配させると発表!
買収したレイノルズ・アメリカンの効果もあり、営業利益は45%増加、営業利益率は38.0%となっています。
公式 ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)2018年通期決算
BTIの最新株価、公式IR
BTIの配当利回りは驚異の8%超え
配当利回り8%は極めて魅力的な水準ですね。
税引き後でも、5%以上の配当金を手に入れることができます。
2018年より四半期配当になっていますので、これも嬉しいですね。
BTIの配当入金月
- 2月
- 5月
- 8月
- 11月
が配当金入金月です。
四半期配当はやっぱりうれしいですね。
BTIの配当落ち日(2019)
配当落ち日は次のようになっています。
前日までに株式取得で配当金がもらえます。
- 2019年3月21日
- 2019年6月27日
- 2019年10月3日
- 2019年12月26日
2019年 | 配当落ち日 | 支払日 |
19年第1四半期 | 3月21日 | 5月13日 |
19年第2四半期 | 6月27日 | 8月13日 |
19年第3四半期 | 10月3日 | 11月19日 |
19年第4四半期 | 12月26日 | 2月11日 |
BTIの株価・配当利回り
- 株価 33.63$(2018.12.12)
- 配当金 2.70$
- 配当利回り 8.02%(税引き後 6.39%)
ソース:Dividend.com
BTIの指標 18.12.12
- PER 9.97倍
- EPS予想 3.44$
- ROE(実)(%)61.69
- ROE(予)(%)10.35
ソース:楽天証券
PERでみる益利回りもいい感じですね。
株価は割安だと思われます。
連続増配株に投資して、家計のキャッシュを増やす
ブリティッシュアメリカンタバコへの投資は、結構チャレンジャーかもしれません。
FDAの規制が実現すれば、ほぼ間違いなく減益になり、連続増配にも影響してくるかもしれませんね。
それでも、最低でも3年の準備期間もあり、BTIがただ指を加えて規制を待っているわけでもなく、利益を上げるための方策もしていくのではないかと思っています。
ナンピンになるかもしれませんが、高配当によるキャッシュフローを作っていくため、悪くない投資先だという認識は変わっていません。
そのため、引き続き、がっちりホールドして、投資をしていこうと思います。
将来の業績悪化不安から来る株価下落ですが、まだまだ不透明な部分もあるので、過度に不安視することなく、確実に得られる配当金を狙っていきます。
米国株への投資は、SBI証券 がおすすめです。
住信SBIネット銀行を活用することで、為替手数料を抑えることができます。証券口座を初めて開くなら、まずはSBI証券 を持っておくと間違いないでしょう。
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